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ギバエウムの実生記録-種まきからの育て方を解説!

ギバエウムは南アフリカに自生している多肉植物で、20種類ほどが知られています。多くは分厚い葉と高度に多肉化しており、葉は対になって出てきます。葉だけでももちろん楽しめますが、冬にはピンクや白、黄色などの鮮やかな花を咲かせ華やかな姿になります。このページでは、ギバエウムのミックス種子を購入し、実際に種から栽培した記録を載せています。ミックス種子なので最初は見分けはつかないものの、1年後には色々な種類に成長するでしょう。

ギバエウムの実生(みしょう)とは?

ギバエウムの種子と実生

ギバエウムの種子

ギバエウムなど、植物を株分けはなく、種から育てることを実生(みしょう)といいます。種まきで育った株も実生と呼ぶことがあります。

ギバエウムは南アフリカに自生する多肉植物で、厚めの1対の葉を年に2~3回出してゆっくりと成長します。長く育てることで群生させることができますが、栽培難易度はリトープスより上になります。

そこで登場するのが、種まきです。群生させれば株分けができますが、そこまでたどり着くまでに長い時間がかかります。種まき(実生)なら蒔いただけ苗ができるので、一気に増やすことができます。

ただ、実生は水やりを腰水(底面吸水)にしないといけない、年中は直射日光に当てられず日よけをしないといけない時期もある、カビが生えるなどの難しさ・大変さもあります。

それでも大きく育て花を咲かせることができれば、喜びも達成感もひとしおです。

皆さんもぜひチャレンジしてみてください。

これは多肉植物植物ワールドからお借りしてきた「ギバエウム 大鮫」の写真です。
ギバエウムの種子と種まき

画像出典:https://store.shopping.yahoo.co.jp/succulent/suc-gbm-gibbaeum-velutinum.html#

育て方は人それぞれ

実生方法は絶対こうしなければならないという方法はなく、人それぞれやり方が異なります

たとえば土の配合ひとつ取っても色々で、フカフカ系用土を使う方もいれば、硬質の用土を使う方もいます。1種類の土を単用する方、複数の土を混ぜる方、何層かに分けて土の種類も変える方や、上から下まで全部同じ土を使う方もいます。

(ただ、土や用具の消毒だけは面倒ですが徹底的に行ってください)

管理人にも実生のやり方は多少違う点がありながらも基本的なことは同じです。

このサイトに書いてあるやり方が唯一ではありません。あくまでも参考にしていただければ幸いです。みな、自分のやり方で試行錯誤を繰り返しながらだんだんと上手になっていきます。

実生(種まき)に必要なもの

用意するもの

  • 種子
  • 種を蒔く鉢
  • 鉢を浸ける容器
  • プラスチックのラベル
  • 種まき用の土
  • 通常多肉植物用土
  • 土を混ぜる厚手の袋
  • 殺菌剤(オーソサイド)
  • 殺菌剤を溶かすペットボトル
  • 霧吹き
  • 消毒用のお湯

鉢の用意

プレステラ 実生

ここではホームセンターなどで入手しやすく安価な「プレステラ90」というプラスチック鉢を使いました。この鉢に土を入れて種を蒔きます。他の鉢をお持ちの方はそれでも良いですし、鉢がない場合は、百均などにあるプラスチックトレイでもよいですし、カップ麺や食品の空き容器に蒔く方もいます。

そして鉢を水に浸けるための大きめの容器が必要です。ここでは家にあった空きのプラスチックケースを使いました。適当な入れものがない場合は、百均に売っているプラスチックケースや、家にあるもので済ませたい場合は、2Lのお茶や水のボトルを切って加工したものでも代用可能です。

また土の消毒にお湯を使いますが、プレステラ鉢は土をいれてその上から熱湯を注いでも変形しないことを確認しています。

土の配合と種類

土は自分で作ることもできますし、種まき用の土を買っても良いです

市販の土を買う場合、種まき用の細かい土を選びましょう。普通のサボテンや多肉植物用の土では目が粗すぎて種が生長しづらいのでなるべく細かいものがよいですね。

市販でのおすすめは花ごころ「さし芽種まきの土」です。これを3mm程度の細かめのふるいにかけて、粒の大きい土を除外します。これは表面に使う土の例ですが、底から中間には花ごころ「さぼてん多肉植物の土」を5mm程度の中くらいのふるいにかけたものを使います。

実生の土の層

このような感じで土を2層に敷きます。

もちろん他のメーカーの土でも構いません。大切なのは表土には3mm程度のふるいでふるった極細かい土を敷き、底から中程に入れる土は5mm程度のふるいでふるった細かめの土を使うことです。ふるいは100均やホームセンターなどで販売されています。

ギバエウムの種はかなり小さく、荒い土だと根が簡単に潜り込めません。また苗は小さく、蒔いたら1年間程度は植え替えできません。

そこで表土には極小さな粒の土を使います。一方中間から底の部分ではやや水はけがよく根をしっかり張らせたいため、幼苗を育てられる土がよいと思います。

土の種類解説

花ごころさぼてんの土
花ごころ さぼてん多肉植物の土
花ごころの市販用土で軽石・バーミキュライト・ゼオライトなどが入っている土で、肥料が入っていない土です。水はけと根腐れ防止に重点を置いています。

花ごころさし芽種まきの土
花ごころ さし芽種まきの土

花ごころの市販用土で、バーミキュライト・パーライト・ピートモス・鹿沼土でできており、肥料が入っていないものです。さぼてんの土より細かく細粒で、ピートモスが多くフカフカとしており、メセン類の種まきにちょうど良いです。

※なお、管理人は土は自分でブレンドする派なので、下から3分の2にメセン土を、表土には花ごころさし芽種まきの土をふるったものを使っています。※メセン土とは、造語で花ごころさぼてんの土を2:赤玉土1:ピートモス1を混ぜ合わせたものです。

図にするとこのような感じです。

必要なものと費用


種をまく鉢 鉢をすっぽりいれられる容器 殺菌剤
プレステラ 実生プレステラ90
1個30円
ホームセンター
実生 道具プラスチックケース
家にあったもの
オーソサイドオーソサイド
1箱 800円
Amazon
細粒の土(表面用) 細かい土(中間用)
花ごころ さし芽種まきの土花ごころのさし芽・種まき用の土
5L 600円程度
Amazon
花ごころ さぼてん多肉植物の土花ごころのさぼてん多肉植物の土
5L 600円程度
Amazon
ふるい(5mm) ふるい(3mm)
実生 道具中間の土を作るためのふるい(5mm程度)
Amazon
実生 道具表面の細かい土を作るためのふるい(3mm程度)
Amazon
殺菌剤スプレー 消毒用の湯1L~ スコップ
実生 道具オーソサイド用のスプレー容器
800倍に薄めたオーソサイド用のスプレー容器
Amazon
実生鍋で沸騰させたお湯1L程度
自宅
-円
実生 道具土入れスコップ
大小で300円程度

用具の解説

  • 種をまく鉢は、土をいれてギバエウムの種をまきます。
  • 鉢をすっぽり入れられる鉢は腰水(鉢を水に浸ける)のために用意します。
  • 解説ページ

  • 土は種まき用などの細かい粒の土を用意します。普通の多肉植物・サボテン用の土では目が粗すぎで小さな芽が育ちません。そして土は清潔である事が大事です。古い土の使い回しではなく必ず新品のものを使いましょう。
  • 爪楊枝は小さな種をひとつひとつまくときに使います。
  • ラップは土を入れた鉢を乾かないように上から覆うために使います。
  • オーソサイドは殺菌剤で種子のカビを防ぐためのものです。ベンレートでもよいのですが、オーソサイドのほうが藻や青ゴケを防ぐ効果が高いので、最近はオーソサイドを使うようにしています。
  • 霧吹きは種まきの途中で土の上から水やりをするために準備します。

種の入手と選び方

多肉植物植物ワールド 種子
ギバエウムの種はアマゾンや楽天、ヤフーショッピングなど通販サイトで販売されています。それ以外にメルカリやヤフオクでも入手できます。

購入するときの一番大事な点は「種子の信頼性」です。激安のものは選ばないほうがよいでしょう。発芽率が非常に悪かったり、偽物だったり(ギバエウムではない植物が発芽します)、割れて届いたりする可能性があります。

ちゃんと芽が出る種の相場は20粒600~800円程度で、ちょっと高いと感じてしまいますが、確実に成長させたいので仕方ありません。※これは一例で価格には差があります。

種の保管と取り扱い
種を購入し届いたら早めに冷蔵庫の野菜室にいれて保管しましょう。冷蔵庫に1週間ほどいれておくと発芽の準備が揃って発芽しやすくなります。また春~夏など、まき時以外の時期に入手してしまった場合も同じように冷蔵庫に入れて保管します。

ギバエウムの種はとても小さいです。メセンの中では通常程度のサイズなのですが、初めて見た方はびっくりされると思うほど小さいです。取り扱いには注意が必要です。鼻息ですぐ飛んでしまう軽さなので丁寧に袋をあけて、濡らした爪楊枝で1つ1つまいていきます。

なお今回はヤフーショッピングの「多肉植物ワールド」で購入しました。20粒とのことでしたが、数量より多く入っていて(数えたら66粒ありました)お得でした。また発芽率も良好でした。※数はロットにより変動があります。

タネはこちらで入手できます。

ヤフーショッピングの多肉植物種子の専門店
多肉植物ワールド
プラントブラザーズ
seed stock
楽天市場の多肉植物種子
楽天市場

種まきの時期

ギバエウムは秋から春にかけて成長する「冬型」の多肉植物です。そのため生育期の秋にまきます。具体的には猛暑が終わり、最高気温が25℃ぐらいにさがってくる9月下旬が適しています。

猛暑の中8月などに撒いてしまうと高温多湿で蒸れ、せっかく芽が出た種が枯れてしまう可能性ががあります。また冬や休眠直前の春は種から育てることが難しいです。できれば9月下旬から10月下旬までには種まきを完了しましょう。

また気温は地域により差があります。15~25℃の間が発芽しやすいので寒冷地ではもっと早く蒔くことになります。管理人は福岡(暖地)のため、10月初旬に蒔きました。

ギバエウムの実生で大切なこと


大切なことの基本は、リトープス、コノフィツムなどの玉型メセン類と変わりません。

大切なことは

  • 秋にある程度涼しくなってから蒔くこと
  • 土をちゃんと殺菌してから使うこと
  • 極小さな種に合う細かい土を使うこと
  • 肥料は気をつける
  • 種まきから2ヶ月程度は腰水(底面吸水)にすること
  • 直射日光下はダメで半日陰で管理すること
  • 覆土しないこと
  • 硬質ポットに植えること

です。

蒔き時
発芽の適温が15~25℃程度のようで、あまり暑い秋(8月下旬~9月上旬)だと発芽しにくいです。できれば寒冷地を除き9月中旬~10月頃蒔くのがよいです。温度的には秋だけでなく春も蒔けますが、あっという間に温度が上がって適温でなくなるので、秋まきのほうが安心です。

土の殺菌
土は必ず新品のものを使いましょう。病気や虫などがいる可能性がある古い土は避けたほうがよいです。また新品であっても使う前に必ず熱湯で消毒し、さらに殺菌剤をスプレーしておく必要があります。

土の細かさ
ギバエウムの種はごくごく小さく爪楊枝の先っぽ程度しかありません。そのため芽も根も細く小さいので、それに合う細かい細粒の土が適しています。

肥料のやり方
種まきからごく初期(3ヶ月以内)は、肥料をやるとカビや藻が出やすいので与えないようにします。またもともと無肥の土(肥料が入っていない土)を使います。4ヶ月後以降は希釈した液肥を時々水やり代わりに与えて成長を促進させます。また有機肥料はカビの元となるので、必ず化成肥料(化学肥料)を使うようにします。

腰水(底面吸水)
ギバエウムの種や発芽した芽は非常に小さく、ジョウロで上から水をやると簡単に土の中に沈んでしまいます。そのため鉢の底から水を吸わせる「腰水(こしみず)」を行います。また少しでも表土が乾くと芽が出ないばかりか出た芽も枯れてしまうので、2ヶ月程度は底面吸水で絶えず水を供給します。腰水の水は腐らないように時々交換します。苗がしっかり立ってジョウロからの水やりに耐えられるようになったら、底面吸水を終了します。

腰水の解説ページ

管理場所
直射日光下に置くと強い日光で芽が枯れるので、必ず半日陰か50%遮光ネットを張ったところで管理します。ただし暗すぎる所はダメで、室内などに設置すると芽がヒョロヒョロと伸びて倒れてしまう「徒長」を起こします。また室内管理だと風が吹かず高確率でカビが出ます。そのため戸外の半日陰・50%遮光ネットの下に置くようにしましょう。

硬い素材のポット
腰水の交換などポットを移動させることが多いので、持ち上げても形が崩れないプレステラなどの硬質ポットが適しています。薄いビニールポットは持ち上げたとき形が変わり、土がぐちゃぐちゃになってしまうため適していません。

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ギバエウムの種まき方法

準備

まずラベルを作ります

実生 道具

用意したプラスチックラベルに蒔く種の名前と日付などを書いておきましょう。他にも色々種をまくとどの鉢がどの苗だったか分からなくなってしまいます。

実生 道具

カビや腐敗、雑菌の防止に用具や鉢、鉢を浸ける容器などをしっかり洗っておきましょう。理想をいうと、種を蒔く鉢は新品のものが望ましいです。

次にオーソサイド800倍希釈液を作ります
オーソサイド

ペットボトルのような細い口の容器に入れる場合は、折った紙を使うとこぼしにくいです。

オーソサイド

オーソサイドはかなり沈殿しやすいので、必ず使うたびに振ってください。

オーソサイド

土をふるう

土はあらかじめふるって粒サイズを小さく均一にしておきましょう。ここでは3mmのふるいでふるった土を表土(一番細かい)にし、中間の土は5mmのふるいでふるいました。

実生 道具

実生 道具

さし芽種まきの土も同様にふるっておきます。

実生 道具

実生 道具

日当たりを考えて、土は鉢の上から5mm~1cmほどの深さまで目いっぱい入れたほうがよいです。

土の消毒をする

土の消毒方法はいくつかありますが、ここではプレステラ90に土を入れ、その上からお湯を充分に注ぐ方法にしました。更に殺菌剤のオーソサイドを800倍に薄めたものを土に注ぎ、表土にはくまなくスプレーしました。

実生

土は階層を作っているので注いだ時に構造が崩れないよう、慎重にお湯を注ぎます。

実生 道具

鉢底から充分お湯が流れ出てきたら底面吸水用のプラスチックケースに鉢を並べ、土の上からオーソサイド800倍液を注いでいきます。

腰水

腰水に使う水は鉢が1cm~1.5cm程度浸かる程度の量で問題ありません。

種をまく

土の煮沸消毒をして6時間以上たってから、土が冷えたのを確認しタネを蒔きます

実生 道具

ギバエウムの種子

ギバエウムの実際の粒サイズ

ギバエウムの種は初めて見る方にはびっくりしてしまうほど小さいです。鼻息で簡単に飛んでしまうので、取り扱いは慎重に行いましょう。蒔く時は白い皿に中身を出して、殺菌剤で湿らせた爪楊枝で1粒ずつ土に乗せていきます。

実生 道具

数が多いと一気にバラバラと蒔きたくなりますが、くっついて生えてくるとその後の成長が著しく悪くなりまた間引きが必要で種の無駄になってしまうため、一粒ずつ蒔くことをおすすめします。

ギバエウムは種が小さいため、保湿用のラップなどはせずそのまま戸外の半日陰に設置して大丈夫です。

発芽までの日数は?

発芽までの日数は最短2日~通常7日程度かかりますが、種によってばらつきがあり、最大1ヶ月ほどの幅が出ることもあります。そのため芽が出ないからといってすぐに諦めないようにしましょう。メセン類は新しい種(採取してから1年未満)は1年以上寝かせたものより発芽が遅くなる傾向があります。

当サイトの実践では、2022年10月16日に蒔いて4日で発芽が始まりましたが、2021年度産の種でした。

置き場と水やり、その後の生育

置き場所

実生 道具

実生 道具

発芽したばかりの芽は直射日光に弱いため、適度に遮光(日よけ)してやる必要があります。

鉢は9月の場合は60%以上の遮光ネットの上に更に白いネットをかけ、10月上旬は60%遮光、10月中旬から白いネット(22%遮光)を3枚重ねにしたものに変え、11月からは無遮光で栽培できるようになります。

無遮光にできるのは翌年2月まで、3月に入ったら速攻で薄い白い遮光ネットや60%遮光ネットなどをかけるようにします。

植物育成ライトでの多肉植物の栽培

また室内でも植物育成LEDライトがあれば育てることができますが、その場合、風通しによほど気をつけないとカビが出ますので、ミニ扇風機などを当てるようにしたほうがよいです。

水やり
水やりは腰水ですが、腰水の量や土の乾燥のさせ方は、何ヶ月目かによって異なります。

まず1ヶ月目は完全な腰水で、1.5cmの水を常に張っておきましょう。2ヶ月目もほとんど同じです。

3ヶ月目からは常時張っている水位を5mm程度に落とし、4ヶ月以降は底がカラカラに乾く日もあるようにします。しかし上からジョウロで与えると苗が流れるので、10日に1回程度腰水容器に水を張って吸水させます。

ギバエウムの実生記録

1ヶ月目(2022.10)

2022/10/16
プレステラ90というプラスチック鉢2つに、それぞれ16粒ずつ蒔きました。

2022/10/18
戸外の白い遮光ネット4枚重ねにした所に移動しました。

2022/10/19
白い遮光ネットを3枚重ねにしました。

2022/10/24
合計14個発芽しました。

ギバエウムの実生の発芽
上は2022/10/24の画像です。

2022/10/26
白い遮光ネットを2枚重ねにしました。

2022/10/28
合計23個発芽しました。(発芽率は72%です)

2ヶ月目(2022.11)

色々なタネを蒔きましたが、管理を簡単にするため10月を1ヶ月目、11月を2ヶ月目にカウントさせていただいています。

2022/10/31
合計25個発芽しました。

もう11月です。

今年は快晴続きで気温は最高が22℃、最低が12℃程度が2週間以上続いています。現在も腰水管理で遮光ネットは白(22%)を3枚です。ギバエウムはミックス種子ですが全体的な発芽率は良く、種まきから2週間程度で78%になっています。

コノフィツムやリトープスは円筒形の芽ですが、ギバエウムは普通の植物の双葉のような形をしています。

まだ腰水の量も多く日光で藻が生えそうなので、4~5日に1回ずつオーソサイドスプレーを行っています。

以下は2022/10/31に撮影の写真です。

2022/11/3
合計23個に減ってしまいました。この日1鉢にハイポネックス500倍液を、片方にマグアンプを与えました。

2022/11/6
合計25個になりました。

2022/11/9
合計26個の発芽です。

2022/11/12
数え間違いか25個に減りました。気候は最高22℃/最低12℃程度を続けています。腰水を行い遮光ネットは白(22%)を2枚にしています。

撮影日:2022/11/12

目立って大きくなっています。

2022/11/13
ハイポネックス500倍を2鉢に与えました。

2022/11/15
合計23個

2022/11/18
合計25個

2022/11/21
合計25個、発芽数は変動(数え間違い)はありますが、25個程度のようで11/9以来新規の発芽はないようです。

発芽数は落ち着いてきましたが、発芽した芽はリトープスより早く大きく成長しています。平べったい緑色の芽です。緑の芽に茶色いものが乗っていますが、これは種の殻のようです。

肥料が確実に効いているため、追加でハイポネックス500倍を2鉢両方に与えました。

11月末にもなりますが気温は10月下旬のような感じが続き、最高気温が20℃、最低気温が12℃程度となっています。

現在も22%白の遮光ネットを1枚のみかけたままにしています。(もっと早く蒔いていれば、この時期には芽がある程度育っており、普通無遮光環境で大丈夫です。)もうこれくらい成長すれば遮光ネットも不要ですが、他の鉢と一緒に置いているため、その都合で22%白をかけたままにしています。

水位は5mm程度と少ないですが、カラカラには乾かさず腰水を継続しています。

撮影日:2022/11/20

2022/11/21
鉢2つ両方にハイポネックス500倍液をスプレーで与えました。

2022/11/24
合計25個

2022/11/27
合計22個に減ってしまいました。

ようやく22%の白い遮光ネットを完全に外しました。

2022/11/30
藻の防止のため、オーソサイド800倍スプレーを散布しました。

※11月末をもって3日おきの発芽数確認は終了させていただきます。

3ヶ月目(2022.12)

【12/1記】この11月は気候もよく暖かかった(最高気温22℃/最低気温12℃程度)ですが、この2日急に寒くなってきました。今後2週間の予測気温は、最高気温13℃/最低気温8℃となっています。

冬型でも適度に暖かいほうが生育がよいので、今年は本当に気候に恵まれた感じがします。

ギバエウムも結構生育が良く、芽もどんどん大きくなっています。遅れて発芽してきた芽と比較するとかなり大きくなったのが確認できます。月3回の11月のハイポネックスもかなり効いているようです。

初期に芽が出たものは、本葉が出そうなそぶりを見せています。

現在も腰水管理ですが、腰水容器の中がカラカラになったら足すという頻度にしています。遮光ネットはなしで直射日光に当てています。

撮影日:2022/11/29

2022/12/15
【12/15記】めっきり寒くなりました。この間1℃の予報で1回取り込みし、12/18にかけても1℃の見込みで取り込みを行う予定です。

ラピダリアやリトープスは今年だいぶ苦戦していますが、ギバエウムはまあまあ育ってきています。この1週間で本葉が出始めました。10/15に蒔いたので、今日でちょうど種まきから満2ヶ月ですね。

育て方は12月の初めと同じです。今日は半月ぶりにオーソサイド800倍スプレーを行いました。

曇りの日が続きますが今のところ徒長はしていません。

撮影日:2022/12/15

こちらのページに管理人の地域での気温と天気の記録を付けたものを公開しています。お住まいの地域に合わせて読み替えていただければと思います。

管理人の栽培地点での最高・最低気温の実測値を公開(参考情報)
日本は縦横に長いため気候が一つではなく、寒冷地、関東、暖地、または東日本、西日本などに分かれています。それにより多肉植物...

4ヶ月目(2023.1)

【2023/1/5記】12月に入ると気候は急変、前半は最高温度15℃/最低気温5℃程度でしたが、後半には最高が10℃行かなくなったり、下が0℃になったりと急激に寒くなりました。天気も曇り空が多く、雨、雪が降り晴れたのは12日間だけでした。

ラピダリアやチタノプシスは生育が止まっているようですが、ギバエウムは少しは成長しているようで、双葉の間から本葉が出てきました。それがモニラリアのウサギの耳に少し似ていて、少し可愛いです。

ギバエウムはミックス種子なので全てこの形(ウサギの耳風)ではなく、色々な形が育つと思います。

水やりは3週間に1回、腰水容器に水を張ります。そして数日で水を全部吸い込み、後は乾くまでそのままです。鉢は常に湿っていますが、少しは乾くようにしています。

12/15のレポートからこれまで、1℃以下になる日が9日間あり、その都度室内に取り込んできました。室内では取り込みが多すぎて植物育成ライトが足りませんが、外ではしっかり直射日光に当てています。

暖かくなる日が待ち遠しいこの頃です。

撮影日:2022/12/29

5ヶ月目(2023.2)

【2/1記】数日前まで日本海側を中心とする日本全体が10年の1度といわれる大寒波が襲っていました。暖地である福岡県福岡市も例外ではなくマイナスを3日連続で記録するなど、強い寒さが続きました。多肉植物は1℃を下回る1/21~1/31まで全部の種類を室内に取り込んでいました。

ギバエウムも例外ではなく、10日間室内に入れっぱなしで辛うじて窓辺の明るい所で、多少の光合成はできていました。

ギバエウムは1ヶ月前と姿が変わり、本葉がニョキッと出てきました。緑ですべすべでとてもみずみずしい感じの葉です。本葉の形は推測できなかったので意外な感じがしました。ただこの形は徒長しているのか、本当の姿なのか、初めてなので判断ができません。

水やりは3週間に1回程度で、腰水容器から吸わせています。1月は少量を2回のみ行いました。

リトープスは今年の実生も含めてただいま生育を停止していますが、ギバエウムはこの気温(リトープスの適温より低い温度)でもすくすく育つようです。

撮影日:2023/1/31

6ヶ月目(2023.3)

【3/2記】2月は全体的に暖かな日が続きました。最高気温は2桁の日(10℃以上)が26日間、10℃を切ったのは2日間のみでした。最低気温は27日間10℃以下でした。天気は平年並みでした。2月末からは日差しがやや強くなってきたのを感じられました。

暖かかったのでギバエウムは2月中ほとんど戸外に出していました。少し成長し、早いものでは2対目の本葉が覗けるようになってきました。今のところ身割れせず、少し長めの葉を出しているようです。

2月の水やりは2回ほど、腰水容器に1cmほど水を入れ、底から吸わせました。2月下旬から土の乾きが早くなってきているので、3月は3回程度の水やりになると思います。

置き場所は戸外の日なたでしたが、日差しが強くなってきたため2月27日に22%遮光ネットを1枚、3月2日には22%ネットを2枚にしました。

撮影日:2023/2/28

7ヶ月目(2023.4)

【4/4記】今回は家の工事のため写真撮影が早めとなっています。ご了承ください。環境について、3月は例年よりかなり暖かく、最高気温が18~22℃程度、最低気温が7℃~12℃程度となりました。天候もよく快晴と晴れを合わせて20日間でした。この間どの種類にとってもゆるく成長できる最適な気候でした。

ギバエウムは絶好調で大きくなっています。発芽初期にまいたマグアンプがまだ土に残っているのでしょう。最大サイズは3cm近くあり、大きくなっているというより徒長気味に近いのかもしれません。

複数メセン類同時種まきスタートでしたが、ギバエウムはその中でも成長が早い部類のようです。

3月いっぱいは前面遮光ネット22%×2枚、上部は日陰の環境で過ごしましたが、4/1~4/12は工事のため、室内に取り込み植物育成ライトを当てる環境(1万ルクス)になっています。その後外に出したら半日陰の環境にしないといけないかもしれません。

水やりは他のメセン類と同じく10~14日に1回底面吸水させる方式をとっています。

撮影日:2023/3/26

8ヶ月目(2023.5)

【5/2記】4月は全体的に小雨で快晴・晴れの日が続きました。(晴れ・快晴の日が17日間)温度的には最高気温が20~25℃、最低気温が10~15℃と穏やかな気候でした。

ギバエウムは好調に生育しています。4月には半年強という期間で子株まで出てきているのを確認し、肥料(マグアンプ)の効果の驚異を感じました。(通常の栽培であれば子株が出るのに何年もかかるはずです)

4月は工事につき室内にいれていましたが、その間で外の簡易ビニール温室の中には日差しが当たらなくなり、4/20づけで室内に取り込みました。室内で植物育成ライト1万ルクス程度を照射しはじめて2週間ほどが経ちます。

今のところ葉焼けや徒長などはみられず生育を続けているようです。

撮影日:2023/4/30

9ヶ月目(2023.6)

【6/3記】5月も引き続きずっと室内に置いていますが、室温は22~26℃程度でした。植物育成ライトは1万ルクス程度を9:00~17:00まで照射し、送風は00:00~6:00と11:00~17:00の12時間です。

室温も上がりこの1ヶ月で生育は止まったようです。

本来なら水やり控えめで安静にさせたいところですが、どうしても環境整備的に扇風機のすぐ近くに置かざるを得ないので、水やりが7日に1回程度と高頻度になってしまいます。葉も結構頻繁にシナシナになって、目が離せない感じです。

葉が徒長していますが、これは肥料のやりすぎが原因のようで、明るさはぎりぎり1万ルクスで足りているようです。

撮影日:2023/5/28

10ヶ月目(2023.7)

【7/3記】6月も引き続きずっと室内に置いています。室温は26~29℃程度でした。植物育成ライトは1万ルクス程度を9:00~17:00まで照射し、送風は6/16まで00:00~6:00と11:00~17:00の12時間、6/17から18時間、6/23から11:00~22:00の11時間にしていました。

この1ヶ月で肌に虫食い跡のような傷がたくさんつきました。色々原因を調べてみたのですがはっきりせず、可能性としてはスリップス(アザミウマ)の可能性があります。しかし肝心な虫本体が見つからず、はっきりしたことは分かっていません。

いずれにしても、ギバエウムのみやられており他の種類は無事なことから、一応鉢を隔離しています。

撮影日:2023/6/28

11ヶ月目(2023.8)

【8/4記】7月も引き続き室内に置いていました。室温は最低が29℃~最高が32℃(ただし実生苗の表面温度は育成LEDライトの熱さで上が33~35℃程度)でした。外は連日の猛暑日で8/2は38℃を観測するなど厳しい暑さが続いています。植物育成ライトは8,000ルクス程度を8:00~17:00まで照射し、送風は7/10から8:00~20:00と0:00~4:00の合計16時間にしています。

ギバエウムは2022年実生メセンの中で唯一不調です。サビ病のような茶色い点々が発生した1苗を処分しました。その他の苗もヤケのような白い跡ができたり、小さな虫食いらしきものが治らないなど。

ギバエウムは水をやると数日はパキパキになるのですが、その後はすぐしなっと柔らかくなってしまい、高頻度の水やりが必要です。

撮影日:2023/7/28

12ヶ月目(2023.9)

【8/31記】8月も引き続き室内に置いていました。室温は最低が30℃~最高が32℃(ただし実生苗の表面温度は育成LEDライトの熱さで上が33~35℃程度)でした。屋外は猛暑が続き、連日35℃(気温、完全な日陰の温度)を超え、50%遮光した環境でも43℃と猛烈な暑さが続いています。更に高温注意報が出て9月猛暑が続くそうです。植物育成ライトは1万ルクス程度を8:00~17:00まで照射し、送風は00:00~5:00と12:00~18:00の11時間行っています。

9月に外に出す予定ですが、この間の4ヶ月間のLED照射で日焼けの症状が出てきました。1苗は白くなって半ば溶けたようになり、他の苗は一部が焦げたりなど、上を向いている一面だけにライトが当たることによる影響かと思います。

今年は猛暑が更に酷いため、最高気温が30℃程度になったら屋外の簡易ビニール温室に出したいと思います。

撮影日:2023/8/26