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ラピダリア「魔玉」の実生記録-種まきからの育て方を解説!

ラピダリアは1属1種という珍しいハマミズナ科(メセン類)の一つで、魔玉「学名:Lapidaria margaretae」の1種しか見つかっていません。そんな魔玉ですが、メセン類の種まきの中では人気があり、栽培キットなども販売されています。このページでも実際に種を購入して蒔いて育てていますので、よろしければ参考にしてみてください。

ラピダリアの実生(みしょう)とは?

ラピダリアの種子

ラピダリアの種子

ラピダリアなど、植物を株分けはなく、種から育てることを実生(みしょう)といいます。種まきで育った株も実生と呼ぶことがあります。

ラピダリアは南アフリカからナミビアの標高660~1000mの地域に自生する多肉植物で、分厚い1対の葉を年に2~3回出してゆっくりと成長します。長く育てることで群生させることができますが、栽培難易度はリトープスより上になります。

そこで登場するのが、種まきです。群生させれば株分けができますが、そこまでたどり着くまでに長い時間がかかります。種まき(実生)なら蒔いただけ苗ができるので、一気に増やすことができます。

ただ、実生は水やりを腰水(底面吸水)にしないといけない、年中は直射日光に当てられず日よけをしないといけない時期もある、カビが生えるなどの難しさ・大変さもあります。

それでも大きく育て花を咲かせることができれば、喜びも達成感もひとしおです。

皆さんもぜひチャレンジしてみてください。

これは他サイトからお借りしてきた「ラピダリア 魔玉」の写真です。
ラピダリアの種まき

画像出典:https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/w1068341673

育て方は人それぞれ

実生方法は絶対こうしなければならないという方法はなく、人それぞれやり方が異なります

たとえば土の配合ひとつ取っても色々で、フカフカ系用土を使う方もいれば、硬質の用土を使う方もいます。1種類の土を単用する方、複数の土を混ぜる方、何層かに分けて土の種類も変える方や、上から下まで全部同じ土を使う方もいます。

(ただ、土や用具の消毒だけは面倒ですが徹底的に行ってください)

管理人にも実生のやり方は多少違う点がありながらも基本的なことは同じです。このページでは、基本的なやり方をラピダリアに合わせて少し改良したやり方を紹介します。

このサイトに書いてあるやり方が唯一ではありません。あくまでも参考にしていただければ幸いです。みな、自分のやり方で試行錯誤を繰り返しながらだんだんと上手になっていきます。

実生(種まき)に必要なもの

用意するもの

  • 種子
  • 種を蒔く鉢
  • 鉢を浸ける容器
  • プラスチックのラベル
  • 種まき用の土
  • 通常多肉植物用土
  • 土を混ぜる厚手の袋
  • 殺菌剤(オーソサイド)
  • 殺菌剤を溶かすペットボトル
  • 霧吹き
  • 消毒用のお湯

鉢の用意

プレステラ 実生

ここではホームセンターなどで入手しやすく安価な「プレステラ90」というプラスチック鉢を使いました。この鉢に土を入れて種を蒔きます。他の鉢をお持ちの方はそれでも良いですし、鉢がない場合は、百均などにあるプラスチックトレイでもよいですし、カップ麺や食品の空き容器に蒔く方もいます。

そして鉢を水に浸けるための大きめの容器が必要です。ここでは家にあった空きのプラスチックケースを使いました。適当な入れものがない場合は、百均に売っているプラスチックケースや、家にあるもので済ませたい場合は、2Lのお茶や水のボトルを切って加工したものでも代用可能です。

また土の消毒にお湯を使いますが、プレステラ鉢は土をいれてその上から熱湯を注いでも変形しないことを確認しています。

土の配合と種類

土は自分で作ることもできますし、種まき用の土を買っても良いです。またラピダリアは人気種なので初心者の種と土の育てキットが売っていることもあります。

市販の土を買う場合、種まき用の細かい土を選びましょう。普通のサボテンや多肉植物用の土では目が粗すぎて種が生長しづらいのでなるべく細かいものがよいですね。

市販でのおすすめは花ごころ「さし芽種まきの土」です。これを3mm程度の細かめのふるいにかけて、粒の大きい土を除外します。これは表面に使う土の例ですが、底から中間には花ごころ「さぼてん多肉植物の土」を5mm程度の中くらいのふるいにかけたものを使います。

実生の土の層

このような感じで土を2層に敷きます。

もちろん他のメーカーの土でも構いません。大切なのは表土には3mm程度のふるいでふるった極細かい土を敷き、底から中程に入れる土は5mm程度のふるいでふるった細かめの土を使うことです。ふるいは100均やホームセンターなどで販売されています。

ラピダリアの種はものすごく小さく、荒い土だと根が簡単に潜り込めません。また苗は小さく、蒔いたら1年間程度は植え替えできません。

そこで表土には極小さな粒の土を使います。一方中間から底の部分ではやや水はけがよく根をしっかり張らせたいため、幼苗を育てられる土がよいと思います。

土の種類解説

花ごころさぼてんの土
花ごころ さぼてん多肉植物の土
花ごころの市販用土で軽石・バーミキュライト・ゼオライトなどが入っている土で、肥料が入っていない土です。水はけと根腐れ防止に重点を置いています。

花ごころさし芽種まきの土
花ごころ さし芽種まきの土

花ごころの市販用土で、バーミキュライト・パーライト・ピートモス・鹿沼土でできており、肥料が入っていないものです。さぼてんの土より細かく細粒で、ピートモスが多くフカフカとしており、メセン類の種まきにちょうど良いです。

※なお、管理人は土は自分でブレンドする派なので、下から3分の2にメセン土を、表土には花ごころさし芽種まきの土をふるったものを使っています。※メセン土とは、造語で花ごころさぼてんの土を2:赤玉土1:ピートモス1を混ぜ合わせたものです。

図にするとこのような感じです。

必要なものと費用


種をまく鉢 鉢をすっぽりいれられる容器 殺菌剤
プレステラ 実生プレステラ90
1個30円
ホームセンター
実生 道具プラスチックケース
家にあったもの
オーソサイドオーソサイド
1箱 800円
Amazon
細粒の土(表面用) 細かい土(中間用)
花ごころ さし芽種まきの土花ごころのさし芽・種まき用の土
5L 600円程度
Amazon
花ごころ さぼてん多肉植物の土花ごころのさぼてん多肉植物の土
5L 600円程度
Amazon
ふるい(5mm) ふるい(3mm)
実生 道具中間の土を作るためのふるい(5mm程度)
Amazon
実生 道具表面の細かい土を作るためのふるい(3mm程度)
Amazon
殺菌剤スプレー 消毒用の湯1L~ スコップ
実生 道具オーソサイド用のスプレー容器
800倍に薄めたオーソサイド用のスプレー容器
Amazon
実生鍋で沸騰させたお湯1L程度
自宅
-円
実生 道具土入れスコップ
大小で300円程度

用具の解説

  • 種をまく鉢は、土をいれてラピダリアの種をまきます。
  • 鉢をすっぽり入れられる鉢は腰水(鉢を水に浸ける)のために用意します。
  • 解説ページ

  • 土は種まき用などの細かい粒の土を用意します。普通の多肉植物・サボテン用の土では目が粗すぎで小さな芽が育ちません。そして土は清潔である事が大事です。古い土の使い回しではなく必ず新品のものを使いましょう。
  • 爪楊枝は小さな種をひとつひとつまくときに使います。
  • ラップは土を入れた鉢を乾かないように上から覆うために使います。
  • オーソサイドは殺菌剤で種子のカビを防ぐためのものです。ベンレートでもよいのですが、オーソサイドのほうが藻や青ゴケを防ぐ効果が高いので、最近はオーソサイドを使うようにしています。
  • 霧吹きは種まきの途中で土の上から水やりをするために準備します。

種の入手と選び方

多肉植物植物ワールド 種子
ラピダリアの種はアマゾンや楽天、ヤフーショッピングなど通販サイトで販売されています。それ以外にメルカリやヤフオクでも入手できます。

購入するときの一番大事な点は「種子の信頼性」です。激安のものは選ばないほうがよいでしょう。発芽率が非常に悪かったり、偽物だったり(ラピダリアではない植物が発芽します)、割れて届いたりする可能性があります。

ちゃんと芽が出る種の相場は20粒600~800円程度で、ちょっと高いと感じてしまいますが、確実に成長させたいので仕方ありません。※これは一例で価格には差があります。

種の保管と取り扱い
種を購入し届いたら早めに冷蔵庫の野菜室にいれて保管しましょう。冷蔵庫に1週間ほどいれておくと発芽の準備が揃って発芽しやすくなります。また春~夏など、まき時以外の時期に入手してしまった場合も同じように冷蔵庫に入れて保管します。

ラピダリアの種はとても小さいです。初めて見た方はびっくりされると思うほど小さいです。それなので取り扱いは特別ていねいにしましょう。鼻息ですぐ飛んでしまう軽さなので丁寧に袋をあけて、濡らした爪楊枝で1つ1つまいていきます。

タネはこちらで入手できます。

ヤフーショッピングの多肉植物種子の専門店
多肉植物ワールド
プラントブラザーズ
seed stock
楽天市場の多肉植物種子
楽天市場

種まきの時期

ラピダリアは秋から春にかけて成長する「冬型」の多肉植物です。そのため生育期の秋にまきます。具体的には猛暑が終わり、最高気温が25℃ぐらいにさがってくる9月下旬が適しています。

猛暑の中8月などに撒いてしまうと高温多湿で蒸れ、せっかく芽が出た種が枯れてしまう可能性ががあります。また冬や休眠直前の春は種から育てることが難しいです。できれば9月下旬から10月下旬までには種まきを完了しましょう。

また気温は地域により差があります。15~25℃の間が発芽しやすいので寒冷地ではもっと早く蒔くことになります。管理人は福岡(暖地)のため、10月初旬に蒔きました。

ラピダリアの実生で大切なこと


大切なことの基本は、リトープス、コノフィツムなどの玉型メセン類と変わりません。

大切なことは

  • 秋にある程度涼しくなってから蒔くこと
  • 土をちゃんと殺菌してから使うこと
  • 極小さな種に合う細かい土を使うこと
  • 肥料は気をつける
  • 種まきから2ヶ月程度は腰水(底面吸水)にすること
  • 直射日光下はダメで半日陰で管理すること
  • 覆土しないこと
  • 硬質ポットに植えること

です。

蒔き時
発芽の適温が15~25℃程度のようで、あまり暑い秋(8月下旬~9月上旬)だと発芽しにくいです。できれば寒冷地を除き9月中旬~10月頃蒔くのがよいです。温度的には秋だけでなく春も蒔けますが、あっという間に温度が上がって適温でなくなるので、秋まきのほうが安心です。

土の殺菌
土は必ず新品のものを使いましょう。病気や虫などがいる可能性がある古い土は避けたほうがよいです。また新品であっても使う前に必ず熱湯で消毒し、さらに殺菌剤をスプレーしておく必要があります。

土の細かさ
ラピダリアの種はごくごく小さく爪楊枝の先っぽ程度しかありません。そのため芽も根も細く小さいので、それに合う細かい細粒の土が適しています。

肥料のやり方
種まきからごく初期(3ヶ月以内)は、肥料をやるとカビや藻が出やすいので与えないようにします。またもともと無肥の土(肥料が入っていない土)を使います。4ヶ月後以降は希釈した液肥を時々水やり代わりに与えて成長を促進させます。また有機肥料はカビの元となるので、必ず化成肥料(化学肥料)を使うようにします。

腰水(底面吸水)
ラピダリアの種や発芽した芽は非常に小さく、ジョウロで上から水をやると簡単に土の中に沈んでしまいます。そのため鉢の底から水を吸わせる「腰水(こしみず)」を行います。また少しでも表土が乾くと芽が出ないばかりか出た芽も枯れてしまうので、2ヶ月程度は底面吸水で絶えず水を供給します。腰水の水は腐らないように時々交換します。苗がしっかり立ってジョウロからの水やりに耐えられるようになったら、底面吸水を終了します。

腰水の解説ページ

管理場所
直射日光下に置くと強い日光で芽が枯れるので、必ず半日陰か50%遮光ネットを張ったところで管理します。ただし暗すぎる所はダメで、室内などに設置すると芽がヒョロヒョロと伸びて倒れてしまう「徒長」を起こします。また室内管理だと風が吹かず高確率でカビが出ます。そのため戸外の半日陰・50%遮光ネットの下に置くようにしましょう。

硬い素材のポット
腰水の交換などポットを移動させることが多いので、持ち上げても形が崩れないプレステラなどの硬質ポットが適しています。薄いビニールポットは持ち上げたとき形が変わり、土がぐちゃぐちゃになってしまうため適していません。

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ラピダリアの種まき方法

準備

まずラベルを作ります

実生 道具

用意したプラスチックラベルに蒔く種の名前と日付などを書いておきましょう。他にも色々種をまくとどの鉢がどの苗だったか分からなくなってしまいます。

実生 道具

カビや腐敗、雑菌の防止に用具や鉢、鉢を浸ける容器などをしっかり洗っておきましょう。理想をいうと、種を蒔く鉢は新品のものが望ましいです。

次にオーソサイド800倍希釈液を作ります
オーソサイド

ペットボトルのような細い口の容器に入れる場合は、折った紙を使うとこぼしにくいです。

オーソサイド

オーソサイドはかなり沈殿しやすいので、必ず使うたびに振ってください。

オーソサイド

土をふるう

土はあらかじめふるって粒サイズを小さく均一にしておきましょう。ここでは3mmのふるいでふるった土を表土(一番細かい)にし、中間の土は5mmのふるいでふるいました。

実生 道具

実生 道具

さし芽種まきの土も同様にふるっておきます。

実生 道具

実生 道具

日当たりを考えて、土は鉢の上から5mm~1cmほどの深さまで目いっぱい入れたほうがよいです。

土の消毒をする

土の消毒方法はいくつかありますが、ここではプレステラ90に土を入れ、その上からお湯を充分に注ぐ方法にしました。更に殺菌剤のオーソサイドを800倍に薄めたものを土に注ぎ、表土にはくまなくスプレーしました。

実生

土は階層を作っているので注いだ時に構造が崩れないよう、慎重にお湯を注ぎます。

実生 道具

鉢底から充分お湯が流れ出てきたら底面吸水用のプラスチックケースに鉢を並べ、土の上からオーソサイド800倍液を注いでいきます。

腰水

腰水に使う水は鉢が1cm~1.5cm程度浸かる程度の量で問題ありません。

種をまく

土の煮沸消毒をして6時間以上たってから、土が冷えたのを確認しタネを蒔きます

実生 道具
(上の写真は流用しています)

ラピダリアの種子

ラピダリアの実際の粒サイズ

ラピダリアの種は初めて見る方にはびっくりしてしまうほど小さいです。鼻息で簡単に飛んでしまうので、取り扱いは慎重に行いましょう。蒔く時は白い皿に中身を出して、殺菌剤で湿らせた爪楊枝で1粒ずつ土に乗せていきます。

実生 道具

上の写真は流用しています。

数が多いと一気にバラバラと蒔きたくなりますが、くっついて生えてくるとその後の成長が著しく悪くなりまた間引きが必要で種の無駄になってしまうため、一粒ずつ蒔くことをおすすめします。

ラピダリアは種が小さいため、保湿用のラップなどはせずそのまま戸外の半日陰に設置して大丈夫です。

発芽までの日数は?

発芽までの日数は最短2日~通常7日程度かかりますが、種によってばらつきがあり、最大1ヶ月ほどの幅が出ることもあります。そのため芽が出ないからといってすぐに諦めないようにしましょう。メセン類は新しい種(採取してから1年未満)は1年以上寝かせたものより発芽が遅くなる傾向があります。

当サイトの実践では、2022年10月16日に蒔いて4日で発芽が始まりましたが、2021年度産の種でした。

置き場と水やり、その後の生育

置き場所

実生 道具

実生 道具

発芽したばかりの芽は直射日光に弱いため、適度に遮光(日よけ)してやる必要があります。

鉢は9月の場合は60%以上の遮光ネットの上に更に白いネットをかけ、10月上旬は60%遮光、10月中旬から白いネット(22%遮光)を3枚重ねにしたものに変え、11月からは無遮光で栽培できるようになります。

無遮光にできるのは翌年2月まで、3月に入ったら速攻で薄い白い遮光ネットや60%遮光ネットなどをかけるようにします。

植物育成ライトでの多肉植物の栽培

また室内でも植物育成LEDライトがあれば育てることができますが、その場合、風通しによほど気をつけないとカビが出ますので、ミニ扇風機などを当てるようにしたほうがよいです。

水やり
水やりは腰水ですが、腰水の量や土の乾燥のさせ方は、何ヶ月目かによって異なります。

まず1ヶ月目は完全な腰水で、1.5cmの水を常に張っておきましょう。2ヶ月目もほとんど同じです。

3ヶ月目からは常時張っている水位を5mm程度に落とし、4ヶ月以降は底がカラカラに乾く日もあるようにします。しかし上からジョウロで与えると苗が流れるので、10日に1回程度腰水容器に水を張って吸水させます。

ラピダリアの実生記録

1ヶ月目(2022.10)

2022/10/16
プレステラ90というプラスチック鉢2個に、それぞれ16粒ずつ蒔きました。

2022/10/18
室内から戸外の遮光下(白い遮光ネット4枚重ね)に移動しました。

2022/10/19
白い遮光ネットを3枚重ねにしました。

2022/10/20
種まき4日で3個発芽しました。かなり早いです。

2022/10/24
合計22個発芽しました。

ラピダリアの発芽

2022/10/26
白い遮光ネットを2枚重ねにしました。

2022/10/28
28個発芽しました。(発芽率88%)

2022/10/28
白い遮光ネットを3枚重ねに戻しました。

2ヶ月目(2022.11)

色々なタネを蒔きましたが、管理を簡単にするため10月を1ヶ月目、11月を2ヶ月目にカウントさせていただいています。

2022/10/31

合計30個発芽しました。(発芽率94%)

ラピダリアと同時に8種程度のメセンの種を蒔いたのですが、今のところラピダリアが一番早く芽が出て発芽率も高かったです。

今年は快晴続きで気温は最高が22℃、最低が12℃程度が2週間以上続いています。現在も腰水管理で遮光ネットは白(22%)を3枚です。

2022/11/3
1鉢にハイポネックス、1鉢にマグアンプを与えました。

2022/11/6
合計が26個に急減しました。強い光で溶けたためと思われます。非常に残念です。遮光を22%を2枚に強めました。今のところ溶けたのは(数が減ったのは)ラピダリアのみです。

2022/11/9
26個のままです。溶けた芽はしぼんでしまいました。

2022/11/12
26個でその後は溶けていないようです。

気候は11月初めと変わりません。相変わらず天気がよいので遮光ネットは白2枚です。腰水ももちろんしています。

撮影日:2022/11/12

2022/11/13
ハイポネックス500倍を2鉢に与えました。

2022/11/15
合計23個に減りました。31個が発芽したにもかかわらず、8個も減ってしまいがっかりです。

2022/11/18
合計26個に戻りました。数え間違いだったようです。全体的に日焼けしてきて茶色っぽくなっています。

2022/11/21
合計26個を維持しています。ハイポネックス500倍が確実に効いており、大きくなるスピードが早くなっています。

また、ハイポネックス500倍を2鉢両方に与えました。

11月末にもなりますが気温は10月下旬のような感じが続き、最高気温が20℃、最低気温が12℃程度となっています。
11月末といえども芽は小さく、快晴続きで溶ける心配があり、22%白の遮光ネットを1枚のみかけたままにしています。(もっと早く蒔いていれば、この時期には芽がある程度育っており、普通無遮光環境で大丈夫です。)

水位は5mm程度と少ないですが、カラカラには乾かさず腰水を継続しています。

撮影日:2022/11/20

2022/11/21
鉢2つ両方にハイポネックス500倍液をスプレーで与えました。

2022/11/24
合計26個

2022/11/27
合計26個

ようやく22%の白い遮光ネットを完全に外しました。

2022/11/30
藻の防止のため、オーソサイド800倍スプレーを散布しました。

※11月末をもって3日おきの発芽数確認は終了させていただきます。

3ヶ月目(2022.12)

これまで10月のような気候でしたが、この2日で一転し12月らしい気候になりました。今後2週間の予測気温は、最高気温13℃/最低気温8℃となっています。

ラピダリアは31個の芽が26個になってしまいましたが、その後は溶けることなく生育してくれています。遮光ネットを薄くしていくとだんだんと緑色の芽が黄色~薄い茶色っぽく焼けてきましたが、健康な範囲だと思います。

腰水の量はかなり減らし、全く水位のない日もあります。だんだんと乾燥になれさせています。とはいえまだ種まきから45日目ですので、干からびさせないように土は常に湿っているようにする必要がありそうです。

11月は3回ハイポネックス500倍をスプレーしましたが、かなり効いています。1.5ヶ月の割にかなり大きくなっていると思います。

今のところ藻は出ていません。

撮影日:2022/11/29

2022/12/15
【12/15記】めっきり寒くなりました。この間1℃の予報で1回取り込みし、12/18にかけても1℃の見込みで取り込みを行う予定です。

12月に入ってからほとんど大きくなっていません。サイズが小さく直径が2mmもなさそうです。12月中旬でこのサイズは後(12~2月)が厳しいですね。室内に入れるとかびが生えることが多いためです。

育て方は12月初めと同じで、水やりは時々腰水を張る程度、戸外の日なたに設置、です。12月に入って急に天候が崩れ、曇りの日が多くなり直射日光が当たらないのも生育しない理由かもしれません。

撮影日:2022/12/15

4ヶ月目(2023.1)

【2023/1/5記】12月に入ると気候は急変、前半は最高温度15℃/最低気温5℃程度でしたが、後半には最高が10℃行かなくなったり、下が0℃になったりと急激に寒くなりました。天気も曇り空が多く、雨、雪が降り晴れたのは12日間だけでした。

ラピダリアのタネを蒔いて4ヶ月目に入りました。今期は寒い日が多く、1℃以下が12/15以降9日間もあり、その都度室内に取り込みました。流石に寒くて生育も止まっており、サイズが全然変わっていません。

室内に取り込みカビも心配なため、水やりを減らし土を乾かすことが増えてきました。水やり頻度は3週間に1度程度で、腰水を5mmから1cmほど張って数日間かけて鉢が全部吸って、また放置しています。

作業はないのでただ置いたままという感じです。戸外に出せる日は出してできる限り日光に当てています。今の時期はまだ簡易ビニールの奥まで日が差し込みます。

撮影日:2022/12/29

5ヶ月目(2023.2)

【2/2記】数日前まで日本海側を中心とする日本全体が10年の1度といわれる大寒波が襲っていました。暖地である福岡県福岡市も例外ではなくマイナスを3日連続で記録するなど、強い寒さが続きました。多肉植物は1℃を下回る1/21~1/31まで全部の種類を室内に取り込んでいました。

ラピダリアも室内に取り込み、できるだけ日の当たる窓辺に置いていました。室内で10日も過ごさせるとカビが生えるのではないかと覚悟していましたが、幸いカビは生えませんでした。

1℃を上回った1/31にすぐに戸外の風のよく吹く所に出しました。久しぶりに戸外に出して日差しが強くなったのを感じました。

もうこれ以上の連続した寒さは今期には来ないと思うので、一応安心です。水やりは1月は2回、腰水容器に水を張った程度でした。

ラピダリアの長い栽培は初めてなので、いつ脱皮するのかこれからの変化が楽しみです。

撮影日:2023/1/31

6ヶ月目(2023.3)

【3/2記】2月は全体的に暖かな日が続きました。最高気温は2桁の日(10℃以上)が26日間、10℃を切ったのは2日間のみでした。最低気温は27日間10℃以下でした。天気は平年並みでした。2月末からは日差しがやや強くなってきたのを感じられました。

ラピダリアは気付かないうちに脱皮を始めていました。リトープスは今から脱皮が始まるのに、ラピダリアはほとんど脱皮を終えてしまっていて、同じメセン類でも脱皮の時期が異なることを認識させられました。

脱皮前は濃い茶色でしたが、脱皮後の肌の色はうすベージュ色でラピダリアらしい色でした。

水やりは2月は2回のみで3月は3回の見込み、栽培環境は戸外の日なたがほとんどでした。しかし2月末から日差しが強くなってきたため、簡易ビニール温室の前面に22%遮光ネットを張り、3/2からは22%ネット2枚に変更しました。

撮影日:2023/2/28

7ヶ月目(2023.4)

【4/4記】今回は家の工事のため写真撮影が早めとなっています。ご了承ください。環境について、3月は例年よりかなり暖かく、最高気温が18~22℃程度、最低気温が7℃~12℃程度となりました。天候もよく快晴と晴れを合わせて20日間でした。この間どの種類にとってもゆるく成長できる最適な気候でした。

すっかり脱皮が終わったラピダリアは緑灰色の肌に変わりました。種まき当初、ラピダリアは遅まきで冬を越せないと覚悟していましたが、なんとか春まで生き残り育ってくれました。現在のサイズは3mm~5mm程度です。

ただ管理は結構気を遣い、カビの発生防止にオーソサイドをこまめにスプレーして戸外で風に当てるなど工夫は必要でした。(ラピダリアだけでなく、2022年秋に蒔いたメセン共通のことでした。)

3月いっぱいは前面遮光ネット22%×2枚、上部は日陰の環境で過ごしましたが、4/1~4/12は工事のため、室内に取り込み植物育成ライトを当てる環境になっています。その後外に出したら半日陰の環境にしないといけないかもしれません。

水やりは10~14日に1回程度、まだ極小の苗があるので底面吸水で4日間土が湿り10日間ほどカラカラが続くというサイクルを繰り返しています。

撮影日:2023/3/26

8ヶ月目(2023.5)

【5/2記】4月は全体的に小雨で快晴・晴れの日が続きました。(晴れ・快晴の日が17日間)温度的には最高気温が20~25℃、最低気温が10~15℃と穏やかな気候でした。

ラピダリアはまた脱皮をするのか、葉の割れ目から次球がみえてきているものがあります。

同じ環境でリトープスも栽培していますが、これまでリトープスは1回しか脱皮しなかったので違いを感じます。

ラピダリアは2022年秋に32粒蒔きましたが、現在生き残っているのはおよそ21個です。60%残ってくれたのでまあまあかなと思います。

4月から徐々に屋外の簡易ビニール温室は日が奥まで当たらなくなってきました。そのため4/20から室内に移し、植物育成ライトを当てて1万ルクス程度で管理しています。送風は夜をメイン(00:00~08:00)に昼も3時間程度行っています。室内温度は18~23℃程度です。

水やりは4月からジョウロでするようになりましたが、まだまだ苗が小さく水やり後は土が被ってしまうことがあります。

撮影日:2023/4/30

9ヶ月目(2023.6)

【6/3記】5月も引き続きずっと室内に置いていますが、室温は22~26℃程度でした。植物育成ライトは1万ルクス程度を9:00~17:00まで照射し、送風は00:00~6:00と11:00~17:00の12時間です。

9ヶ月経ち、だいぶ大きくなってきました。とはいえ大きいものでも8mm程度です。室内は外より涼しいのでまだ春と勘違いして生育を止めていないのかもしれません。

扇風機の近くにあり、送風が結構強いので土が良く乾きます。そのため水やりは10日、早いと7日に1回程度行っています。

明るさは間延びせず、葉焼けもせずちょうど良いようです。

撮影日:2023/5/28

10ヶ月目(2023.7)

【7/3記】6月も引き続きずっと室内に置いています。室温は26~29℃程度でした。植物育成ライトは1万ルクス程度を9:00~17:00まで照射し、送風は6/16まで00:00~6:00と11:00~17:00の12時間、6/17から18時間、6/23から11:00~22:00の11時間にしていました。

ラピダリアはメセン類の中では割と高頻度に脱皮している感じです。水やりや管理方法は前回と変わりません。室内栽培に切り替えて満2ヶ月が経ちましたが、問題なく成長しています。

撮影日:2023/6/28

11ヶ月目(2023.8)

【8/4記】7月も引き続き室内に置いていました。室温は最低が29℃~最高が32℃(ただし実生苗の表面温度は育成LEDライトの熱さで上が33~35℃程度)でした。外は連日の猛暑日で8/2は38℃を観測するなど厳しい暑さが続いています。植物育成ライトは1万ルクス程度を8:00~17:00まで照射し、送風は7/10から8:00~20:00と0:00~4:00の合計16時間にしています。

一番暑い時期になりました。ラピダリアは3苗ほどが不調になり、水をやってもシワが治らなくなりました。根腐れを起こしているかもしれません。

9月の植え替えまであと1ヶ月程度、夏の間はやはりほとんど大きくなりませんでした。

撮影日:2023/7/28

12ヶ月目(2023.9)満1年!

【8/31記】8月も引き続き室内に置いていました。室温は最低が30℃~最高が32℃(ただし実生苗の表面温度は育成LEDライトの熱さで上が33~35℃程度)でした。屋外は猛暑が続き、連日35℃(気温、完全な日陰の温度)を超え、50%遮光した環境でも43℃と猛烈な暑さが続いています。更に高温注意報が出て9月猛暑が続くそうです。植物育成ライトは1万ルクス程度を8:00~17:00まで照射し、送風は00:00~5:00と12:00~18:00の11時間行っています。

水やりのみで半分ほったらかしにしていたところ、いつの間にかネジラミにやられていました。

リトープス2021年実生分が酷いネジラミ被害で、ラピダリアも心配になって土から掘り起こしてみた所、主根にびっしりでした。1年目の苗は新品の用土を熱湯消毒しているのですが、どこからネジラミが入ってきたのでしょうか?かなり謎です。(同様の被害が2022年度実生ほとんどの鉢の苗から確認されました。)

ともかく根がボロボロになるほど酷いので根を切り詰めて、殺虫剤で洗って前の土は捨て、新しいさし芽用土に挿してすぐにたっぷりの水を与えて発根を待ちました。その上に浸透移行性のあるベニカやオルトランを撒きました。

根を切り詰めたのが8/22なのですが、昨日8/29にほとんどの苗から根が出て活着しているのが確認できました。

一安心ですが、今年も種まきする際、ネジラミの被害が不安で、対策方法もありません。(実生1年未満は小さくて植え替え=抜いて確認することが困難です。)一応これからは定期的に浸透移行性のある殺虫剤をまいていきたいと思います。

水をやってもシワが改善しなくなったらネジラミの酷い被害の恐れがあるため、できるだけ早く発見したいと思います。

以下は植え替え後の写真です。灰色の肌が緑色に変わっているものは、新しい根が伸びて水を吸い込んでいることを表しています。

撮影日:2023/8/26

1年1ヶ月目(2023.10)

【10/11記】9月は外に一度出しましたが、日照不足の関係で室内に戻し、完全に外に出せるようになったのは昨日(10/10)のことでした。いきなり遮光無しの日なたには出さず、40%遮光ネットをかけています。(白2枚)

昨年は32個まいて22個発芽し、現在12個が生き残っています。だいぶ少なくなってしまいましたが、残った苗は元気そうです。

9月いっぱいは暑かったですが、送風時間をだんだん短くして水やりの頻度が下がっていっていました。今は屋外なので10日に1回程度の水やりになると思います。

撮影日:2023/9/27

1年2ヶ月目(2023.11)

【11/13記】根ジラミを退治してからはまあまあ順調に育っていると思います。サイズは未だに10mmに満たないですが、外に出してからはほどよく焼けて魔玉らしい色合いになってきました。

11月の今も異例の暖かさが続き白いネット2枚を重ねていましたが、先日から1枚へ移行しました。最高気温が20℃に満たなくなってから初めて遮光ネットを撤去するつもりです。

10月の水やりは週に1回でした。

撮影日:2023/10/28

1年3ヶ月目(2023.12)

【12/6記】11月は暖かかったのですが、11月末~12月に入り急に寒くなり平年並みの気温に下がりました。

11/24にようやく完全な無遮光の環境にすることができました。それまで最高気温27℃などまるで初夏のような日もあり、溶けるのが怖くてずっと白いネットを1枚張っていました。

11月は多くの日が快晴か晴れで土も良く乾いたのですが、11月末~12月になって一転、どんよりした曇り空の多い日本海側気候らしい空模様となってきました。

魔玉はやっと最近1cm程度のサイズに達しました。リトープス並みの成長速度の遅さです。しかしリトープスと異なり一年に何回も脱皮しています。それでも1対の葉が出ると下葉が枯れてしまっていつまでも1~2対の葉しか維持できていません。

水やりは週1回程度と割と高頻度です。

撮影日:2023/11/28

1年4ヶ月目(2024.1)

【1/19記】更新が遅れ気味になって申し訳ありません。

昨年から引き続き非常に暖かい冬とは思えないような日が続いています。

ラピダリアの生育は好調です。うまくいくと3対になるようですが、大体は2対になることが多いようです。

水やり頻度は10日に1回で、2週間空くとカラカラになりすぎてしまいます。量は少なめですが冬にしては多めの量です。

撮影日:2023/12/29

1年6ヶ月目(2024.3)

【3/16記】今年の2~3月は雨や曇りの日が多く、晴れの日が少ないです。しかし気温は非常に高い日が続いており、厳冬期と思えない暖かさでした。

ラピダリアはほとんど冬中外に置いていましたが、日差しが強くなってきたので2月中旬から22%遮光ネット1枚をかけ、3月上旬からは2枚に増やしています。それでも充分な照度のようで魔玉らしい色になってきました。

撮影日:2024/3/5

1年8ヶ月目(2024.5)

【5/9記】ラピダリアも他のメセン類と同様4/14に室内に移しています。

1年9ヶ月目(2024.6)

【6/15記】5月後半~6月初めの室温は最高が27℃、最低も22℃程度などかなり暑くなってきました。

ラピダリアは全体的に少しピンクを帯びています。この時期紅葉はしないと思うので原因が分かりません。リトープスは水やりしすぎですぐ徒長するなど扱いが難しいですが、ラピダリアはそのようなことがなく育てやすい印象です。

撮影日:2024/5/29

2年0ヶ月目(2024.9)満2年!

【9/13記】更新が3ヶ月もできなくてすみませんでした。今年の猛暑は観測史上初の高値を記録し、多肉植物への影響も大きかったと思います。現在も33~37℃が続き猛暑が長引いています。

ラピダリアはさすがにこの暑さで新葉が出たりなど生育は緩やかです。ラピダリアは生育が旺盛なので、今年もう少し涼しくなったら植え替えが必要だと思います。

栽培環境は外の簡易ビニール温室内で半日陰以下に遮光しています。水やりは10日に1回、少なめに与えています。

撮影日:2024/9/9