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パキポディウム グラキリウスの実生方法と種まき実践記録!

このページでは、塊根植物の代表種「パキポディウム」の種まき(実生)を実践しています。当サイトでは冬型のアフリカ亀甲竜の実生に次いで2度目のコーデックス類の実生になります。

種まきから育てて塊根を太らせる

パキポディウム グラキリウスの種子

パキポディウム グラキリスの種子

種まきから植物を育てることを実生(みしょう)といいます。また種まきで育てた株を実生(株)と呼ぶこともあります。コーデックス類は基本的には実生(種まき)で育てます。

挿し木でもコーデックスを増やすことはできますが、この場合塊根が太らない種類がほとんどで、残念ながらパキポディウムも塊根が太らないタイプです。そのため、実質種まきから育てることになるのですね。

実生は時間がかかる、管理が面倒、カビ対策や遮光などが必要で挿し木より難しいなどのデメリットがありますが、様々なメリットがあります。

コーデックス類では塊根を太らせることができるというのが一番のメリットですが、その他ウイルスに感染していない株が得られる、一度に大量の苗を得られる、親株と異なる特徴を持つ子株を作り出せるといったメリットがあります。

それでは、パキポディウムの種まきに必要なものやコツについてみていきましょう!

グラキリウスの実生で大切なポイント


パキポディウムの実生にあたって既に実生を実践され、成功されている様々なブログを参考にさせていただきました。ありがとうございます。

そこで以下のようなポイントが重要だということが分かりました。

  • できるだけ新鮮な種子を手に入れる
  • 発芽には昼夜安定した20~25℃の温度が保てること
  • 発芽までは100%近い湿度と湿った環境が必要なこと(蓋がいる)
  • 2ヶ月程度は水を切らさないようにする
  • パキポディウムは好光性の種子なので覆土はしない
  • カビやすいので殺菌処理が大切
  • カビた種子は他に広がるので即、捨てる
  • 種子は半日程度ベンレートなど(殺菌剤)に浸ける
  • 表土は根が潜り込みやすい土にする
  • 本葉が2対出たら外での管理に切り替える

タネの鮮度
リトープスや帝玉などメセン類では1年寝かせた種子のほうが発芽率がよいことがしばしばですが、コーデックス類(パキポディウムも)は新鮮な種子ほど発芽率がよいとのことです。古い種だと著しく発芽率が落ちることがあるので、採取日が分かる新しい種を使うようにします。

25℃を安定的に保つ
また順調な発芽と苗の維持には昼夜に安定した比較的高温(20~25℃)が保てることがポイントです。夜の温度が下がってしまう時期だと、発芽までに時間がかかり多湿な環境でカビがちだということです。

覆土はしない
パキポディウムの種は光があることで発芽する好光性の種子です。そのため覆土(土をかぶせる)はしません。覆土ができないので湿度を上げて過湿の状態にしないと発芽させるのが難しいです。そこでラップなどで蓋をします。そして発芽したらカビ防止にすみやかに蓋を開けます。それでも2ヶ月程度はカラカラに乾かさないよう、水を切らさないようにします。

特にカビやすい
パキポディウムは特にカビやすいグループだということが分かりました。そのため事前の殺菌が大切です。種は半日程度、殺菌剤(ベンレートなど)に浸し、土や腰水にも殺菌剤を入れます。そして万一カビてしまったら即取り除くようにします。

根が潜り込みやすい土
土は種蒔き用土などの根が潜り込みやすい土にするか、赤玉土の細粒~小粒を単用するかバーミキュライトを混ぜたりするケースが多いようです。

戸外栽培の切り替え
最初は室内で発芽を待ちますが、室内は日光が不足しがちです。そのため本葉が2対程度出たらなるべく早く戸外での栽培に切り替えます。

ここまではパキポディウムの実生で大切なことです。他に種まき共通の大切なポイントがあります。

実生共通で大切なポイント

  • 親株(成株・充分大きくなった株)とは異なる育て方をする
  • 堆肥や有機肥料はカビの原因になるため使わない
  • 使い回しではなく新品の用土を使う
  • 土は熱湯消毒してから使う
  • 移動しても土が崩れない硬質ポットを使う

成株とは異なる育て方
種まきから育てて1~2年経過するまでは、成株とは全く異なる育て方をします。コーデックス類やメセン類は休眠期には断水させ(ほぼ水をやららない)生育期に水を与える方法をとりますが、種から育てていてまだ小さい小苗・幼苗は水切れに非常に弱いので、休眠期も断水させません。少しずつの水をこまめに与えます。パキポディウムは夏型多肉植物で冬場断水するのが普通ですが、種まき1~2年以内は時々水を与えます。

有機肥料は厳禁
種まきで使う土は肥料分がない土かごく少ない土にします。特に堆肥やぼかし肥料などの有機肥料は大量のカビが生える恐れがあるので絶対に使わないようにします。また発芽するまでの期間などは絶対に肥料を与えません。発芽から数ヶ月たったら徐々に緩効性化成肥料を与えるのはOKです。

新品の用土
用土は新品で清潔なものを使います。他の株を植えていたものや庭の土、病気が出た土、虫の卵や雑草の種などが混入している恐れのあるものは使いません。さらに新品の用土も熱湯消毒してから使うようにします。

硬質ポット
種まきするポットはなんでもよいのですが、移動が多いのでできれば持ち上げたときに形の変わらない硬質ポットが適しています。プレステラというプラスチック鉢を使う方が多いようです。

種まきに適切な時期

パキポディウムの種まきの適期は20~25℃以上を安定的に保てる時期です。これが何月かはお住まいの地域によって若干異なってきます。

4~5月は早い
関東(東京)では4月は最高気温の平均が19.6℃、最低気温平均が10.4℃、平均気温が14.7℃のためまだ寒すぎることが分かります。暖地(福岡)でもまだ低く、また寒冷地(宮城)はもちろんまだです。

参考→多肉植物の4月の状態と育て方・するべきことの気温一覧より

それでは5月はどうでしょうか?
関東(東京)では最高気温の平均が24.8℃、最低気温の平均が15.9℃、平均気温が20.0℃となっています。暖地(福岡)も同じくらいで、寒冷地(宮城)は21.7℃、12.5℃、16.7℃です。関東以南はそろそろ蒔き時、寒冷地では1ヶ月程度遅らせて考えると良さそうです。

参考→多肉植物の5月の状態と育て方・するべきことの気温一覧より

6月が蒔き時
また6月になると関東は最高気温26.4℃、最低気温19.2℃、平均気温22.4℃とちょうど良いことが分かります。ただ高温だとそれだけカビが生えやすくまた、梅雨時でじめじめしており病気なども心配です。また7月、8月には30℃を超えるのですぐに暑すぎの気候になってしまいます。

参考→多肉植物の6月の状態と育て方・するべきことの気温一覧より

そのため関東以南では暑くなってすぐの5月末~6月上旬、寒冷地では6月下旬以降に蒔くのが一番よいのではないかと考えました。

実生に必要なもの

種まきではこれといった正しいやり方はなく、人それぞれやり方は異なり必要なものも変わってきます。ここでは、当サイトの実生でよく行っている方法をグラキリウスにも当てはめて実践してみました。

用意するもの

  1. 種をまく鉢
  2. 鉢をすっぽりいれられる容器
  3. 細かい種まき用の土
  4. カビ防止用の殺菌剤(ベンレート)
  5. ラップ
  6. 土の消毒用の湯1L以上
  7. 霧吹き

その他、土を混ぜるための「丈夫で透明な袋」、お湯を注ぐ「オタマ」、ベンレートを水に混ぜるための「空きペットボトル」などが必要です。

鉢の用意

このページでは誰もが入手しやすく安価な器具として、1番の種を蒔く鉢には「プレステラ90」というプラスチック鉢を、2番の鉢をすっぽりいれられる容器にはプラスチックケースを準備しました。今回土の消毒は行い、プレステラに土をいれてそこにお湯をかける方法をとりました。※プレステラは直接お湯を注いでも溶けません。(実験済み)

土の種類と配合

土は様々な意見があり、赤玉土を単用する方や、市販のさし芽・種まきの土を使う方、色々な種類を混ぜてこだわる方などさまざまで、これといった正解はないようです。ただ共通するのは、肥料は入れないということです。

また種のサイズに合わせて土の配合も変わります。今回パキポディウムでは、底には鉢底石としてコーデックス用ブレンドの粗めの土を、中間には花ごころのさぼてん多肉植物の土を使うものと、通常の多肉植物の培養土を使うもの2通り、表土には市販のさし芽・種まき用を使うことにしました。

実生 道具

このような配合にしたのは、底の土は水はけをよくし、中間では根がしっかり張れるように細かめの土にし、上部では根が潜り込みやすいように細粒の土を入れた方がよいのではないかと考えたためです。

2パターンを用意し、どちらが根張りがよく大きく育つか実験も兼ねています。

コーデックス用ブレンド
自分で配合した土です。小粒で赤玉土・ボラ土(日向土)・パーライトを1:1:1で混ぜ合わせたものです。パーライトは土を軽くし水はけをよくするために入れました。

通常の培養土
自分で配合した土です。細粒~小粒の赤玉土・日向土・ピートモス・バーミキュライト・パーライトを1:1:1:1:1で入れたものです。中間に使うので、水はけと適度な保水性を重視しました。

花ごころ さぼてん多肉植物の土
市販の土です。軽石・バーミキュライト・ゼオライトの細粒でできており肥料分が入っていないものです。「通常の培養土」より細かいです。ゼオライト配合で水を腐りにくくさせる点を重視しました。

花ごころ さし芽・種まき用土
市販の土です。バーミキュライト・パーライト・ピートモス・鹿沼土が入っており肥料分が入っていないものです。粒の大きさは花ごころさぼてん多肉植物の土と同じくらいですが、ピートモスと鹿沼土が入っていてふわふわとやわらかいのが特徴です。

費用と入手先の参考


種をまく鉢 鉢をすっぽりいれられる容器 カビ防止の殺菌剤
プレステラ 実生プレステラ90
1個30円
メルカリ
実生 道具プラスチックケース
家にあったもの
実生ベンレート
ホームセンター
0.5g 10袋 800円
細かい種まき用の土 通常の培養土 目の粗い用土
実生 道具花ごころのさし芽・種まき用の土
2L 300円程度
実生通常の培養土
赤玉土・日向土・バーミキュライト・ピートモス・パーライトを同率で混合
実生コーデックス用ブレンド
赤玉土・日向土・パーライトを同率で配合
市販の細かい土
実生 道具花ごころのさぼてん多肉植物の土
2L 260円程度
殺菌剤スプレー 消毒用の湯1L~ スコップ
実生 道具ベンレート液スプレー
1,000倍に薄めたベンレート水を入れたもの
実生鍋で沸騰させたお湯1L程度
自宅
-円
実生 道具土入れスコップ
大小で300円程度

種をまく鉢は土をいれてパキポディウム グラキリウス、エブレネウムの種を蒔きます。そして鉢をすっぽり入れられる一回り大きないれものに水を張って、種まきした鉢を浸けます。これを腰水といいます。腰水については別ページで解説しています。

腰水とは

ベンレートは殺菌剤でカビ防止に使います。粉状なので水に溶いて種を消毒したり、腰水の水にも使用します。

グラキリウスの種はどこで入手する?

パキポディウムの種子は大半が輸入品を購入することになります。自分で採取できるならそれが一番よいですが、それは難しいため、輸入種子の取扱店で購入します。ヤフーショッピングやヤフオク、メルカリなどで入手できます。

また大量に種を購入する場合は、ケーレスなど直接海外のサイトから購入する方法もあります。ただこの場合検疫の費用がかかるため、少量なら多少割高でも国内の販売業者から購入した方が安くなります。

コーデックスの種はメセン類(リトープスやコノフィツム、帝玉など)に比べ種の品質がより問われます。シイナと呼ばれる発芽能力の無い種、鮮度の落ちた種(パキポディウムの場合新鮮なほど発芽率が高い)、など酷い商品だとほとんど発芽しないことがあります。そのため多少高くても信頼のおける種子を手に入れることが大切です。

なお、管理人の場合メルカリで販売されているものを購入しました。

ヤフーショッピングの多肉植物種子の専門店
多肉植物ワールド
プラントブラザーズ
seed stock

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グラキリウスの種まきの実践

時期

コーデックス類には冬型と夏型のものがありますが、パキポディウムは夏型なので4月下旬から9月頃に蒔きます。管理人は簡易ビニール温室内で25~30℃を保てる(ただし昼間のみで夜は気温と同じまで下がってしまう)ため、4月中旬に蒔くことにしました。

事前準備

種蒔き用のプラスチック鉢「プレステラ90」に挿すラベルを準備します。他に色々タネを蒔いた場合、どの鉢がなんの種類か分からなくなってしまうので、何らかの方法で区別できるようにしておきましょう。

実生 道具

腰水(底面吸水)用の容器は家にあったプラスチックの箱です。

カビや腐敗、雑菌防止のため、器具や鉢や鉢を入れる容器など、洗えるものは全て洗いましょう。鉢は前に何か植わっていたものの流用ではなく、新品のものを使うのが望ましいです。

土を鉢に入れて消毒する

土の消毒方法はいくつかありますが、プレステラに土をいれて上からお湯をかける、レンジ対応容器などに土をいれて湯気が出るまで加熱する、などのいずれかを行った後に殺菌剤であるベンレート1,000倍溶液を使って消毒します。

今回は、先ほどのように2通りに分けて土を準備しました。

実生 道具
底の土を敷きます。

実生 道具
中間の土を入れます。左が通常の培養土、右が花ごころさぼてん多肉植物の土です。

実生

充分にお湯を注ぎます。土の構造が壊れてしまわないよう、ゆっくり丁寧にお湯を注ぎます。鍋で沸かしたお湯をオタマで注いで消毒します。湯気がでるまで何度も注ぎましょう。湯気が出て充分消毒できたら、底面吸水用のいれものに鉢を浸けて、ベンレート水をかけます

実生
ベンレート0.5gを500mlの水で薄めます。(1,000倍)

アガベ 笹の雪 実生

ベンレート1,000倍溶液は土に水代わりに土にかけてよく、また鉢をつけるための腰水の水にそのまま使ってOKです。

アガベ 笹の雪 実生

鉢が1~1.5cmくらい水に浸かるようにすればOKです。(※他の種まきの写真を流用しています。)

タネを蒔く

土が冷えたのを確認してから、種を蒔きます。熱湯消毒後はかなり長い時間熱を持つので土は充分に冷やします。

種まきの方法は人により、メネデール100倍液に一晩浸ける、水に半日浸ける、何もしないなど様々ありますが、今回は殺菌剤のベンレート水に1日(24時間程度)浸けてから蒔きました。

パキポディウム 実生

1つの鉢に何十個も蒔く方もいますが、後々植え替えが大変になるので、ある程度間隔を空けて蒔くほうが良いと思います。今回はプレステラ1個に5粒ずつに分けて蒔きました。

覆土は行いませんが、少し土に押しつけるようにして蒔きました。また湿度を保つため種まき後はプラスチック容器で覆いました。

発芽までの日数は

発芽までの日数は差があるようで、早いと3日~5日、1週間~数週間から1ヶ月かかるとするケースがあるようです。ただどの種類にも言えることですが、遅れて発芽する種子もあるので、蒔いてから1ヶ月程度は諦めないようにしましょう。

パキポディウムはカビやすくまた発芽率も他のコーデックスより低いようです。パキポディウムは発芽の難易度は高めで、最初の種まきにはアデニウムなどの発芽させやすい種類がおすすめだそうです。

置き場所(遮光環境)と水やり(腰水)

実生 道具

ラップをして穴をプチプチあける、霧吹きするなど始終土がしっとり濡れている状態にします。上から水をじゃぶじゃぶ掛けるとタネが流れてしまうので、腰水(底面吸水)を行います

鉢は半日陰に置き、発芽後も半日陰(50%遮光)に置きます。パキポディウムの成株は真夏もあまり遮光せず育てますが、種まきした苗は決してすぐ日なたに出さないようにしましょう。

実生 道具

今回の実践では、簡易ビニール温室の最上段に置くため、60%遮光ネットを2枚重ねました。

また暗い室内などに置いたままだと、ひょろひょろになってもやしのようになってしまいますので、室内での管理は難しいです。

実生 道具

発芽が揃ったら徐々にラップや蓋を外し外気にさらすようにします。

始終水を張った容器に鉢を浸ける(腰水)のは1~2ヶ月で終了します。その後の水やりは、土が半分ぐらい乾いたら鉢を水に浸けて充分に水を吸わせる方法をとります。

3ヶ月以上たったら苗もしっかりしてくるので、上からの水やりに切り替えます。

パキポディウム「エブレネウム」の実践記録

1ヶ月目(4月)の様子

4/9にタネを24時間ベンレート水に浸けてから、4/10に播種しました。気温は最高気温23℃程度ですが、簡易ビニール温室の中は昼間33℃程度まで上がっています。大体9時から16時ぐらいまで日が当たり、25~35℃を保っています。

夜になると最低気温が14℃程度まで下がり、簡易ビニール温室内もそこまで下がります。

※グラキリウスの種はまだ蒔いておらず、エブレネウムのみ播種しています。
4/14、1つ目から根が出始めているのを確認しました。
4/15、5つから根が出ているのを確認しました。
4/17、10個中8個が発芽気味で根が伸びています。
4/18、塊根部とその先に付いている葉が出てきました。

パキポディウム エブレネウムの発芽
この写真は4/18の播種8日目の画像です。小さな葉をつけた芽はかわいいですね。

4/21、1つが発芽の途中でカビ始めました。そのためすぐに撤去しました。
4/22、5つが正常に発芽しました。葉先には種の殻がまだ残っています。
4/23、6つが正常に発芽しました。
4/26、カビが出そうなのでベンレートのスプレーを開始、またラップを剥がしました。
4/28、まだ本葉は見えません。結局発芽したのは6つで、2つはカビが生え、1つは溶け、1つは未発芽でした。

エブレネウムの実生
これば4/28(播種18日目)の写真です。写真では分かりづらいですが、塊根部に膨らみが出ています。

2ヶ月目(5月)の様子

アデニウムに比べるとパキポディウムは苦戦しています。成長が止まったかのようで、それどころか葉が下を向き始めています。水分は充分に与えているのですが。..

5/7、結局残ったのは10個中6個でした。藻が生えそうなのでオーソサイド水和剤のスプレーをしました。成長過程は変わらず、まだ本葉は見えません。

また4/28にパキポディウム「カクチペス」10個の種まきをしたのですが、これが不調で、1個しか芽が出ないという結果になりました。1回目のエブレネウムと同じように蒔いたのにもかかわらずです。いわれているようにパキポディウムは難易度が高いのでしょうか。それともタネが悪かったのでしょうか。

パキポディウム種まき1ヶ月
最後に5/7に撮影した、播種28日目の写真です。

5/18、最初に蒔いたエブレネウムの6つの芽は順調に生育しています。本葉が出始めました。本体のサイズはほとんど変わっていません。

もう腰水はせず、10日に1回ほど細いジョウロで上から水をやっています。保水性が高い土のため10日に1回にしているので、水はけがよい土に植えている方は、もっと高頻度で与える必要があるかと思います。

引き続き外での管理をしており、遮光ネットで半日陰を作ってそこにおいています。1週間に1回程度、藻の防止用のオーソサイドスプレーをしています。

パキポディウム エブレネウム 実生

パキポディウム エブレネウム 実生
5/18のエブレネウムの写真です。(播種42日目)

5/18にグラキリスの種まき
最低気温が20℃を切らなくなってきたので、グラキリウスの種も蒔きました。14個を2つのプレステラに蒔きました。事前に15時間ほどオーソサイド水和剤を溶かした水に浸けました。水から引き上げるとき皮が少し剥けかかったので、これは失敗したかもしれないと思いました。今度は保温マットなどは敷かずに常温で発芽を待ちます。植物育成LEDライトも当てません。

また同時に前回全滅してしまったカクチペスの種まきを追加で10個行いました。5個はオーソサイド水に浸し、5個はそのまま蒔きました。こちらも保温マットなどは敷かずに常温で発芽を待ち、植物育成LEDライトも当てません。

3ヶ月目(6月)の様子

6/1付け、以降1ヶ月ごとの観察記録となります。

パキポディウム「エブレネウム」も少しずつ成長しています。本葉が揃い、葉の付け根にはトゲらしきものが生えてきました。塊根も丸々としてきています。少しずつパキポディウムらしくなってきました。

現在2週間に1度程度水やりを行っています。(水やり頻度は土の保水性により、保水性が弱い土であれば頻度を増やす必要があります。)腰水ではなく、ジョウロでゆっくりと上から与えています。

置き場所は簡易ビニール温室の一番前の列で5~7月は直射日光は当たりません。明るい日陰、半日陰程度だと思います。

環境は最高気温が28℃、最低気温が20℃程度で晴天~晴れが続いています。雨はほとんど降っていません。

今年はオーソサイドのスプレーをしているためかほとんど藻が発生しませんでした。土が黒いままで気持ちよいです。また6/1に肥料としてマグアンプKを溶かした水をごく少量与えました。実生の始めの液肥は結構効きます。

これは6/1に撮影したエブレネウムの写真です。

4ヶ月目(7月)の様子

7/1付け、本葉が増えてくるなど、一応問題なく生育しています。塊根も少しずつですが大きくなっています。1株、葉が1枚黄色くなって落ちましたが、原因は分かりません。

気温が上がってきました。今年は梅雨が平年比20日早く開け夏に、最高気温は33℃、最低気温は27℃程度になっています。

少し大きくなってきたこと、気温が上がり蒸発が増えたため土が乾くのが速くなってきました。そのため、水やりの頻度は10日に1回程度で、土が充分湿る量をたっぷり与えています。水やりの方法はジョウロで、土が浮かばないようゆっくり注いでいます。

置き場所は6月に引き続き戸外の雨よけがある簡易ビニール温室の下段です。まだ直射日光は当たっていません。当たり始めたら60%の遮光ネットを張る予定です。

これは6/30撮影のエブレネウムの写真です。

パキポディウムの種まき4ヶ月目

パキポディウムの種まき4ヶ月目

5ヶ月目(8月)の様子

猛暑続きの中、パキポディウムは順調に生育しています。

水を良く吸い、水切れすると塊根がシワシワになってしまうので、土をカラカラにしないようにしています。頻度は1週間に1回くらいでしょうか。一度は細くシワシワになってしまい焦りましたが、水をやったら1日で元に戻りました。それ以来マメに観察しています。

生育環境は7月と変わりませんが、簡易ビニール温室の前部に遮光ネットを張ったことで、半日陰の環境になりました。

また6月にも再度エブレネウムを蒔きましたが、成長が良く、先を越されそうな感じです。

当初は夏の蒸れが気になり早く蒔きましたが、たっぷり水をやっても腐らないので、心配は無用でした。

以下はエブレネウムの2022/8/11の写真です。

6ヶ月目(9月)の様子

パキポディウム「エブレネウム」を種まきして6ヶ月目に入りました。

エブレネウムは何度か植えたのですが、生育はやや遅く、後に植えたエブレネウムに先を越されてしまいました。

葉が大きく若干徒長気味ですが、塊根もじわじわと膨らんでいます。

水やりや環境は7月とほぼ変わりありません。

以下は最初に蒔いたエブレネウムの2022/9/5の写真です。

先を越したのは以下のエブレネウムです。

肥料を与えた、など条件の変更はありませんでしたが、なぜか葉が大きく、塊根部も大きいです。

7ヶ月目(10月)の様子

早くもエブレネウムの最初の実生から7ヶ月目になりました。

塊根部は大きいもので1cmとなり、着実に成長しているようです。また4月に蒔いたものと6月に蒔いたものは生育程度に差がなくなりました。

最近、だいぶ日差しが簡易ビニール温室の奥にも届くようになって日当たりがよくなってきました。パキポディウムは強い日差しに強いほうですが、さすがに数センチの小さな苗なので、直射日光には当てずに60%遮光を続けています。

一方最高気温が25℃~30℃程度に下がり、水の乾く速度が遅くなっており、夏の生育のよさが少し衰えたように思われます。

水やりはこれまで頻繁でしたが、10日に1回でもたっぷり与えてしまうと多すぎになってしまうようです。

それから、1鉢に5苗は狭くなってきたためこの間に最初の植え替えを行い、過密を和らげました。5本→1本のみ、2本、3本へ。根はプレステラ90の深さの3分の2程度まで伸びていました。

以下は2022/10/1のエブレネウムの写真です。

グラキリスとカクチペスの大失敗

5/18にまいたグラキリスとカクチペスは大失敗で、一つも発芽しませんでした。カクチペスは1回目も芽が出ずでしたが、2回目も完全に発芽しませんでした。やり方はエブレネウムと同じだったので、種が悪かったのでしょう。カビなども生えておらず、ただ種が蒔いた姿のままとなっています。

パキポディウム エブレネウム 発芽率60%
パキポディウム グラキリス 発芽率0%
パキポディウム カクチペス 発芽率0%


6/1(播種から12日目)のグラキリスの種の画像

パキポディウムは種の信頼度が非常に重要であることを痛感させられました。このように発芽率0%ということもあるということです。

種まきの仕方に問題があるのか検証するために、前回よく発芽したエブレネウム(同一年度分)をもう一度取り寄せて蒔いてみる予定です。

グラキリウスの実践記録(成功)

1回目のグラキリスは結局全く発芽しませんでした。そこで思い切って種を剥いてみました。すると中がどろっと腐っていたり、根や芽になる部分が黒くなっていたりと、これは発芽するはずはないなと思えるような状態でした。10粒1,560円でした。

パキポディウムの種まきは新鮮さが命といいますが、これは本当です。

なんとかグラキリスを発芽させたい、そう思いました。そして今年度採れたての種子なら発芽するに違いないと思いました。

そこでメルカリを見たところ国内で2022年今年にグラキリスを受粉し結実させている出品者を発見。

今日採れたて、毎日採取と書いてあり出品者の行った種まきの発芽写真、親株が無数に並んでいる状態も載っていたので、信頼できると判断、思い切って購入しました。値段は10粒+αで3,500円でした。あまりの高さに何日も迷いましたが、これを逃したら来年まで待たないといけない、と思いました。

国内産グラキリス種子の入手
↑これを買いました。

国内産グラキリス種子の入手
11粒入っていました。

1ヶ月目(6月)の様子

結果は上々でした。11粒中10粒発芽、以下にそれまでの経緯を書き記します。

6/14、グラキリス11粒播種
6/21、1つ目発芽(発根)
6/23、+2個発根
6/26、+7個発根開始
6/28、計10個の発芽が終了

今回土は熱湯消毒、表土のみオーソサイドスプレーを念入りに、種をオーソサイドに浸ける過程はせず、種子の消毒はオーソサイドスプレーのみ。種がカビるのは種が腐っている(発芽能力が無い)ためで新鮮な種はカビません。ラップは厳格に密閉して覆い、温度差が大事のようで、室内より温度差がある外の簡易ビニール温室に放置、発芽後はラップを外し植物育成ライト照射。

最初は室内に置いていたのですが、なかなか発芽せず、戸外の昼夜の温度差が激しい簡易ビニール温室に入れたところ3日後に発芽しました。

ラップは発芽後すみやかに外したほうがよいです。(蒸れ防止のため)

国内産グラキリス種子の種まき
6/14播種当日の様子

グラキリスの発芽
6/26発根開始の様子

国内産グラキリス種子の種まき
6/30の発芽が揃った様子

国内産グラキリス種子の種まき
6/30の発芽が揃った様子

3ヶ月目(8月)の様子

本日は8/11なので6/14に種まきしてからちょうど満2ヶ月が経過したことになります。

エブレネウムとは異なり、塊根が細長めで葉の色が濃く幹の色が赤茶色いです。

発芽は11中10個でしたが、枯れたものもあり、現在は8苗ぐらいが順調な状態です。本葉の2対目が出てきています。根がしっかり張った苗が太りがよく、倒れていて根がしっかり土に伸びていないものは、生育もあまりよくありません。

まだ上から水をやると苗が流れるので、腰水で水やりをしています。腰水の水が切れないように注意して与えています。頻度は7日に1回程度でしょうか。

場所は50%遮光下で、今のところちょうど良い日光量のようです。

以下は2022/8/11のグラキリウスの写真です。

4ヶ月目(9月)の様子

グラキリウスは根張りが弱いのか、成長がゆっくりです。塊根が濃い茶色に変化しているのも気になります。上から水をやると苗がすぐ倒れてしまい再度植え直しています。

栽培環境は8月と変わりません。水やりも7日に1回程度です。

以下は2022/9/5のグラキリスの写真です。

5ヶ月目(10月)の様子

順調に育つエブレネウムと比較し、グラキリスはやっと根付いたような感じです。上から水やりをしても苗が少しぐらつく程度になりました。

また個体差が激しく、たくさん葉をつけているものと4枚程度しかないものと分かれています。塊根部はだんだん膨らんできました。

以下は2022/10/1のグラキリウスの写真です。

パキポディウム種まきのコツ

今年パキポディウムは合計6回に渡って蒔きました。そこでよく発芽させるためのポイント、必要な処理、不要な処理なども分かってきましたので、記しておきます。

  • 発芽には温度差が必要
  • パキポディウムでも種類によって発芽日数、求める日光量など環境には差がある
  • 昼間35℃、夜28℃程度で発芽しやすい
  • 表土には念入りに殺菌剤をスプレー
  • しかしカビる種は播種2~3日以内にカビるため、元々種の形成不全かシイナである可能性大
  • 新鮮な種は基本カビない
  • 腰水に殺菌剤はいれなくてもよい
  • 種は夏場一晩も殺菌剤に浸けると皮がむけてくるのでしないほうが良い
  • 種を殺菌剤に浸けたい場合は長くなく1時間以内くらいに
  • 芽が出る種は1週間~10日程度で一斉に発芽してくる
  • 光があった方が発芽しやすい
  • 発根後はすみやかに光に当てないと徒長する
  • 発根開始まで厳重にラップ
  • 芽が出たらラップを外す
以下に6回の種まきの内容と結果を記します。
1回目
このページで実践している1回目のエブレネウムの分です。

  • 4/10、エブレネウム11粒播種、7個発芽、発芽率63%(出品者Aの種、2021年4月輸入種子)

2回目

  • 4/28、カクチペス10個播種、発芽0個、発芽率0%(出品者Bの種、輸入年月不明)

3回目

  • 5/18、グラキリス14粒播種、発芽0個、発芽率0%(出品者Cの種、2021年8月輸入)
  • 5/18、カクチペス10個播種、発芽0個、発芽率0%(出品者Bの種、輸入年月不明)

4回目

  • 6/2、エブレネウム10個播種、7個発芽、発芽率70%(出品者Aの種、2021年4月輸入種子)

5回目

  • 6/8、エブレネウム13粒播種、9個発芽、発芽率69%(出品者Aの種、2021年4月輸入種子)

6回目

  • 6/14、グラキリス11粒播種、10個発芽、発芽率91%(出品者Dの種、2022年6月国内採取)

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