現在はコノフィツムに吸収された旧オフタルモフィルムですが、2022年秋から初めて種から育てています。このページでは、オフタルモフィルムの実生方法を詳しく解説し、実際に育てている栽培記録を公開しています。
目次
オフタルモフィルムを種から育てる
オフタルモフィルムの種子
植物をタネから育てることを実生(みしょう)といいます。オフタルモフィルムやコノフィツムといった玉形メセン類では分頭して増やすこともできますが、分頭しにくい、育つまでに長い時間がかかるなどのデメリットがあり、種まきから増やすことが多いです。
種から育てるのは水のやり方や日光の調節など、成株より管理が面倒、大きくなる(開花する)まで数年かかるなどのデメリットがありますが、メリットもたくさんあります。
種まきだと一つの親から採取した種でも、色々な顔(模様や色など)が出てくるので楽しい、好きな株を集められる、蒔いた数だけたくさん育てられる、種から育ててしかみれない成長過程を観察できるなど...
管理人は毎年何らかの多肉植物の種を蒔いていますが、育て甲斐があり、とても楽しいものです。もしかすると最初のうちは失敗してしまうかもしれませんが、これも経験でだんだんコツが掴めてきます。
多肉植物の栽培経験にかかわらず、ぜひチャレンジしてみてください。
正しいやり方は存在しない?
実生方法は絶対こうしなければならないという方法はなく、人それぞれやり方が異なります。
たとえば土の配合ひとつ取っても色々で、フカフカ系用土を使う方もいれば、硬質の用土を使う方もいます。1種類の土を単用する方、複数の土を混ぜる方、何層かに分けて土の種類も変える方や、上から下まで全部同じ土を使う方もいます。
管理人にも実生のやり方は多少違う点がありながらも基本的なことは同じです。このページでは、基本的なやり方をオフタルモフィルム(玉形メセン類)に合わせて少し改良したやり方を紹介します。
オフタルモフィルムの実生で大切なこと
大切なことの基本は、リトープスやコノフィツムなどの玉型メセン類と変わりません。
大切なことは
- 秋にある程度涼しくなってから蒔くこと
- 土をちゃんと殺菌してから使うこと
- 極小さな種に合う細かい土を使うこと
- 肥料は気をつける
- 種まきから2ヶ月程度は腰水(底面吸水)にすること
- 直射日光下はダメで半日陰で管理すること
- 覆土しないこと
- 硬質ポットに植えること
- 成株とは異なる育て方をすること
です。
蒔き時
発芽の適温が15~20℃程度のようで、あまり暑い秋(8月下旬~9月)だと発芽しにくいです。できれば寒冷地を除き10月頃蒔くのがよいです。温度的には秋だけでなく春も蒔けますが、あっという間に温度が上がって適温でなくなるので、秋まきを強くおすすめします。
土の殺菌
土は必ず新品のものを使いましょう。病気や虫などがいる可能性がある古い土は避けたほうがよいです。また新品であっても使う前に必ず熱湯で消毒し、さらに殺菌剤をスプレーしておく必要があります。
土の細かさ
オフタルモフィルムの種はごくごく小さく爪楊枝の先っぽ程度しかありません。そのため芽も根も細く小さいので、それに合う細かい細粒の土が適しています。
肥料のやり方
種まきからごく初期(3ヶ月以内)は、肥料をやるとカビや藻が出やすいので与えないようにします。またもともと無肥の土(肥料が入っていない土)を使います。4ヶ月後以降は希釈した液肥を時々水やり代わりに与えて成長を促進させます。また有機肥料はカビの元となるので、必ず化成肥料(化学肥料)を使うようにします。
腰水(底面吸水)
表土が乾くと芽が出ないばかりか出た芽も枯れてしまうので、2ヶ月程度は底面吸水で絶えず水を供給します。これを腰水(こしみず)といいます。腰水の水は腐らないように時々交換します。
管理場所
直射日光下に置くと強い日光で芽が枯れるので、必ず半日陰か50%遮光ネットを張ったところで管理します。
硬い素材のポット
腰水の交換などポットを移動させることが多いので、持ち上げても形が崩れないプレステラなどの硬質ポットが適しています。薄いビニールポットは持ち上げたとき形が変わり、土がぐちゃぐちゃになってしまうため適していません。
種まきから1~2年の苗の管理
オフタルモフィルムは冬型の多肉植物なので夏は水をやってはいけないと思いがちですが、小さく弱い芽で保水性も少ないため、真夏でも月に1~2回の水やりを続けます。特に1回目の夏は休眠期がない(成長を続けている)ようです。
コーデックスやサボテンの種まきとの違いとして
- 種の鮮度は全く問わないこと
- 蓋は不要なこと
の点が挙げられます。
種の鮮度
種は古いものでも全く問題ありません。むしろ1年冷蔵庫で寝かせたような種が発芽が良く早いことさえあります。コーデックスとは逆になっています。
蓋は不要
コーデックスやサボテンなどは蓋をして湿度を100%近くまで上げる必要がありますが、オフタルモフィルムでは土に蒔くだけでラップも蓋も要りません。メセン類は発芽までに時間がかかり個体によってばらつきがあるため、全部が出揃うまで1~2ヶ月かかることもあります。そういう場合に蓋をしたままだと、逆にカビなどのリスクが高くなってしまいます。
実生(種まき)に必要なもの
- 種子
- 種を蒔く鉢
- 鉢を浸ける容器
- プラスチックのラベル
- 種まき用の土
- 土を混ぜる厚手の袋
- 殺菌剤(オーソサイド)
- 殺菌剤を溶かすペットボトル
- 霧吹き
- 消毒用のお湯
鉢の用意
ここではホームセンターなどで入手しやすく安価な「プレステラ90」というプラスチック鉢を使いました。この鉢に土を入れて種を蒔きます。他の鉢をお持ちの方はそれでも良いですし、鉢がない場合は、百均などにあるプラスチックトレイでもよいですし、カップ麺や食品の空き容器に蒔く方もいます。
そして鉢を水に浸けるための大きめの容器が必要です。ここでは家にあった空きのプラスチックケースを使いました。
また土の消毒にお湯を使いますが、プレステラ鉢は土をいれてその上から熱湯を注いでも変形しないことを確認しています。
土の配合と種類
土は様々な意見があり、赤玉土を単用する方もいれば、何種類も混ぜてこだわる方など様々でこれといった正解はないようです。ただ、腰水(底面吸水)をするため肥料を入れないという点は共通のようです。
今回の配合
ここでは土は4層にしました。
まず底に1cmくらい軽石の小粒を敷きます。後は鉢の残りのスペースを3等分にして一段目に花ごころさぼてんの土を入れ、中間に通常の多肉植物の培養土を入れ、表土には花ごころのさし芽種まきの土をふるって細かくしたものを入れました。
底は水はけをよく、中間は根を張り、表土ではごく小さな根が土に潜り込めるよう細かい土を選んだら良いのではないかと考えたためです。
市販でも充分可能
ただしこれはやり方の一例に過ぎず、市販の種まき用土や多肉植物の土を代用するのもOKです。大切なのは表土には3mm程度のふるいでふるった極細かい土を敷き、底から中程に入れる土は5mm程度のふるいでふるった細かめの土を使うことです。ふるいは100均やホームセンターなどで販売されています。
例えば、プレステラの深さの3分の2まで、花ごころさぼてんの土と赤玉土、花ごころさし芽用土を1:1:1で混ぜたものを入れます。表土には花ごころさし芽種まきの土を敷きます。
花ごころさぼてんの土
花ごころの市販用土で軽石・バーミキュライト・ゼオライトなどが入っている土で、肥料が入っていない土です。水はけと根腐れ防止に重点を置いています。
花ごころの市販用土で、バーミキュライト・パーライト・ピートモス・鹿沼土でできており、肥料が入っていないものです。さぼてんの土より細かく細粒で、ピートモスが多くフカフカとしており、メセン類の種まきにちょうど良いです。
自作の土で、細粒~小粒の赤玉土・日向土・ピートモス・パーライト・くん炭を1:1:1:1:0.5で混ぜたものです。多肉植物の成株に使っている土で、適度な水はけと水持ちがあります。
メセン土とは自作の土で正式名称ではありません。通常の培養土に、フカフカしたピートモスを多めに加えたものです。普段は通常の培養土にピートモスを加えたものを使っていますが、今回は比較的入手しやすいよう、ピートモス1:赤玉土1:花ごころさぼてんの土:1の割合で配合したものをメセン土としました。
もしピートモスや赤玉土単体が手に入らない場合は、花ごころサボテンの土1:花ごころさし芽種まきの土2をブレンドしても代用可能です。
必要なものと費用
種をまく鉢 | 鉢をすっぽりいれられる容器 | 殺菌剤 |
---|---|---|
プレステラ90 1個30円 ホームセンター |
プラスチックケース 家にあったもの |
オーソサイド 1箱 800円 Amazon |
細粒の土(表面用) | 細かい土(中間用) | 通常多肉用土 |
花ごころのさし芽・種まき用の土 5L 600円程度 Amazon |
花ごころのさぼてん多肉植物の土 5L 600円程度 Amazon |
通常の培養土 赤玉土・日向土・バーミキュライト・ピートモス・パーライトを同率で混合 |
メセン用土 | ふるい(5mm) | ふるい(3mm) |
メセン用土 赤玉土:ピートモス:花ごころさぼてんの土を1:1:2で配合したもの |
中間の土を作るためのふるい(5mm程度) Amazon |
表面の細かい土を作るためのふるい(3mm程度) Amazon |
殺菌剤スプレー | 消毒用の湯1L~ | スコップ |
オーソサイド用のスプレー容器 800倍に薄めたオーソサイド用のスプレー容器 Amazon |
鍋で沸騰させたお湯1L程度 自宅 -円 |
土入れスコップ 大小で300円程度 |
種を蒔く鉢には土を入れて種を蒔き、それを水を張った容器に浸けます。これを腰水(こしみず・底面吸水)といいます。→解説ページ
オーソサイドは殺菌剤で種子のカビを防ぐためのものです。ベンレートでもよいのですが、オーソサイドのほうが藻や青ゴケを防ぐ効果が高いので、最近はオーソサイドを使うようにしています。
種の購入方法
オフタルモフィルムの種子は主にネット通販で入手します。自分で成株を育てて受粉し種を採取している場合はそれが一番よいですが、無理な場合はヤフーショッピング、ヤフオク、メルカリなどで入手します。
また種を大量に購入する場合は、海外のオンライン通販ショップ(ケーレスなど)で購入する方法もありますが、検疫の費用などを考えるとよほどたくさん買わない限り割高になってしまいます。
種を購入するとき一番大切になるのが、「種の信頼性」です。信頼が置ける販売業者か、メルカリやヤフオクでは出品者が信頼できるかをしっかりチェックしましょう。
特にメルカリやヤフオクでは偽物(オフタルモフィルムではない種子が届く)を掴まないよう、また採取年月が分かっており、交配親の写真などが載せられている、検疫証明書の画像が載せられているかなどの点が大切です。
なお、今回はメルカリでいつもお世話になっている出品者さんが自家採取されたものを購入しました。ミックス種子で旧オフタルモフィルムの特定の種類ではなく、色々な品種が混ざったものとなります。また旧オフタルモフィルムはYahooショッピングでは数種類しか取り扱いがありません。
以下ではいくつかの入手方法を解説しています。
メルカリでも多肉植物の種を多数取り扱っています。 メルカリで新規登録する方は、お友達紹介コードの入力で、メルカリの購入で使える500円分ポイントがもらえます。(キャンペーン時は2,000円分相当ポイントがもらえます) よろしければ、下記のコードをお使いください。
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種の蒔き時(適期)
一般的に玉形メセン類の種の蒔き時は8月下旬から10月上旬とされています。
しかし近年の猛暑は大変きつく8月では末頃になっても35℃に達することがしばしばです。そのため8月は蒔かないほうがよいです。続いて9月ですが、9月も残暑が厳しく関東以南では、連日30℃超えが続きます。コノフィツムやオフタルモフィルムはこの温度だと発芽しづらいです。(リトープスは25℃程度でも発芽可能です。)
とはいってもあまり遅くなるとすぐに冬が来て生育が鈍ってしまうので、遅ければ良いというわけではありません。
そこでオフタルモフィルムの発芽温度15~25℃程度となる時期、関東以南では9月末から10月中旬辺りがよいのではないでしょうか?10月下旬以降は充分大きくなれずに冬が来るため、避けたほうがよいでしょう。
また気温は地域により差があります。寒冷地ではもっと早く蒔くことになります。管理人は福岡(暖地)のため、9/28、10/7に2回に分けて蒔きました。
こうして考えてみると、一番最適な蒔き時というのは結構短く、計画的に種などを入手し、てきぱき蒔いていくことが必要だということが分かります。
オフタルモフィルムの種まき方法
準備
まずラベルを作ります。用意したプラスチックラベルに蒔く種の名前と日付などを書いておきましょう。他にも色々種をまくとどの鉢がどの苗だったか分からなくなってしまいます。
カビや腐敗、雑菌の防止に用具や鉢、鉢を浸ける容器などをしっかり洗っておきましょう。理想をいうと、種を蒔く鉢は新品のものが望ましいです。
ペットボトルのような細い口の容器に入れる場合は、折った紙を使うとこぼしにくいです。
オーソサイドはかなり沈殿しやすいので、使うごとに必ず振ってください。
土をふるう
土はあらかじめふるって粒サイズを小さく均一にしておきましょう。ここでは3mmのふるいでふるった土を表土(一番細かい)にし、中間の土は5mmのふるいでふるいました。
ふるってできた土です。
日当たりを考えて、土は鉢の上から5mm~1cmほどの深さまで目いっぱい入れたほうがよいです。
土の消毒をする
土の消毒方法はいくつかありますが、ここではプレステラ90に土を入れ、その上からお湯を充分に注ぐ方法にしました。更に殺菌剤のオーソサイドを800倍に薄めたものを土に注ぎ、表土にはくまなくスプレーしました。
土は階層を作っているので注いだ時に構造が崩れないよう、慎重にお湯を注ぎます。
鉢底から充分お湯が流れ出てきたら底面吸水用のプラスチックケースに鉢を並べ、土の上からオーソサイド800倍液を注いでいきます。
腰水に使う水は鉢が1cm~1.5cm程度浸かる程度の量で問題ありません。
種をまく
土の煮沸消毒をして6時間以上たってから、土が冷えたのを確認しタネを蒔きます。
オフタルモフィルムの実際の粒のサイズ
オフタルモフィルムの種は小さいので、蒔く時は白い皿に中身を出して、殺菌剤で湿らせた爪楊枝で1粒ずつ土に乗せていきます。
数が多いと一気にバラバラと蒔きたくなりますが、くっついて生えてくるとその後の成長が著しく悪くなりまた間引きが必要で種の無駄になってしまうため、一粒ずつ蒔くことを強くおすすめします。
オフタルモフィルムは種が小さいため、保湿用のラップなどはせずそのまま戸外の半日陰に設置して大丈夫です。
発芽までの日数は?
発芽までの日数は差があり、昨年度産で充分涼しい所で寝かせておいたものは1週間で発芽することもあります。採りまき(今年度に採取した種)では発芽が始まるまで2週間、発芽が揃うまで1~2ヶ月かかることもあります。
昨年度コノフィツムを蒔いたとき、3ヶ月近くかかって発芽したものもあったので、気長に待つ必要がありそうです。傾向としては秋が深まり急速に25℃→20℃などに下がってきた時が、たくさん発芽してくるようです。
置き場(遮光環境)と水やり(腰水)
置き場所
鉢は9月の場合は60%以上の遮光ネットの上に更に白いネットをかけ、10月以降は60%遮光、11月からは無遮光で栽培できるようになります。
もともとオフタルモフィルムはコノフィツムと同じく、リトープスより強い光を必要としないので、リトープスより遮光率を高めたほうがよいです。
無遮光にできるのは翌年2月まで、3月に入ったら速攻で薄い白い遮光ネットや50%遮光ネットなどをかけるようにします。
また室内でも植物育成LEDライトがあれば育てることができますが、その場合、風通しによほど気をつけないとカビが出ますので、ミニ扇風機などを当てるようにしたほうがよいです。
水やり
水やりは腰水ですが、腰水の量や土の乾燥のさせ方は、何ヶ月目かによって異なります。
まず1ヶ月目は完全な腰水で、1.5cmの水を常に張っておきましょう。2ヶ月目もほとんど同じです。
3ヶ月目からは常時張っている水位を5mm程度に落とし、4ヶ月以降は底がカラカラに乾く日もあるようにします。しかし上からジョウロで与えると苗が流れるので、10日に1回程度腰水容器に水を張って吸水させます。
オフタルモフィルム実生の記録
1ヶ月目(2022.10)
2022/9/28
1鉢に20粒ずつ、4鉢に計80粒を蒔きました。粒サイズはコノフィツムと変わらず、リトープスと比較すると小さい種類と同じぐらいのようです。推定直径0.3mm程度で爪楊枝の先ほどの大きさとなります。
採取日は2022年8月の今年度産採れたてということで、メセン類は新しいと芽が出にくいため(芽が出るのに時間がかかる)、発芽が揃うまで1ヶ月はかかるとみたほうがよいですね。
最近の温度は戸外の最高/最低が25℃/18℃程度、室内が22~24℃程度です。置き場所は種まき時から、室内に設置した簡易ビニール温室に、植物育成LEDライトを照らして2,000~3,000ルクス程度を保っています。植物育成LEDライトには、GreenInDoorの板状の1000W相当の明るさと書かれたものを使っています。
2022/10/10
3粒発芽しました。発芽した様子はリトープス・コノフィツムと同じで先が太くなった棒のようですが、かろうじて確認できるほど小さいです。
2022/10/13
戸外の簡易ビニール温室に60%遮光ネットと白いネットを数枚重ねたものを張り、そこに移動させました。戸外に移動させたのは、室内では通風がなく土にカビが出る心配があるためです。今後は寒さで室内に取り込む以外(2℃以下)室内には入れません。
2022/10/16
多数発芽してきました。
60%遮光ネット(シルバー)を外しました。これで白のネット4枚重ねのみになりました。
2022/10/18
合計31個発芽しました。
白のネットを3枚重ねにしました。
2022/10/26
遮光ネットを白2枚重ねにしました。
2022/10/28
合計51個発芽しました。
2ヶ月目(2022.11)
2022/10/31
合計63個発芽しました。
かなり発芽が揃ってきました。80個程度蒔いたので1ヶ月後の発芽率は79%ということになります。
ここ2週間程度の気温は最高が22℃、最低が12℃程度とかなり下がってきています。
まだ腰水の量も多く日光で藻が生えそうなので、4~5日に1回ずつオーソサイドスプレーを行っています。
2022/11/3
合計65個発芽しました。1鉢にハイポネックス、1鉢にマグアンプを与えました。
2022/11/6
合計64個になりました。
2022/11/9
合計69個の発芽です。
2022/11/12
合計65個に減ってしまいました。気候は最高22℃/最低12℃程度を続けています。遮光ネットは大変迷っており、晴天の日は2枚、曇りの日は1枚にしています。液肥が効いてきたのか大きくなってきました。
2022/11/13
ハイポネックス500倍を2鉢に与えました。
2022/11/15
合計70個
22%遮光環境から、いよいよ日よけなしの環境に移行しました。
2022/11/18
合計67個
2022/11/21
合計64個、数え間違いなのか個数が変動しています。肥料が効き大きくなるスピードが早くなってきたため、また液肥は1週間で切れてしまうため、再度ハイポネックス500倍を2鉢両方にスプレーで与えました。
11月末にもなりますが気温は10月下旬のような感じが続き、最高気温が20℃、最低気温が12℃程度となっています。
緑だったのがだんだんと日焼けして茶色っぽくなってきたので、写真では見えづらくなっています。
2022/11/21
鉢2つ両方にハイポネックス500倍液をスプレーで与えました。
2022/11/24
合計64個
2022/11/27
合計68個
2022/11/30
藻の防止のため、オーソサイド800倍スプレーを散布しました。
※11月末をもって3日おきの発芽数確認は終了させていただきます。
3ヶ月目(2022.12)
【12/1記】この11月は気候もよく暖かかった(最高気温22℃/最低気温12℃程度)ですが、この2日急に寒くなってきました。今後2週間の予測気温は、最高気温13℃/最低気温8℃となっています。
オフタルモフィルムは他より半月ほど早く蒔いたためか、大きめに成長しています。たったの2週間の差ですがこんなに差が出てしまうのですね。暑さが緩んだら早めに蒔いたほうがよいことを実感します。
2ヶ月間、3日おきに発芽数を確認してきましたが、大体の芽は10月31日までに出て、後は増えたり減ったりと誤差の範囲のようです。一番多く発芽した時期は種まきから2~3週間目のようです。
このくらい大きくなれば少々水をやらなくても大丈夫になってきます。ただ上から与えるには早すぎる(苗が倒れる)ので腰水用の容器がカラカラになったら水を足す程度でよいようです。
この後1~2ヶ月はカビが出ないように気をつける(なるべく戸外に置いて通風を心がける)時期です。
2022/12/16
【12/16記】めっきり寒くなりました。この間1℃の予報で1回取り込みし、12/18にかけても1℃の見込みで取り込みを行う予定です。
オフタルモフィルムはぎりぎり9月末に蒔いたので、割と大きくなっています。苗の形は球になっている感じで、丸くコロコロしています。
しかしジョウロで水やりできるほど強くはなっていないため、時々腰水の容器に水を張って吸水させるようにしています。置き場所は引き続き戸外の日の当たる所ですが、1℃の予報で室内取り込みとなります。
こちらのページに管理人の地域での気温と天気の記録を付けたものを公開しています。お住まいの地域に合わせて読み替えていただければと思います。
5ヶ月目(2023.2)
【2023/2/2記】前月は記録をすっ飛ばして申し訳ありませんでした。今月から引き続き記録を続けていきたいと思います。
数日前まで日本海側を中心とする日本全体が10年の1度といわれる大寒波が襲っていました。暖地である福岡県福岡市も例外ではなくマイナスを3日連続で記録するなど、強い寒さが続きました。多肉植物は1℃を下回る1/21~1/31まで全部の種類を室内に取り込んでいました。
オフタルモフィルムも室内に10日間以上入れっぱなしでした。昨年はコノフィツム・オフタルモフィルムの鉢にカビが生えて、取り除くのに苦労しましたが、今年はなんとか室内でもカビずに済みました。もう2月にもなり、今後2週間は暖かく、2回も最強寒波は来ないと思うので、一安心です。
そんな状態なので水やりは1月は2回のみ、腰水容器に水を張った程度です。
オフタルモフィルムは2022年秋の中では早めに蒔いたので、玉型メセンの中では一番大きく成長していますが、昨年よりは小さいかなという程度です。
2月にもなり日差しが強くなってきました。3月からはいよいよ遮光が必要な日々になりますね。
6ヶ月目(2023.3)
【3/2記】2月は全体的に暖かな日が続きました。最高気温は2桁の日(10℃以上)が26日間、10℃を切ったのは2日間のみでした。最低気温は27日間10℃以下でした。天気は平年並みでした。2月末からは日差しがやや強くなってきたのを感じられました。
2021年のリンピダムの実生苗を今年の2/27にだいぶ溶かしてしまいました。原因は簡易ビニール温室の最上段の直射日光がガンガン当たる所に置いていたためで、半分ぐらいがしぼんでしまいました。そこで慌てて上から2段目の直射日光が当たらない奥の方へ入れました。
このページで記録している2022年に蒔いたオフタルモフィルムは3段目に置いていたので無事でしたが、日差しが強くなっているため22%遮光ネットを2枚張りました。(2/27に22%1枚、3/2に2枚に増量)簡易ビニール温室の最上段のように直射日光が四方から当たる場所や平地で鉢を並べている方は、2月中旬には遮光ネットを張った方が良いと思いました。
水やりは2月は2回でした。表土は乾いて鉢がだいぶ軽くなってから底面吸水させています。
7ヶ月目(2023.4)
【4/4記】今回は家の工事のため写真撮影が早めとなっています。ご了承ください。環境について、3月は例年よりかなり暖かく、最高気温が18~22℃程度、最低気温が7℃~12℃程度となりました。天候もよく快晴と晴れを合わせて20日間でした。この間どの種類にとってもゆるく成長できる最適な気候でした。
オフタルモフィルムのミックス種子もこの暖かさで随分冬の間に成長しました。すっかり遅れを取り戻し口径4~5mm程度になっています。今は全体的に濃い茶色ですが、今年秋に脱皮したら色々な顔が出てくるのでしょうか?
環境は3月初めから引き続き、前面22%遮光ネット2枚、天井は多肉植物を置いていて日当たりなしの状態です。4月末には半日陰(50%遮光ネット)にしないといけないと思います。
水やりは10~14日に1回で、未だに底面吸水方式で行っています。
8ヶ月目(2023.5)
【5/1記】4月は全体的に小雨で快晴・晴れの日が続きました。(晴れ・快晴の日が17日間)温度的には最高気温が20~25℃、最低気温が10~15℃と穏やかな気候でした。
オフタルモフィルムはたしかこの時期脱皮しないはずですが、初めての脱皮が始まっており、脱皮後の新葉がみえているものがあります。オフタルモフィルムはミックス種子でしたがリンピダムが多いようで、あちこちで緑色の美しい新葉が顔を出しています。
日当たり不足対策のため、4/20から室内のLED下での栽培に切り替えています。水やりは2週に1回程度ジョウロで行い、また蒸れを防ぐため夜間をメインに一日12時間程度の送風を行っています。
9ヶ月目(2023.6)
【6/1記】5月も引き続きずっと室内に置いていますが、室温は22~26℃程度でした。植物育成ライトは1万ルクス程度を9:00~17:00まで照射し、送風は00:00~6:00と11:00~17:00の12時間です。
オフタルモフィルムはこの1ヶ月でほぼ脱皮が終わり、透明な緑色の美しい葉を出しています。
オフタルモフィルムはリトープスより強い光に弱いと思っていましたが、そんなことはなく1万ルクスなら葉焼けなどの問題なく過ごしています。
1日12時間も送風すると苗が吸って土が乾くというよりは、送風で表土が乾いていく感じです。水やりは10日に1回はしていると思います。
昨年度のオフタルモフィルムは根ジラミがついていて生育が阻害されていたようで、今年のリンピダムはしっかり大きくなり昨年度と同じぐらいの大きさのものも出現しています。
10ヶ月目(2023.7)
【7/3記】6月も引き続きずっと室内に置いています。室温は26~29℃程度でした。植物育成ライトは1万ルクス程度を9:00~17:00まで照射し、送風は6/16まで00:00~6:00と11:00~17:00の12時間、6/17から18時間、6/23から11:00~22:00の11時間にしていました。
11ヶ月目(2023.8)
【8/3記】7月も引き続き室内に置いていました。室温は最低が29℃~最高が32℃(ただし実生苗の表面温度は育成LEDライトの熱さで上が33~35℃程度)でした。外は連日の猛暑日で8/2は38℃を観測するなど厳しい暑さが続いています。植物育成ライトは1万ルクス程度を8:00~17:00まで照射し、送風は7/10から8:00~20:00と0:00~4:00の合計16時間にしています。
12ヶ月目(2023.9)満1年!
【8/31記】8月も引き続き室内に置いていました。室温は最低が30℃~最高が32℃(ただし実生苗の表面温度は育成LEDライトの熱さで上が33~35℃程度)でした。屋外は猛暑が続き、連日35℃(気温、完全な日陰の温度)を超え、50%遮光した環境でも43℃と猛烈な暑さが続いています。更に高温注意報が出て9月猛暑が続くそうです。植物育成ライトは1万ルクス程度を8:00~17:00まで照射し、送風は00:00~5:00と12:00~18:00の11時間行っています。
水やりのみで半分ほったらかしにしていたところ、いつの間にかネジラミにやられていました。
リトープス2021年実生分が酷いネジラミ被害で、オフタルモフィルムも心配になって土から掘り起こしてみた所、主根にびっしりでした。1年目の苗は新品の用土を熱湯消毒しているのですが、どこからネジラミが入ってきたのでしょうか?かなり謎です。(同様の被害が2022年度実生ほとんどの鉢の苗から確認されました。)
ともかく根がボロボロになるほど酷いので根を切り詰めて、殺虫剤で洗って前の土は捨て、新しいさし芽用土に挿してすぐにたっぷりの水を与えて発根を待ちました。その上に浸透移行性のあるベニカやオルトランを撒きました。
根を切り詰めて植えたのが8/22なのですが、8/29にほとんどの苗から根が出て活着しているのが確認できました。
一安心ですが、今年も種まきする際、ネジラミの被害が不安で、対策方法もありません。(実生1年未満は小さくて植え替え=抜いて確認することが困難です。)一応これからは定期的に浸透移行性のある殺虫剤をまいていきたいと思います。
1年1ヶ月目(2023.10)
【10/11記】オフタルモは9月も引き続き室内で栽培していましたが、10月も半ばになりようやく日当たりがよくなってきて、外に出せるようになりました。10/10付けで外の簡易ビニール温室の40%遮光下に移しました。
8月には根ジラミ被害がありましたが、しっかり根付いており現在は順調です。
それにしても2022播種分は随分大きくなっています。昨月満1年を迎えましたが、満2年ほどの大きさ(2021年度に蒔いたものと同じぐらい)になっています。
1年2ヶ月目(2023.11)
【11/13記】外に出してから、全体的に少しほどよく焼けてきました。中には水やりで二重脱皮のようになってしまったものもありますが、全体的には太くなっています。
水やりは1週間に1回です。
1年3ヶ月目(2023.12)
【12/5記】11月は暖かかったのですが、11月末~12月に入り急に寒くなり平年並みの気温に下がりました。
11/24にようやく完全な無遮光の環境にすることができました。それまで最高気温27℃などまるで初夏のような日もあり、溶けるのが怖くてずっと白いネットを1枚張っていました。白いネットを2枚から1枚にできたのは11/11のことで、これも平年と比較して遅いと思います。
11月は多くの日が快晴か晴れで土も良く乾いたのですが、11月末~12月になって一転、どんよりした曇り空の多い日本海側気候らしい空模様となってきました。
水やり頻度は若干低下し、10日に1回になっています。
1年4ヶ月目(2024.1)
【1/18記】更新が遅れ気味になって申し訳ありません。
昨年から引き続き非常に暖かい冬とは思えないような日が続いています。
暖かいため土が良く乾き、10日に1回鉢の高さ半分が湿るぐらいを与えています。
特筆すべきことはなく、一日6時間程度直射日光が当たる所に置いています。
1年5ヶ月目(2024.2)
【1/31記】1月半ばまでは暖かかったですが、下旬に入り急激に気温が低下、毎日0℃まで下がる低温が続いています。多肉植物は昨日まで全種類で室内に取り込みしていました。
特に変化はありません。写真のみですみません。