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多肉植物 ルビーネックレス(紫月)の育て方!増やし方や紅葉させ方も解説

ルビーネックレスの写真

ルビーネックレス(紫月)ルビーネックレスの夏の姿(紫月) 紫月(紅葉・花あり)ルビーネックレス(紫月)(紅葉・花あり)

ルビーネックレスの基本情報

学名 Othonna capensis ‘Rubby Necklace’
キク科
オトンナ属(Othonna)
和名・別名 ルビーネックレス、紫月(シゲツ)
生育型 冬型
育てやすさ 育てやすい
成長速度 早い
増やし方 挿し木〇、葉挿し×
耐寒性 普通
耐暑性 普通
耐寒温度 3℃
実測温度 0℃~40℃
原産地 南アフリカ
花言葉 「健やかな成長」、「青春の思い出」、「豊富」

※4段階評価
育てやすい–普通–やや難しい–難しい
成長が早い–普通–遅い–とても遅い
耐寒性-強い・普通・やや弱い・弱い
耐暑性-強い・普通・やや弱い・弱い

※耐寒温度は水やりを控えた場合の目安値で、状況によりこれより狭くなることがあります。
※実測値は半日陰の場合で直射日光下ではこれより低くなります。

ルビーネックレスの特徴

ルビーネックレスとは
ルビーネックレスは原産が南アフリカのキク科オトンナ属の多肉植物です。オトンナ属はクラビフォリア、ユーフォルビオイデスなど茎が太る塊根植物化(コーデックス)した種類も多いですが、ルビーネックレスは塊根を形成しない通常の多肉植物です。春夏は緑色ですが、秋になって寒くなってくると、葉だけでなく茎まで紫色に紅葉しとても美しくなります。秋には菊のような黄色い花びらの小さな花を次々と咲かせ、花も楽しませてくれます。

セダム属やセネシオ属ではない
ルビーネックレスで間違われやすいのが、セダム属とセネシオ属です。ルビーネックレスはセダムのカット苗と一緒に入ってくることが多いので、セダムと思われがちです。またセネシオ(セネキオ)と一緒のページに紹介されていることも多いため、セネシオ属と思ってしまう方もいらっしゃるようです。しかしルビーネックレスは「オトンナ属」です。ただセネシオ属もオトンナ属も同じ「キク科」の分類なので、セネシオ属との類似点はあります。

挿し木でどんどん増える
ルビーネックレスは挿し木で増やすことができます。茎を5cmほど切り取って土に挿しておくと4日~1週間ほどで根が出て活着(根付き)します。あまりに繁殖力が強くて挿し木のしすぎに注意したほうが良いほどです。一方、葉挿しで増やすのは難しく、根は出てくるのですが、葉挿しからは新芽が全く出てきません。

育て方のコツ

  • 生育期によく日に当てると紫色に紅葉する
  • 生育期の秋から春にかけて週に1回程度水やりする
  • 冬型だか3℃以下になったら室内に取り込む(短時間なら0℃も可)
  • 挿し木で簡単に増やせるが葉挿しはできない

繁殖力が旺盛でよく茎を伸ばし挿し木でもすぐに発根するので、育て方はとても簡単です。流通も多く特に多肉植物初心者の方でも比較的早い段階で手にして栽培していることも多いのではないでしょうか?

美しい紫色に紅葉するので、ルビーネックレスから多肉植物に魅了された方も多いと思います。基本的には一般的な多肉植物と同じように、生育期に水やりをして日光によく当てます。冬型ですが夏に腐ることも少なく夏越しも冬越しも簡単なほうです。

年間栽培カレンダー

生育型 冬型
生育期 10~4月
休眠期 6~8月
緩慢な時期 9月、5月
水やり
  • 3~5月は土が乾いたら鉢底から流れるまで(1週間に1回程度)
  • 6~9月は3月よりやや少なめを月に2回程度
  • 10~12月は土が乾いたら鉢底から流れるまで(1週間に1回程度)
  • 1~2月は少なめに月に2回程度にする
置き場所
  • 年間を通して雨の当たらない風通しのよい所に
  • 3~5月は直射日光の当たる屋外
  • 6~8月は明るい日陰(50%遮光)
  • 9~12月は直射日光のあたる屋外
  • 1~2月は雨の当たらない屋外、3℃以下の場合は日当たりの良い窓辺に
植え替え
  • 9~10月頃、3~4月が適期
増やす
  • 9~11月頃か3~4月頃に挿し木
肥料
  • 植え付け時に緩効性肥料、又は3~4月か9~11月のどちらかで液肥を与える
開花
  • 9~12月頃

※栽培カレンダーはあくまでも目安です。実際は土や鉢の種類、地域によって大きく異なります。この表は福岡県平野部で多肉植物用の棚を使って育てている場合の情報です。お住まいの地域や使っている土、置き場所によって適宜読み替えて下さい。

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育て方のポイント

水やり

水やり
基本は休眠期にはほとんど水を与えず、生育期にはたっぷりの水を与えます。ルビーネックレスは冬型の多肉植物なので、夏が休眠期、春・秋・冬が生育期となります。

水やりの量や頻度は環境や何の土や鉢を使っているかによって変動するため、一概にいうことはできないのですが、目安は3~5月は土が乾いたら鉢底から流れるまで(1週間に1回程度)、6~9月は3月よりやや少なめを月に2回程度、10~12月は土が乾いたら鉢底から流れるまで(1週間に1回程度)、1~2月は少なめに月に2回程度がよいです。

水やりのコツ
大切なのは土が乾いたのを確認してから水やりをすることです。栽培カレンダーに書いてあっても、実際の株の鉢が乾いていないようであれば無理に与える必要はありません。鉢がすっかり軽くなるまで待ってから与えます。逆に水はけがよく陶器の鉢などですぐ土が乾いてしまう、土の量が少なくてすぐ乾くなどの場合はもっと高頻度に与えて構いません。

置き場

置き場
基本的に雨ざらしにせず、雨のかからないベランダや戸建ての軒下などに置き、夏以外は直射日光に当てるようにします。6~8月の日差しが強い間は半日陰や50%遮光をした所に置きます。日照時間が長いと丈夫な株に育ち、花がたくさん咲いたり、また秋の紅葉も深まったりします。

3~5月は直射日光の当たる屋外、6~8月は明るい日陰(50%遮光)、9~12月は直射日光のあたる屋外、1~2月は雨の当たらない屋外、3℃以下の場合は日当たりの良い窓辺に移動させます。

ルビーネックレスは強い品種で少々悪い環境に置いても枯れにくいです。しかし夏場に水をやった後、風通しの悪い所や直射日光下においていると蒸れて枯れることがあるので、半日陰で管理し通風も確保してください。

ルビーネックレスは元々匍匐性(這う)があるので、吊り鉢などに入れて伸びた茎を垂らすのもよいことです。

耐暑性と最高気温・夏越しの方法

夏越し冬型ながら耐暑性はやや強いほうです。風通しをよくして半日陰に置いていれば、暑さで枯れることはほぼなく夏越しで特に難しいことはありません。

夏の管理

「気温」とは、百葉箱の中のように日陰の温度を計測しています。直射日光の当たる日なたは7~8月頃、50℃以上になります。そのような所に置いているとさすがに葉焼けしてしまうので、半日陰や50%程度遮光した所に置きましょう。半日陰であれば気温が実測値40℃近くなっても耐えることができます。

耐寒性と耐寒温度、冬越し方法

冬越しルビーネックレスの耐寒温度は3℃程度とされています。冬型ですが特別寒さに強くはなく、0℃以下のところで凍結させると溶けて枯れてしまいます。管理人の栽培下での実測値では、一晩程度なら0℃も問題なく過ごせることを確認していますが、北海道や東北など寒冷地でマイナスが続く場合、外での栽培(越冬)は難しいです。

多肉植物は体内の水分が少ないと耐寒性が強くなり、たっぷり水をやった状態では凍りやすい傾向があります。そのため冬は水やりを少なめにしておくとより低温でも枯れにくくなります。

冬の管理

関東以南では、冬でも屋外栽培が可能です。雨や雪のかからない簡易ビニール温室などに入れておくと、寒風も避けることができ、傷みも少なくて済みます。(ただ簡易ビニール温室は保温効果はほぼないため、寒波(マイナス温度)が来るときは室内に入れた方が安全です。)

寒冷地など寒さが厳しい所では、冬の間は室内の窓辺に置きましょう。一日4時間程度は日の当たる所が望ましいですが、難しい場合は植物育成ライトを使う方法もあります。

室内は暖かいため思いのほか土が乾きますが、たっぷり与えていると徒長してしまいますので、最高でも2週に1回程度にしたほうが安全です。さらに比較的暖かい日は、昼間のみ戸外に出しておくと紅葉状態を保つことができます。

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増やし方

殖やし方ルビーネックレスは挿し木(さし芽)で増やすことができます。葉挿しは非常に難しいです。(葉が1枚ついた茎を土に挿すと根が出て根付くのですが、そこから新しい葉が全く出てきません。)

適期は3~5月頃か9~11月頃の温度が10~25℃程度の間です。夏は根が出づらく、冬型なので冬はいつでもよいと思いきや、10℃以下になってしまうとこれも根が出にくくなってしまいます。

といってもルビーネックレスは挿し木が簡単にできる種類で、少々時期がずれても根の出具合が少し遅くなる程度なので、初心者の方にもぜひ挑戦していただきたいと思います。ただ真夏の休眠時に行うといっこうに根が出ないので、6~8月の酷暑の時期は避けておきましょう。

さし芽(挿し木)

挿し木では、親株から5cm程度枝(蔓)をカットして土に挿します。このとき用土を少し湿らせておくと根が出やすく、3~4日程度で根が出てきます。他の多肉植物は切り口を乾かして慎重に水やりを始めますが、ルビーネックレスの場合は挿し穂の切り口を乾かす必要がありません。土に挿して1週間ほど経ったら水やりを開始します。

その時の土の種類ですが、切り口が腐りやすい多肉植物はさし芽種まきの土に挿すこともありますが、ルビーネックレスは通常の多肉植物の土でもほとんど失敗がないです。

株分け

ルビーネックレスがもりもり増えたら株分けで増やすこともできます。株分けでは一度鉢から土ごと抜き出して、両方の苗に根が付くように分割し、それぞれを別の鉢に植え付けます。もしどちらか一方に根をうまく付けられなかったら、挿し木の要領で土に挿し、発根させましょう。

剪定・切り戻し

長くなりすぎた茎は適宜剪定(切り戻し)すると、株元から新しい脇芽が出てきて再びフサフサにすることができます。この剪定自体は年中できるのですが、切った茎を挿し木に使いたい場合は、3~5月頃か9~11月頃に行うとよいですね。

植え替え

ルビーネックレスは成長が旺盛なので、1年に1回程度、植え替えをしましょう。植え替えの適期は生育期の始まり頃、ベストな時期は生育期の少し前頃です。具体的には9~10月頃か3~4月になります。夏は根が出ないので、できる限り避けるようにしてください。

植え替え作業では、根の状態を見たり、害虫が潜んでいないかチェックしたりするほか、カチカチになった土を空気を入れながら軟らかくして根を張りやすくする、肥料切れになった株に元肥を施すなどの役目もあります。

植え替えの方法
水やりのしたてだと土が湿っていて不用意に根を切ってしまうため、4~5日前から水やりをやめて土を乾かし気味にします。

鉢から株を抜きだして、鉢底でぐるぐる回ってしまった根を切り落とします。慎重に土をほぐしながら引っ張ってすぐ切れる根や茶色く枯れた根を除去します。もし根に白い粉のようなものがついていれば、根ジラミの可能性が高いので切り落とすか、丁寧に水で洗い流します。

次に鉢の中に少し土を入れその上に緩効性化成肥料をふたつまみほどいれて、再度土をいれて株を元通りに植え付けます。あまり根を切っていない場合はすぐ少なめの水をあげてよいですが、かなり切った場合は3~4日ほど待ってから水やりを開始します。

土と鉢

土

土の選び方

それほど土の種類は選ばず、基本的に水はけと通気性がよい土であれば何でも使えます。市販の多肉植物用の培養土を使ってもよいですし、赤玉土やピートモスやバーミキュライトなどを自分で配合したものでも構いません。

一方普通の花や野菜を植えるための土は、保水性が強すぎるので避けた方が無難です。使うとしても赤玉土や軽石などをかなりいれて排水性・通気性をよくしないといけません。

多肉植物におすすめの土については以下のページで紹介しています。

市販の多肉植物用の土の性質を比較!おすすめも紹介
市販されている7つの多肉植物・サボテン培養土を実際に購入して内容を調査してみました。使用したところ、水もちや水はけ、その土の特徴などさまざまなことが分かりましたので表にしてみました。またその中でおすすめできると思った土も紹介しています。

配合する場合
自分で配合する場合は、赤玉土や鹿沼土をメインとして、水はけがよくなる軽石やパーライトを混ぜ込みます。ピートモスは酸性度が高いため、酸性土調整済みのものを使いましょう。サイズは細粒から小粒を混ぜた程度がよいと思います。また赤玉土1種のみでも育ちますが、よりバランスをよくするため、3種類以上混ぜるのをおすすめします。

(例)赤玉土1:軽石1:腐葉土かピートモス1
(例)上の例にくん炭0.5やパーライト1を足すなど

鉢の選び方

ルビーネックレスは旺盛に生育し、すぐ鉢いっぱいになってしまいます。そのため植え替えるとき毎回大きな鉢にすると増えすぎて収拾が付かなくなってしまうことがあります。そのためあまり増やしたくない場合は、植え替え時に元の鉢に植え付ければコンパクトに収まりますし、たくさん増やしたい場合は鉢を大きくすれば、どんどん増えます。

鉢はプラスチック鉢(プラ鉢)と陶器の鉢があり性質がかなり異なります。プラ鉢は陶器製の鉢に比べ、通気性・水はけが落ちます。逆にいえば陶器の鉢はそれだけ土が乾きやすく、水やりの頻度が高くする必要があります。

どちらを選んでもルビーネックレスはよく生育しますが、頻繁にお世話(水やり)できない場合はプラ鉢を選ぶとよいと思います。プラ鉢は軽くて移動もしやすく、簡易ビニール温室に入れる場合重みの負担もかけませんが、ルビーネックレスがもりもり増えて育つと、苗の重みで鉢が転げやすくなるというデメリットもあります。

肥料

肥料ルビーネックレスは生育旺盛でほとんど肥料を必要としません。

しかし多肉植物用土はもともと肥料や微量要素がほとんど入っていないので、長い間育てるとそれらの肥料分が切れて生育が悪くなってくることがあります。そのため、年1回の植え替え時に元肥を入れるか、生育期に追肥という形で微量要素入りの液体肥料を数回与えると、元気を取り戻すことができます。

肥料のやり方
元肥か追肥はどちらかでよく、両方与える必要はありません。元肥で与える場合は、植え替え時に土にふたつまみほど(口径9cmて程度の鉢の場合)緩効性化成肥料(マグアンプK小粒など)を入れて通常通り植え付けます。

追肥で与える場合は、3~4月か9~10月のどちらかで2週に1回、合計3~4回ほど2,000倍に薄めた液肥(花工場原液やハイポネックス原液など)を水やり代わりにジャバジャバと与えます。

※花工場原液やハイポネックス原液には微量要素(植物が必要とする栄養のうち微量でよいが不可欠なもの)が含まれているため、活力剤も同時に与えていることなり生育不良を解消してくれます。

病害虫

病害虫ルビーネックレスは多肉植物の中でも特に病害虫(病気・害虫)の心配が少ない強い種類です。

ただカイガラムシは稀につくことがあるようです。この場合は、手でひとつずつ取り除くか、速効性のある殺虫剤をまいて対処します。

なりやすい病気というのはないですが、夏場に直射日光に当てて葉がチリチリに焼けてしまう「葉焼け」や、夏に茎に水滴が付いた状態で直射日光が当たることで起こる茎腐れには注意が必要です。(最悪枯れてしまうことがあります。)またそれほど寒さに強い種類ではないので、冬は凍結させたり0℃以下にしたりしないように気をつけましょう。

ルビーネックレスの花

キク科オトンナ属のルビーネックレス(紫月)は写真のような黄色い菊らしい花を付けます。

花が咲くにはある程度株が充実する必要があり、直径10cm以上の株に育つと、秋から冬にかけて、つぼみをつけてぽっぽっと花を咲かせます。この頃はちょうど葉も紫色に紅葉していて、黄色と紫のコントラストが美しいです。

多肉植物の中には花が咲くとその株は枯れてしまう種類がありますが、ルビーネックレスの場合心配無用です。花が終わればまた葉を楽しむことができ、1年経ち秋が来ればまた開花時期を迎えます。

花がなかなか咲かない場合は、しっかりと水やりし真夏以外はよく日に当てて、生育期には肥料も与えて株を充実させてみてください。

おしゃれな飾り方

寄せ植え

ルビーネックレスは紫の美しいネックレス系の多肉植物です。この紫色は緑色のセダムに合うカラーで、セダムの寄せ植えのアクセントになります。

またグラプトペタルムやエケベリアなどの多肉質の多肉植物にも合い、寄せ植えの片隅に挿しておくと少しずつ伸びて垂れ下がり、肉厚の種類だけの寄せ植えより動きが感じられます。

もちろんルビーネックレスだけを百均のリメ缶など、おしゃれな鉢に植えて吊り鉢などにするのもよい方法です。ネックレス系の多肉植物(ルビーネックレスとグリーンネックレス、アーモンドネックレス、ドルフィンネックレスなど)とハンギングにする楽しみ方もあります。

値段や販売店など

ルビーネックレスは非常に一般的な種類で、普通の園芸店はもちろんのこと、ホームセンターや街のちょっとした花屋さんでもみかけることができます。

また店頭に並ぶのは秋から冬にかけての紅葉時期が多いですが、その時期以外で購入したい場合は、通販で購入することができます。通販なら年中、園芸店が近くにない方でも購入できます。

たとえば楽天市場、ヤフーショッピング、その他多肉植物の専門通販サイトなど、またメルカリやヤフオクといったフリマアプリでも多数出品されています。通販サイトではおしゃれな鉢に入っていて、そのまま楽しめる鉢カバー付きのものや、フリマでは抜き苗といって土を落とした状態で送料を安く、最安値で購入することも可能です。

オンラインショップでも購入できます

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よくあるトラブルとQ&A

疑問 質問 答え

トラブル事例

紫色だったのに緑色になってしまった

夏が近づくにつれ、紫色の紅葉はあせて緑色になっていきます。これは正常な現象なので問題ありません。しかし秋~冬にも緑色のままの場合は、日光不足の可能性が高いので、しっかり日に当てて育てるようにしましょう。

株元の葉がしおれてポロポロ落ちてしまう

これは植え替えをせず、鉢の中が根でいっぱいになってしまった(根詰まり)で起こることが多いです。植え替えて根を整理するか、先端をカットして挿し木し、仕立て直す方法もあります。

ヒョロヒョロになってしまう

これは徒長と呼ばれる現象で、長期間日照不足になった時に起こるものです。暗い室内などに入れていると日を求めて先が長くなり、葉と葉の間隔が広がっていきます。また葉も丸っこかったものが細長くなってしまいます。徒長させないためには、よく日に当て水やりは適量に、風の当たる屋外で育てるようにしましょう。

葉がシワシワ・シナシナになってしまった

葉にシワが寄りシナシナになってしまうのは水不足が考えられます。鉢が軽く土がサラサラだったら、鉢底から流れ出るまでたっぷり水を与えましょう(生育期の場合)。真夏にシワシワになったり、元気がなくなったり、紅葉が強くなってきたら、途中の茎が腐って枯れて水分の補給路が断たれている可能性があるので、株元をチェックしましょう。もし根元が枯れていれば、適期ではありませんが挿し木の手順で復活させてみてください。また根腐れしていることもあるので、地上部に問題がなければ土から抜いて根を確認してみてください。

綿毛のような白いものが生えている

これはルビーネックレスの本来の現象で、カビや病気ではありません。そのままにしておいて大丈夫です。

Q&A

葉をぷっくりと丸くしたい

葉が三日月のように細長くなるのは日光不足で徒長しているためです。一度伸びてしまった葉は元に戻りませんが、再び日に当てることで新しく出てきた葉は丸っこくすることができます。また水やりを忘れてシナシナに萎びて葉も細くなることがありますが、この場合は水やりでもとの厚みには戻ります。

きれいに紫色に色づかせるには?

きれいな紫色に色づかせるには、適度な日当たりと多すぎない水やり、そして適度な寒さが欠かせません。真夏はいくら直射日光に当てても紫色にはならず緑色です。紫色になるのは10月頃から次年の4月頃までです。水を控えると濃い紫色になりますが、シワがよってふっくら感がなく元気がない感じになるので、適度な水やりも重要です。

斑入りのルビーネックレスはある?新種?

元々ルビーネックレスは斑入り種がありませんが、最近先端の葉が全斑(完全な真っ白)のルビーネックレスが出回るようになりました。学名はOthonna capensis(従来のルビーネックレスと同じ)となっており詳細は不明ですが、元々の斑入り種ではない可能性が高いです。多肉植物の中には薬錦と呼ばれる、薬で葉緑素を抜いて人工的に白くした苗があります。薬錦は育てていると枯れてしまうか、元の完全な斑のない苗に戻るものですが、全斑入りのルビーネックレスがそれに当たるのかは不明です。

肥料をやると紅葉しなくなるのでは?

やりすぎはよくありませんが、生育期に数回液肥を与えたり、元肥として緩効性化成肥料を少し与える程度なら全く問題ありません。

室内で育てられる?

ルビーネックレスはある程度の日照が必要なので、室内の窓辺で育てることは難しく外栽培が基本です。しかし時々室内に飾って楽しむ程度なら問題ありません。

地植えできる?

寒冷地でなければ庭や花壇などに地植えするのも不可能ではありません。ただ土は非常に水はけの良い土に改良し、プール状に水が溜まらないように工夫します。また真夏の直射日光下はやや厳しいので、木漏れ日が当たる所など、やわらかな日差しの所が望ましいです。また完全な日陰にならない所を選びましょう。