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多肉植物の肥料のやり方(時期・種類・量など)

多肉だからといって特別ではない

肥料肥料といっても色々種類があるし、多肉植物用やサボテン用の肥料もあるが、普通の肥料との違いが分からないし、どれがよいか分からない。そんな時は肥料の仕組みや種類を勉強してみよう。成分や仕組みを知っていれば、多肉植物にも安心して肥料を使うことができる。

まず第一に多肉植物に必要な肥料は、普通の植物と全く変わらないということを最初に頭に入れておこう。種類も同じで効き目も同じ。どこが違うのか?それは肥料の量と与えるタイミング。

多肉植物の原生地は肥料分の少ない土のことが多く、また成長もゆっくりなので普通の植物に比べ、ごく少ない量しか必要ない。もう一つはタイミング。

普通の植物は花が咲いている間中、肥料を足していかないといけないが、多肉植物の場合はその種類の生育期の2~3ヶ月間に月1回程度与えれば良い。

多肉植物に肥料は必要か

花や野菜を育てる時は肥料が欠かせないが、そもそも多肉植物にも肥料が必要なのだろうか?

実は多肉植物の自生地は砂漠周辺や山岳地帯など、肥料が少ない土のことが多く多肉植物には普通の植物ほど肥料は要らない。

それなら肥料なしで育てられるだろうか?というとそうではなかった。

多肉にも肥料が必要な理由

  • 多肉の土には栄養分(肥料)が入っていない
  • 用土が肥料を吸い込んでしまう
  • 肥料以外の微量要素も必要

多肉植物に使う土には肥料分がない
多肉植物を育てる土には赤玉土や鹿沼土、ピートモスなどがよく使われるが、肥料分や微量要素がほとんど含まれていない。(しかし多肉植物用の土として売られている市販品には、肥料があらかじめ配合されているものがあるので、そのような場合は与えなくて良い)

用土が肥料を吸い込んでしまう
さらに赤玉土や鹿沼土といった火山性の用土は、用土自体が肥料のうちリン酸という成分を吸収して、植物にリン酸が行き渡りにくくなるという効果がある。リン酸は茎葉・根が伸びるのを助け、花や実を充実させる効果がある。

加えて微量要素も必要
さらに肥料の3大要素は窒素、リン酸、カリの3つだが、植物にはそれ以外に微量要素(カルシウム、鉄、亜鉛、マグネシウムなど)がないと生きていけない。このような微量要素も多肉で使う土にはほとんど含まれていないので、外から補う必要がある。

なぜ多肉植物の自生地で肥料がいらないのか?
それは自然の中では動物のフンや虫の死骸、枯れた植物の残骸などから肥料成分が補われているから。

多肉植物であっても、鉢という人工的な環境で育てるためには、肥料分を補ってやらないといけないことが分かる。

肥料を与えると多肉植物はどうなる?

それでは多肉植物に肥料をあげるとどうなるのか、そして与えないとどうなるのだろうか?

肥料を与えると

  • 生育が早くなる
  • 自生地で育つより大きくなる
  • 徒長しやすくなる
肥料が不足すると

  • 葉が小さくなる
  • 葉の色が薄くなったり黄色っぽくなったりする
  • 花芽がつかない
  • 生育が止まる

多肉植物も普通の植物と同じで、肥料を多く与えると早く大きく成長する。普段のスピードの何倍もの速さで、葉も大きくなり葉の枚数も多くなる。

一方肥料を多く与えるとひょろっと長く伸びる徒長が起こりやすくなる。そうなると軟弱な株になり、病気が出やすくなるデメリットもある。

また肥料を全く与えないと、最初は大きかった葉が小さくなってきたり、葉の色が薄くなってきたり、元気がなく黄色になってきたりする。

多肉に適した肥料は?

多肉植物でも普通の植物でも必要な成分は変わらない(3大要素と微量要素の両方)。しかし量や与え方が異なる。

  • 必要な肥料の種類は普通の植物と同じ
  • 普通の植物より与える量を減らす
  • 植え付け時に緩効性肥料(元肥)
  • 成育中は液肥を与える(追肥)

まず肥料の種類は普通の植物と同じ。同じというのは、窒素・リン酸・カリ(N-P-K)が全部入っているものを指す。比率は1:1:1などバランスがよいものが望ましい。またできれば微量要素も含む製品だと別に活力剤などを与えなくて済むので楽。

多肉植物は普通の草花より、肥料を少なくする。多肉植物は生育がゆっくりなので、普通の野菜や花のような大量の肥料を必要としない。逆に同じ量を与えると肥料焼けなどの生理障害を起こしてしまう。

多肉植物の場合、最初に植え付けるときには土の中に緩効性肥料を混ぜ込んでおき「元肥」とする。また成育中は速効性のある液肥を「追肥」として与える場合が多い。

肥料を与えるタイミング

それではどんなときに肥料を与えるのか。

  • 植え付ける前に元肥(緩効性)を土に混ぜ込む
  • 成育中に追肥(液肥で速効性)を与える
  • 肥料切れのサインが出たとき

植える前に
まず、多肉植物を植えるとき土に緩効性肥料を混ぜ込んでおく。緩効性肥料は水やりでだんだん成分が溶け出すもので長く効く(2ヶ月程度)ものが多い。

成育中に
次に、成育中には液肥を与える。液肥は速効性があるもので、すぐ根から吸収できるようになっている。効き目は短く、多肉の場合は水やり代わりに月2回程度与えることが多い。

肥料切れのサインが出たとき
多肉植物といっても色々な種類があり、肥料多めが好きなグループ、ほとんどいらないグループがある。植物は全般に肥料が足りなくなると以下のような症状が出てくるので、その場合は適宜追肥する。

肥料が必要なサイン

  • 葉が小さくなる
  • 葉が黄色っぽくなる
  • 花がつかない
  • 生育が止まる

例で見る種類と量と与え方

肥料の種類は様々あり、どれを使えば良いのか探すだけでも苦労してしまう。

そこで多肉植物に昔からよく使われている元肥用の「マグアンプK小粒」と追肥用の「ハイポネックス原液」を例に量や使い方を調べてみた。

追肥用の液肥(ハイポネックス原液)

ハイポネックスハイポネックス原液は養分が水に溶け出しているので速効性があり、すぐ効く反面流れやすい(養分が失われる)という特徴がある。

成分比率
肥料分のメインである窒素・リン酸・カリが、N-P-K=6-10-5の割合で入っている。またそれ以外に12種類の微量要素が配合されているため多肉植物に不足しがちな成分が全部摂れるようになっている

使い方
多肉植物は薄めでよいため、通常の2倍の量まで薄く2000倍に希釈する。例えば、5L分作るなら水を5リットル+ハイポネックス原液をフタの4分の1程度入れる。

与え方
その多肉植物の生育期の2ヶ月間に、回数は月に1回、1回分の水やりの代わりに与える。ここで注意点、量はちょろっとではなく、根に届くように鉢底から流れ出るまでたっぷり与える。

(例)2000倍を4~5月に1回ずつ

元肥用の固形肥料(マグアンプK)の使い方

マグアンプKマグアンプK小粒は顆粒状でゆっくり効く緩効性タイプで、水をやるごとに次第に溶けて徐々に体内に吸収されていく。

チッソ、リン酸、カリの3要素に加え、中量要素のマグネシウムを強化する配合になっている。
普通の植物の場合2ヶ月間効くように調節されている。中粒と大粒の種類もあるがこちらはそれぞれ1年、2年効果用なので注意する。

注意点
マグアンプKのような緩効性肥料の効く速さと期間は水やりの回数で決まること。

毎日水をやる普通の植物は水やりごとに溶けて毎日吸収されていくので効きが早いが、多肉植物は1週間に1回の水やりなど少ない回数なので、溶ける速度が遅く効果が出るまで長い時間がかかる。

成分の内訳
肥料分のメインである窒素・リン酸・カリが、N-P-K=6-40-6の割合で入っている。プラス中量要素であるマグネシウムが配合されている。

使い方
ゆっくり効くので多肉植物の植え付け時に土に混ぜ込んでおく。または追肥として使うこともでき、2ヶ月目以降に土の上にばらまいても良い。

(例)元肥として2.5号鉢(直径7.5cm)の土の量に3つまみ程度混ぜ込む
(例)追肥として2.5号鉢の表面に3つまみ程度ばらまく

施肥する上での注意点

枯れる
肥料はたくさん与えれば良く育つように思いがちだが、多肉植物の場合弊害が起きることもあるのでやりすぎは避ける

また多肉植物の固有の問題で、肥料をやりすぎると紅葉しにくくなるというデメリットがある。秋になって紅葉する紅葉種を育てている場合は、春から夏の生育期でも肥料は控えめにしたほうがよい。

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