ケイリドプシス属の写真
神風玉 | ブラウニー | 大双剣(caroli-schmidtii) |
氷嶺(denticulata) | 氷嶺(denticulata) | |
※写真は全てWikipediaより引用
ケイリドプシス属(Cheiridopsis)の特徴
科 | ツルナ科 |
属 | ケイリドプシス属(Cheiridopsis) |
生育型 | 冬型 |
育てやすさ | 難しい |
成長速度 | 遅い |
増やし方 | 株分け・種まき |
原産地 | 南アフリカ |
※4段階評価
育てやすい–普通–やや難しい–難しい
成長が早い–普通–遅い–とても遅い
プレイオスピロス属やギバエウム属などと同じ南アフリカ原産のメセン類で、およそ100種類が見つかっています。葉の形は半円のものや細長いものでいずれも、水分をたっぷり含んだ肉厚の葉に進化しています。
夏は完全に水をやらない
春から秋にかけて生育する冬型で、日本の夏の蒸し暑さを苦手とします。夏場の管理が難しく中上級者向けのグループです。夏の育て方のコツは完全な断水(水を与えない)をすることです。夏場は茶色く枯れているようにみえますが、秋に新葉が出るので問題ありません。耐寒性は3℃で、プレイオスピロス属より少し冬に弱いです。
育て方のコツ
- 蒸れ、根腐れしやすく夏場は水を一切やらない
- 春秋の生育期は乾いたらたっぷり水を与える
- 冬型だが3℃以下になる場合は室内に入れる
- 夏以外は直射日光に当てて育てる
年間栽培カレンダー
生育型 | 冬型 |
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生育期 | 3~5月と10~12月 |
休眠期 | 6~8月 |
緩慢な時期 | 1~2月 |
水やり |
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置き場所 |
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植え替え |
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増やす |
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肥料 |
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開花 |
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※栽培カレンダーはあくまでも目安です。実際は土や鉢の種類、地域によって大きく異なります。地域や使っている土、置き場所によって適宜読み替えて下さい。
主な種類名
神風玉(シンプウギョク) | Cheiridopsis pillansii |
ブラウニー | Cheiridopsis brownii |
氷嶺 | Cheiridopsis denticulata |
大双剣 | Cheiridopsis caroli-schmidtii |
ツルビナータ | Cheiridopsis turbinata |
イミタンス | Cheiridopsis imitans |
ガモエペンシス | Cheiridopsis gamoepensis |
小弓(コユミ) | Cheiridopsis meyeri var.minor |
春意玉(シュクイギョク) | Cheiridopsis purpurea |
シュレヒテリ | Cheiridopsis schlechteri |
翔鳳(ショウホウ) | Cheiridopsis peculiaris |
ピロスラ | Cheiridopsis pilosula |
夕日の輝(ユウヒノカガヤキ) | Cheiridopsis ‘Yuhino-kagayaki’ |
ロストラータ | Cheiridopsis rostrata |
多肉植物の日本での栽培は自生地の環境と異なります。そのため日本の寒さや暑さに耐えられなくなると生育が鈍ったり成長が止まったりします。その時期のことを「休眠」といいます。時期は種類によって異なり、夏に休眠するタイプと冬に休眠するタイプがあります。休眠期は生育が鈍るので肥料や水やりを控え、挿し木や株分けなど株へ負担をかける作業を控えます。
育て方のポイント
水やり
他のメセン類と同じように秋から春の冷涼な気候で生育し、夏は休眠します。それに合わせて生育期の春秋は水をたっぷり与え、休眠期の夏にはほとんど与えないのが基本です。冬型といっても凍る気温は苦手なので、日本では生育がやや鈍ります。
水やりの量や回数は、鉢や土の種類によって大きな差が出るので、週1回100ccなどと決めず、よく観察し乾き具合をみて乾いたら鉢底から流れ出るまでたっぷり与えるようにします。
3~5月は土が乾いたら鉢底から流れるまで与えます。6月はだんだん水やり回数を減らしていきます。6月中旬から9月上旬は一切水を与えず、月1回霧吹き程度にします。9月半ばから徐々に水やりを再開し、10~12月は土が乾いたら鉢底から流れるまで与えます。1~2月は鉢を半分濡らす程度を月に1回ですが、3℃以下になる場合は水やりはやらないでおきます。室内に取り込む場合も1ヶ月に1度鉢が半分湿る程度にとどめます。
置き場
基本は他のメセン類と変わりありません。通年風通しがよく雨が当たらない所に置きます。日光が好きなので6~9月以外は直射日光にしっかり当てて育てます。6~9月は強すぎる日差しなので50%~70%遮光ネットで日よけするか半日陰に置きます。置いてみて葉がやけないか、徒長しないかなど、苗の様子を見ながら場所と日照を決めていきます。
目安は、基本的に3~6月半ば、9月中旬~11月の春と秋は雨よけがあって直射日光の当たる戸外に置きます。しかし6~9月は日差しが強すぎるので戸外の50%~70%遮光できる所か半日陰のところに移動させます。冬12~2月は3℃を下回らなければ戸外に置けますが、3℃以下になったら室内の明るい日なたに取り込みます。暗い部屋に置いてしまうと、光合成できず苗の状態が悪くなってしまうので、なるべく日に当てられる部屋を選ぶか、植物育成ライトを使います。