このページでは、エケベリア「ラウイ」(Echeveria laui)を種から育てる方法とその実践結果を記録しています。エケベリアの実生の難易度は普通程度で、種まきが初めての方にはやや難易度が高いかもしれません。このページでは生育過程も載せていきますので、ぜひ育ててみてください。
目次
エケベリアを種まきから育てる
エケベリア「ラウイ」の種子
種まきから植物を育てることを実生(みしょう)といいます。また種まきで育てた株を実生(株)と呼ぶこともあります。エケベリアは葉挿しなどで簡単に増やすことができますが、メセンやコーデックス類のように種まきから育てることもできます。
種まきには以下のようなメリット・デメリットがあります。
- 一度にたくさんの苗を作れる
- ウイルスに冒されていない株を作れる
- 親株と異なる特徴が出るため、好みの種類を選抜できる
- 腰水(底面吸水)や遮光(日よけ)といった管理が成株より大変
- 大きくなるまでに1年以上の長い時間がかかる
- 高温多湿の環境なのでカビや蒸れなどに注意が必要
種まきから育てるのは、既に大きくなった株を育てるより大変です。しかし成長過程を目で見て試行錯誤しながら育てるのは、やりがいが有り楽しいものです。
早速エケベリアの種まきの詳しい方法や必要なものについてみていきましょう。
エケベリアの実生で大切なポイント
エケベリアの実生にあたって既に実生を実践され、成功されている様々なブログを参考にさせていただきました。ありがとうございます。
そこで以下のようなポイントが重要だということが分かりました。
- 20~25℃の温度が保てること ※1
- 発芽までは土はかなり濡れている状態にする
- 2~3ヶ月程度は水を切らさないようにする
- 好光性の種子なので覆土はしない
- 土の殺菌処理はしなくてもよい
- 蒔いた種は上から殺菌剤をスプレーする
- 細かめで根が張りやすい適度に保水性がある用土を選ぶ
- 直射日光下ではなく半日陰で管理する
※1 カンテは例外で18~20℃程度の低温の時に好発芽するようです。
22~25℃程度を維持する
発芽後と芽の成長にはある程度の温度が必要で、20℃~25℃程度の温度が保てることが必要です。関東以南では3月下旬から6月上旬、または10月が蒔き時です。ただ一口にエケベリアといっても個々の種類で微妙に発芽温度に差があるようです。寒冷地では温度により時期をずらします。
覆土はしない
発芽まではラップなどで覆いをかけて100%近い高湿度を保つ必要があります。覆いはなくてもしっかり発芽することが分かりました。ただ腰水(底面吸水)の水は2ヶ月間は切らさないようにこまめに水を足していくことが必要です。
またエケベリアは好光性の種子で光がないと発芽しないため覆土(土をかぶる)はしません。土に一つずつ置いて並べます。
比較的カビにくい
エケベリアはコーデックスやメセン類よりカビにくく、特に土や種子の殺菌などはしないケースもあります。しかし高温多湿の状態を続けないといけないので、カビのリスクはゼロではありません。できれば殺菌剤で土やタネを消毒した方が安全です。また、種を蒔いた後はオーソサイドなど殺菌剤を散布します。
土は細粒を使う
根が細く弱いので、使用する土は細粒の土が適しています。肥料分のあるものはカビや藻の原因になるので適しておらず、大きすぎるものも根が張りにくいです。そのため多肉植物のさし芽種まき用の土を使うとよいです。
また発芽したての芽は直射日光に弱いので、50%遮光下か半日陰に置きます。
他に種まき共通で大切なことがあります。
実生共通で大切なポイント
- 親株(成株・充分大きくなった株)とは異なる育て方をする
- 堆肥や有機肥料はカビの原因になるため使わない
- 使い回しではなく新品の用土を使う
- 移動しても土が崩れない硬質ポットを使う
こまめの水やりが必要
種まきから育てて1~2年経過するまでは、成株とは全く異なる育て方をします。春秋型の多肉植物のため、冬(休眠期)には断水させ(ほぼ水をやららない)生育期に水を与える方法をとりますが、種から育てていてまだ小さい小苗・幼苗は水切れに非常に弱いので、休眠期も断水させません。少しずつの水をこまめに与えます。
肥料は少なめに
種まきで使う土は肥料分がない土かごく少ない土にします。特に堆肥やぼかし肥料などの有機肥料は大量のカビが生える恐れがあるので使わないようにします。また発芽するまでの期間などは絶対に肥料を与えません。ただエケベリアの小さな芽を大きく育てるのは肥料は必須で、発芽から1ヶ月頃から複数回液体肥料を与えていきます。※発芽前に濃い肥料を与えると発芽率が低下するので、必ず発芽が揃ってから行ってください。
新品の土を使う
用土は新品で清潔なものを使います。他の株を植えていたものや庭の土、病気が出た土、虫の卵や雑草の種などが混入している恐れのあるものは使いません。さらに新品の用土も熱湯消毒してから使うようにします。(訂正)新品の用土を使えば熱湯消毒は不要です。しかし用土の中には新品でも雑草の種子が入り込んでいることがあり、突然蒔いた覚えのない植物が生えてくることがあります(^^;;) もし生えてきたら根が張らないうちに、すぐに抜き取ってください。
硬質のポット
種まきするポットはなんでもよいのですが、水を足す時持ち上げるなど、移動が多いのでできれば持ち上げたときに形の変わらない硬質ポットが適しています。プレステラというプラスチック鉢を使う方が多いようです。
種まきに適切な時期
エケベリアの種まきの適期は20~25℃を安定的に保てる時期です。これが何月かはお住まいの地域によって若干異なってきます。
4~5月が最適
関東(東京)では4月は最高気温の平均が19.6℃、最低気温平均が10.4℃、平均気温が14.7℃のためやや寒いといえます。しかし4月末にはかなり暖かくなり、適温になります。
参考→多肉植物の4月の状態と育て方・するべきことの気温一覧より
それでは5月はどうでしょうか?
関東(東京)では最高気温の平均が24.8℃、最低気温の平均が15.9℃、平均気温が20.0℃となっています。暖地(福岡)も同じくらいで、寒冷地(宮城)は21.7℃、12.5℃、16.7℃です。エケベリアの種まきの適期です。
参考→多肉植物の5月の状態と育て方・するべきことの気温一覧より
6月も蒔ける
それでは6月はどうでしょうか?
また6月になると関東は最高気温26.4℃、最低気温19.2℃、平均気温22.4℃とまだ蒔けるもののやや温度が高くなります。※この温度になるとカンテのような低温を好むものは発芽しなくなってしまいます。
参考→多肉植物の6月の状態と育て方・するべきことの気温一覧より
6月は梅雨時でもあり、じめじめとしてカビやすく、また気温もやや高く、蒔いた1ヶ月後には猛暑の7月になってしまいます。すると小さな苗は水を切らさず育てるので、蒸れる心配があります。そのため関東以南では3月下旬~5月頃、寒冷地では5月頃に蒔くのが一番よいのではないかと考えました。
種まき(実生)に必要なもの
エケベリアの種まきではこれといった正しいやり方はなく、人それぞれやり方は異なり必要なものも変わってきます。ここでは、当サイトの実生でよく行っている方法をエケベリアにも当てはめて実践してみました。
- 種をまく鉢
- 鉢をすっぽりいれられる容器
- 細かい種まき用の土
- カビ防止用の殺菌剤(オーソサイド)
- 霧吹き
鉢の用意
このページでは誰もが入手しやすく安価な器具として、1番の種を蒔く鉢には「プレステラ90」というプラスチック鉢を、2番の鉢をすっぽりいれられる容器にはお菓子の空きプラスチック容器を準備しました。今回土の消毒は行い、プレステラに土をいれてそこにお湯をかける方法をとりました。最近は土の消毒は行っていません。※プレステラは直接お湯を注いでも溶けません。(実験済み)
土の種類と配合
エケベリアの種はコーデックスやアガベ、サボテンなどと比べると比較にならないぐらい小さな粒です。(リトープスと同じくらいです。)そのため、やわらかく細粒の土が適しています。管理人は底にはコーデックス用ブレンドの粗めの土を、中間と表土には市販のさし芽・種まき用土を用いました。
コーデックス用ブレンドは細粒で赤玉土・ボラ土(日向土)・パーライトを1:1:1で混ぜ合わせたものです。これを鉢の高さの4分の1程度に入れ、その上に4分の2さし芽・種まき用土を入れ、上部4分の1はウォータースペース(水を注いだとき溢れないようにする空間)としました。
※最近ではウォータースペースは取っていません。土は鉢のふちまでめいっぱい入れるほうが小苗への日当たりがよくなるとのことです。
※土はこの方法にこだわる必要はありません。ご自身で用意できる範囲で構いません。ただ表土だけは細かいほうがよく、赤玉土細粒などが望ましいです。
費用と入手先の参考
種をまく鉢 | 鉢をすっぽりいれられる容器 | カビ防止の殺菌剤 |
---|---|---|
プレステラ90 1個30円 メルカリ |
プラスチックケース 家にあったもの |
オーソサイド 50g 600円ほど Amazon |
細かい種まき用の土 | 通常の培養土 | 目の粗い用土 |
花ごころのさし芽・種まき用の土 5L 600円程度 Amazon |
通常の培養土 赤玉土・日向土・バーミキュライト・ピートモス・パーライトを同率で混合 |
コーデックス用ブレンド 赤玉土・日向土・パーライトを同率で配合 |
市販の細かい土 | ||
花ごころのさぼてん多肉植物の土 5L 600円程度 Amazon |
殺菌剤用のスプレー容器 | スコップ |
ベンレート液用スプレー容器 1,000倍に薄めたベンレート水を入れるための容器 Amazon |
土入れスコップ 大小で300円程度 |
種をまく鉢は土をいれてエケベリアの種を蒔きます。そして鉢をすっぽり入れられる一回り大きないれものに水を張って、種まきした鉢を浸けます。これを腰水といいます。腰水については別ページで解説しています。
オーソサイドは殺菌剤でカビ防止に使います。粉状なので粉のまま種にまぶしてを種子の消毒をしたり、水に溶いてスプレー容器に入れて土に吹きかけたりします。
エケベリア ラウイの種はどこで入手する?
エケベリアの種はネット通販で購入することなります。自分で親株を育てており自家採取できるならそれが一番よいですが、それができない方はヤフーショッピングやヤフオク、メルカリなどで入手します。
また大量に種を購入する場合は、ケーレスなど直接海外のサイトから購入する方法もあります。ただこの場合検疫の費用がかかるため、少量なら多少割高でも国内の販売業者から購入した方が安くなります。
エケベリアなど細かい種は取り違いや他の種の混入などが起こりやすいため信頼がおける販売者を選ぶことが大切です。できれば自分でも同じ種を蒔いていて、親株の画像なども写している出品者が一番良いですが、ない場合は採取した年月が分かるもの、取り扱い数が多くて在庫の回転の速い出品者が安心です。
メルカリでも多肉植物の種を多数取り扱っています。 メルカリで新規登録する方は、お友達紹介コードの入力で、メルカリの購入で使える500円分ポイントがもらえます。(キャンペーン時は2,000円分相当ポイントがもらえます) よろしければ、下記のコードをお使いください。
※PCからの申し込みでは適用にならないので、スマホアプリから申し込みください。
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- 【底土】日向土、パーライト、ピートモスなどを使ったやや粗めの土
- 【中間土】鹿沼土、日向土とピートモスの細粒の土の土
- 【表土】硬質細粒赤玉土
各土の分量は全量を1として、底土がおよそ4分の2、中間土が4分の1、表土が4分の1です。
土は鉢のふちまで完全に満たし、ラベルや割り箸などを使ってすりきり一杯にならしています。その後、腰水容器に水を張り鉢を浸して表土まで水が上がってきたら、オーソサイドスプレーをくまなく散布しています。
以前は腰水にもベンレートなどの希釈液を入れていましたがあまり意味がないと感じ、現在は普通の水道水を使っています。
後は種子蒔き紙を使って16粒、20粒、25粒のいずれかのパターンで蒔いています。
蒔いた後は再度オーソサイドスプレーをして、まいた種子を落ち着かせています。
エケベリア「ラウイ」の種まきの実践
時期
エケベリアのラウイは春秋型のため、春に蒔く方が多いようです。また先ほどのように20℃~25℃の温度が保てる時期が一番蒔き時なので、4月上旬に蒔くことにしました。
可能期は3月下旬から6月上旬、10月ですが、すぐに暑くなったり寒くなったりするとコントロールが難しいのでできれば3月下旬~4月いっぱい頃をおすすめします。
事前準備
種蒔き用のプラスチック鉢「プレステラ90」に挿すラベルを準備します。他に色々タネを蒔いた場合、どの鉢がなんの種類か分からなくなってしまうので、何らかの方法で区別できるようにしておきましょう。今回プラスチック製のラベルを切らしたため、簡易の紙でできたラベルを挿しています。
腰水(底面吸水)用の容器はお菓子の空き容器です。
カビや腐敗、雑菌防止のため、器具や鉢や鉢を入れる容器など、洗えるものは全て洗いましょう。鉢は前に何か植わっていたものの流用ではなく、新品のものを使うのが望ましいです。
土を鉢に入れる
新品の土であればその上消毒しなくても大丈夫ですが、心配な方は以下の方法で行ってみてください。
土の消毒方法はいくつかありますが、プレステラに土をいれて上からお湯をかける、レンジ対応容器などに土をいれて湯気が出るまで加熱する、などのいずれかを行った後に殺菌剤であるオーソサイドを吹きかける方法があります。
(土を消毒しない場合でも、表土へのオーソサイドスプレーは必ず行ってください。)
底から表面まで種まき用の土をいれてもいいですが、今回は鉢底の水はけを良くするため、粗めの土を入れました。重要なのは種が根を伸ばす表面の土には、目の細かい土を使うことです。
充分にお湯を注ぎます。土の構造が壊れてしまわないよう、ゆっくり丁寧にお湯を注ぎます。湯気が出て充分消毒できたら、底面吸水用のいれものに鉢を浸けて、オーソサイドスプレーをします。
写真はベンレートになっていますが、最近ではオーソサイドを使っています。(オーソサイドのほうが青ごけや藻の発生を抑えられるためです。)
ベンレート0.5gを500mlの水で薄めます。(1,000倍)
ベンレート1,000倍溶液は土に水代わりに土にかけてよく、また鉢をつけるための腰水の水にそのまま使ってOKです。
鍋で沸かしたお湯をオタマで注いで消毒します。湯気がでるまで何度も注ぎましょう。
鉢が1~1.5cmくらい水に浸かるようにすればOKです。
タネを蒔く
土が冷えたのを確認してから、種を蒔きます。熱湯消毒後はかなり長い時間熱を持つので土は充分に冷やします。
種まきの方法は一粒ずつ先を濡らした爪楊枝でまく、指でつまんでパラパラまくなどの方法があります。管理人の場合は爪楊枝でまいています。ばらまきの方もいらっしゃいますが、どうしても土の一部分にどさっと種子が落ち、後々植え替えが大変になるので、ある程度間隔を空けて蒔くほうが良いと思います。
エケベリアの種子は小さいので、プレステラ90のような7.5cm四角ポットなら4個×4列の16個か、5個×5列の25個ぐらいがよいかと思います。
好光性の種子のため覆土は行いません。また湿度を保つため種まき後はラップで覆いました。腰水管理していればラップはしなくても大丈夫で、むしろカビ防止のため適度な通風があるほうがよいようです。
発芽までの日数は
発芽までの日数はばらつきがあり、早いと1週間程度で発芽します。ピークは10日から2週間ぐらいでしょうか。しかし遅れて発芽する種子もあるので、蒔いてから1ヶ月程度は諦めないようにしましょう。
またエケベリア全般は20℃を超えないとよく発芽しないので、3月下旬など気温が低い時期に蒔くと気温が上がって発芽が揃うまでに1ヶ月もかかることがあります。
置き場所と水やり(腰水)
種を蒔いたら常に土がしっとり濡れている状態にします。上から水をじゃぶじゃぶ掛けるとタネが流れてしまうので、腰水(底面吸水)を行います。
腰水管理は種の発芽状況にもよりますが、本葉が出てくるまで最低およそ2ヶ月はかかります。双葉がしっかり大きくなり本葉が出て苗の保水力が備わってきたら、徐々に腰水の水位を下げ、更に1ヶ月ほどかけて腰水容器をカラカラに乾かすようにしていきます。
その後は土を乾かし気味にしつつ、時々腰水容器に水を入れて底から吸わせるようにします。4ヶ月以上たったら苗もしっかりしてくるので、上からの水やりに切り替えます。
鉢は半日陰に置き、発芽後も半日陰(50%遮光)に置きます。エケベリア属の成株は真夏以外直射日光に当てて育てますが、種まきした苗は決してすぐに日なたに出さないようにしましょう。
また暗い室内などに置いたままだと、ひょろひょろになってもやしのようになってしまいますので、真夏で50%遮光程度がちょうど良いです。
実践記録2022年春
1ヶ月目(2022.4)
2022/4/6に種まきを行いました。左と右のポットは少しずつ土の配合が異なっており、左は上から3分の2が種まき用土、右は上から3分の1が種まき用土です。およそ11粒ずつ蒔いています。
発芽しましたら追記します。
4/18追記、同時期に蒔いたほかの種は(パキポディウム、アデニウム、アストロフィツム、ロフォフォラ、アガベ)発芽しているのですが、エケベリアのラウイだけ全く無反応です。…
4/28、その後ずっと無反応でした。種がダメだったのかな、と思い始めたところ、4/28に突然3つ発芽が見られました。小さい芽で緑色の双葉でした。
2ヶ月目(2022.5)
4/30、計5個発芽しました。
5/1、変わらず5個のままです。
5/4、なぜか4個に減ってしまいました。
5/7、カビが出始めたのでオーソサイド水和剤のスプレーを吹きかけました。
4/6から1ヶ月経ちましたが、発芽したのは4個のみで、残りの16個はどうなってしまったのでしょうか。
この後はこの4つを大事に育てていきたいと思います。
5/18、相変わらず発芽が揃わず・・・、1つだけ新たに出て計5個になりました。とても小さい芽です。一時期カビが出て冷や冷やしたのですが、オーソサイド水和剤のスプレーをして外管理にしたら出なくなりました。
3ヶ月目(2022.6)
エケベリアのラウイの種まきから3ヶ月目に入りました。
相変わらず発芽はせず、最初に出た5個のみが生き残っています。とても小さい芽ですが、最初よりは双葉が大きくなっています。
現在も引き続き簡易ビニール温室の奥に鉢を並べています。5~7月はこの場所では直射日光は当たらずちょうど良い半日陰になっているようです。
気温は最高が28℃程度、最低が20℃程度で、晴れの日が続き雨の日がほとんどありません。また平年値6月4日梅雨入りにもかかわらず、今年は梅雨に入る兆候もないです。
今年はオーソサイドのスプレーを2週に1回ほどしているので、藻がほぼ生えてきません。きれいな黒い土のままです。カビはなんとか撃退できたようです。
水やりは上からやってしまうと苗が沈んでしまうので、水を張った容器に鉢を浸ける方法で与えています。常時ではなく2週間に1回行っています。ただ土の保水性にもよるので、水やり回数は参考程度にお願いします。
4ヶ月目(2022.7)
エケベリアのラウイの種まきから4ヶ月目になりました。
ラウイはまだとても小さいですが、少しずつ成長しており、本葉らしきものが出てきました。種から育てて直径10cmくらいの株に育てるにはかなりの時間がかかりそうです。
現在も簡易ビニール温室の奥に入れていますが、徒長する様子はみられません。直射日光があたる環境の方は60%~70%程度の遮光をするほうが安心です。
まだ苗が小さいため腰水で管理していますが、この夏の猛暑で蒸れないかかなり心配な所です。(腰水でも常時ではなく、10日に1回鉢を水に浸ける程度です。)
今年は梅雨空けが早く7/1には全国的に梅雨空けし猛暑となっています。直近では最高気温は33℃、最低気温は28℃と多肉植物も苦手な熱帯夜になっています。
5ヶ月目(2022.8)
エケベリアのラウイの種まきから5ヶ月目になりました。
毎日大変な猛暑が続きますね。エケベリア ラウイの苗はそれに加えて、アリが大量に住み着いて蟻の巣になってしまうという災難を受けました。
苗自体は順調に生育しており、葉が数枚出ています。10日に1回程度、腰水で水やりしていますが、見た目によらず強いようで溶けることもありません。
日差しはごく弱くてよいようで、ビニール温室の奥(日陰になっている)で問題なく育っています。
以下はラウイの2022/8/11の写真です。
6ヶ月目(2022.9)
エケベリアのラウイの種まきから6ヶ月目になりました。
11個の種を蒔いて現在3苗が残っています。3苗は大分大きくなってきましたがまだまだ小さな苗で、大きな株になるには数年かかりそうな印象です。
芽が小さく、高温多湿に弱そうで夏を越せないかと思っていましたが、枯れずによく持ちこたえてくれました。
苗が小さいので水やりも時々です。ほとんどが空中に蒸発しているのだろうと思います。育てている環境や育て方は8月と変わりありません。
以下は2022/9/5のラウイの写真です。
7ヶ月目(2022.10)
半年が過ぎ、3苗が残っています。
半年経っても葉の枚数は5枚程度、サイズは直径4mm程度、これほど小さい芽なら葉挿しのほうが早く育ちそうな感じがしますが、種まきにしかないメリットもあるので育て続けたいと思います。
育て方は10日に1回の水やりで後は放置です。未だに苗が柔らかいため水やりは腰水で行っています。
60%遮光ネット下に置き、さらに奥の方の日の当たりにくい所に置いたままです。9月には1度液肥を与えました。10月には2回程度水やり代わりに与えたいと思います。やはり早く大きくなって欲しいと思います。
右の鉢の表土に見える緑色のものは藻か苔です。取り除かないといけませんね。
以下は2022/10/1のラウイの写真です。
8ヶ月目(2022.11)
【11/1記】春に蒔いたラウイは2株が生き残っています。10月中に1株溶けてしまったようです。
育て方は10月と大体同じですが、ジョウロで水をやるようになりました。また半日陰に置いています。10月に液肥を2回与えました。また、10月22日に2度目の種まきを行いました。11/1現在一つも芽が出ていませんが、エケベリアは意外と発芽率が悪く時間もかかるのでもう少し様子を見てみようと思います。
9ヶ月目(2022.12)
【12/1記】この11月は気候もよく暖かかった(最高気温22℃/最低気温12℃程度)ですが、この2日急に寒くなってきました。今後2週間の予測気温は、最高気温13℃/最低気温8℃となっています。
早いものでラウイの実生も9ヶ月目に入りました。今でも苗は小さく、8mm程度しかありません。葉の枚数も6枚程度です。エケベリアは通常の成株ではそれほど生育速度が遅いように感じられませんが、種からだと直径1cmになるまでに長い時間がかかるようです。
置き場所は簡易ビニール温室の奥ですがこの頃は直射日光も当たっています。水やりは10日に1回程度、ジョウロで上から与えています。
11ヶ月目(2023.2)
【2/2記】昨月は記録をすっ飛ばしてしまい申し訳ありませんでした。
現在2023/2/2ですが、数日前まで日本海側を中心とする日本全体が10年の1度といわれる大寒波が襲っていました。暖地である福岡県福岡市も例外ではなくマイナスを3日連続で記録するなど、強い寒さが続きました。多肉植物は1℃を下回る1/21~1/31まで全部の種類を室内に取り込んでいました。
ラウイは2ヶ月前とほとんど変わりない状態で、大きくもならず枯れもしていません。
サイズ的には2022年秋に始めたダドレア・仙女盃に完全に追い抜かされており、猛烈に大きくなっていくダドレアと比較して動きがないラウイです。
これは肥料のためで、最初に集中的にマグアンプやハイポネックスを与えると、最初の1年の低調が突き抜けられることを発見しました。
今月でラウイ実生も11ヶ月目、来月で1年ですね。そして4月を迎えたら、再度ラウイを種まきする予定です。そのときはこの肥培式で肥料たっぷりで、今育てている株を追い抜いていきたいと思っています。
12ヶ月目(2023.3)1年!
【3/2記】2月は全体的に暖かな日が続きました。最高気温は2桁の日(10℃以上)が26日間、10℃を切ったのは2日間のみでした。最低気温は27日間10℃以下でした。天気は平年並みでした。2月末からは日差しがやや強くなってきたのを感じられました。
今月でラウイの実生開始から1年が経ちます。
ラウイは先月と変わらず、ほんのりピンク色に染まっています。2苗が生き残り別々の鉢に植わっていましたが、スプーンで一つの鉢にまとめて移植しました。
昨年度秋に種まきした分は捨てずに他のメセン類などと同じ腰水容器で栽培を続けています。そろそろ発芽する時期ではないかと思います。
1年1ヶ月目(2023.4)
【4/3記】今回は家の工事のため写真撮影が早めとなっています。ご了承ください。環境について、3月は例年よりかなり暖かく、最高気温が18~22℃程度、最低気温が7℃~12℃程度となりました。天候もよく快晴と晴れを合わせて20日間でした。この間どの種類にとってもゆるく成長できる最適な気候でした。
昨月に引き続きラウイは変化なく8mm程度のサイズを保っています。
そこで今月から水やり代わりにハイポネックスを霧吹きで与えて大きくさせていきたいと思います。また置き場所もこれまでより明るい所に置いて光合成を促していきます。
また4月からヒーターマットを使った改良版の実生を始めていますので、よろしければこのページの下の方をご覧ください。
1年2ヶ月目(2023.5)
【5/1記】4月は全体的に小雨で快晴・晴れの日が続きました。(晴れ・快晴の日が17日間)温度的には最高気温が20~25℃、最低気温が10~15℃と穏やかな気候でした。
ラウイは4/20から室内のLED栽培に切り替えています。メセン類と同じ置き場所でLED照射と送風を行っています。様子は変わらずです。
1年3ヶ月目(2023.6)
【6/2記】5月も引き続きずっと室内に置いていますが、室温は22~26℃程度でした。植物育成ライトは1万ルクス程度を9:00~17:00まで照射し、送風は00:00~6:00と11:00~17:00の12時間です。
いっこうに大きくならなかったラウイですが、最近ハイポネックススプレーをしはじめて少し大きくなりました。
1年4ヶ月目(2023.7)
【7/3記】6月も引き続きずっと室内に置いています。室温は26~29℃程度でした。植物育成ライトは1万ルクス程度を9:00~17:00まで照射し、送風は6/16まで00:00~6:00と11:00~17:00の12時間、6/17から18時間、6/23から11:00~22:00の11時間にしていました。
ハイポネックススプレーを月2回程度行っています。それだけでも随分成長が促進されています。
1年5ヶ月目(2023.8)
今後は2023年版の箇所で写真をアップさせていただきますので、よろしくお願いいたします。(ページ一番下の所)
実生記録2022年秋
1ヶ月目(2022.10)
2022/10/22
16粒種まきしました。
2ヶ月目(2022.11)(終了)
2022/11/1
まだ芽は出ていません。
2022/11/21
満1ヶ月経つ現在も一つも発芽していません。エケベリアの発芽には少し気温が低すぎたようです。ここで記録を一度終了し、また来年の5月に蒔こうと思います。
実践記録2023年春
1ヶ月目(2023.4)
昨年の失敗を教訓に、2023/3/26に再度種蒔きを行いました。
合計プレステラ3鉢で、うち1鉢は2022年10月の分をそのまま使用、追加2鉢は2023/3/26に16粒ずつ蒔きました。
まだ気温が最高でも20℃程度と涼しいので、一足先に室内で植物用ヒーターマットを使って25℃の環境を作り加温しながら発芽を待つことにしました。
植物用ヒーターマットとは電熱線が入った植物用ホットマットで、ヒト用のホットカーペットをビニール製で防水加工したようなものです。今回使うマットはHyindoor製のサーモスタット機能付きのもので、指定温度を一定に保つことができるものです。
今回は25℃(レベル2)で昼夜25℃を保ちます。エケベリアの発芽は思いのほか時間がかかるので、気長に待ちたいと思います。
2023/4/1
合計3つ発芽しました。
今回はヒーターマットで25℃程度を保っているためかかなり速く発芽しました。種まきからたった6日目での発芽となります。
2023/4/2
合計6個発芽しました。
また本日Hyindoor製のサーモスタットヒーターマットから、Marunda製ヒーターマット(サーモスタットなし)に変更しました。タオルを3枚ほど重ね、充分に温度を測って夜間24℃程度、昼間26℃程度が保てる環境にしました。
2023/4/3
合計8個発芽しました。
昼夜20℃~27℃程度の温度を保っているためか発芽速度が早いです。今回新しく種まきしたポットも発芽しています。昨年度の種まきよりかなり迅速です。また発芽率もこのスピードならかなりよくなりそうです。
2023/4/4
合計10個発芽しました。
2023/4/6
合計13個発芽しました。
2023/4/9
合計14個発芽しました。
2023/4/10
これまで5,000ルクス程度だった環境を1万ルクス程度の所に移動しました。
2023/4/11
合計13個に減少しました。
2023/4/13
全てにハイポネックス1,000倍液をスプレーしました。(施肥1回目)
2023/4/14
ヒーターマットをやめ、室温での栽培に切り替えました。オーソサイドスプレーも行いました。
2023/4/16
日中の蓋を開放にしました。ただ夜間は送風するため乾かしすぎないよう、蓋を半分ほど閉めています。
2023/4/26
全てにマグアンプを少量ずつ与えました。
2023/4/28
全てにオーソサイドスプレー、ハイポネックススプレーを行いました。
2ヶ月目(2023.5)
【5/1記】4月は全体的に小雨で快晴・晴れの日が続きました。(晴れ・快晴の日が17日間)温度的には最高気温が20~25℃、最低気温が10~15℃と穏やかな気候でした。
ラウイは肥料を吸い確実に大きくなってきています。双葉の1枚の大きさが1mm程度になってきました。
またエケベリアは強光は好まないと思っていましたが、案外いけるようでパキポディウムやアストロフィツムなどと同じ場所で、1万ルクス程度の照射をしています。
明るい環境のためか藻のはびこり方も酷くなってきて、オーソサイドスプレーの効果も薄いです。
夜間を中心に12時間ほどミニ扇風機で送風していますが、まだ乾きに弱いので、送風時は蓋を半分閉めています。
2023/5/7
オーソサイドスプレーをしました。
2023/5/11
オーソサイドスプレーとハイポネックススプレーをしました。藻はがしを行いました。
双葉の中から1対の本葉が出てきました。
2023/5/13
送風時もフタを開放して完全にフタを取り除きました。送風は1日12時間です。
2023/5/19
オーソサイドスプレーとハイポネックススプレーをしました。
2023/5/26
オーソサイドスプレーを行いました。
3ヶ月目(2023.6)
【6/2記】5月も引き続きずっと室内に置いていますが、室温は22~26℃程度でした。植物育成ライトは7,000ルクス程度を9:00~17:00まで照射し、送風は00:00~6:00と11:00~17:00の12時間です。
肥料を与えているためどんどん大きくなり、前年度のラウイを追い越しそうなサイズになっています。一番葉の枚数の多いものは5枚目が出かかっています。今後も定期的にハイポネックススプレーをしていこうと思います。
腰水はしていませんが、時々水を張って底面から水分を吸収させています。
2023/6/7
オーソサイドスプレーを行いました。
2023/6/28
オーソサイドスプレー、ハイポネックススプレーを行いました。
4ヶ月目(2023.7)
【7/3記】6月も引き続きずっと室内に置いています。室温は26~29℃程度でした。植物育成ライトは1万ルクス程度を9:00~17:00まで照射し、送風は6/16まで00:00~6:00と11:00~17:00の12時間、6/17から18時間、6/23から11:00~22:00の11時間にしていました。
肥料を与えたラウイの成長は良好で、順調に葉の枚数を増やしています。
5ヶ月目(2023.8)
【8/3記】7月も引き続き室内に置いていました。室温は最低が29℃~最高が32℃(ただし実生苗の表面温度は育成LEDライトの熱さで上が33~35℃程度)でした。外は連日の猛暑日で8/2は38℃を観測するなど厳しい暑さが続いています。植物育成ライトは1万ルクス程度を8:00~17:00まで照射し、送風は7/10から8:00~20:00と0:00~4:00の合計16時間にしています。
現在は基本乾かし気味で、時々上から水やりをしています。オーソサイドスプレーやハイポネックススプレーなどはもう行っていません。通常の管理に近づいています。
6ヶ月目(2023.9)
【8/30記】8月も引き続き室内に置いていました。室温は最低が30℃~最高が32℃(ただし実生苗の表面温度は育成LEDライトの熱さで上が33~35℃程度)でした。屋外は猛暑が続き、連日35℃(気温、完全な日陰の温度)を超え、50%遮光した環境でも43℃と猛烈な暑さが続いています。更に高温注意報が出て9月猛暑が続くそうです。植物育成ライトは1万ルクス程度を8:00~17:00まで照射し、送風は00:00~5:00と12:00~18:00の11時間行っています。
今年実生分もだいぶ成長に差が付いてきています。同じ管理をしているのでおそらく種の生命力の違いかと思います。
水は5日に1回ほど、鉢の深さ1cm程度が湿るぐらいを与えています。現在は肥料は与えておらず水のみです。
8ヶ月目(2023.11)
【11/13記】記録が抜けてしまってすみません。。
生育はまあまあ良好で、順調に葉の枚数が増えています。
2023年実生と2022年実生を同じポットにまとめてしまいました。
夏の間は日当たり不足の関係で室内で育てていましたが、10月半ばから屋外でも日が当たるようになったため外の白い遮光ネット2枚の環境に置いています。うっすらクリーム色になってきました。
10月の水やりは週1回でした。
9ヶ月目(2023.12)
【12/5記】11月は暖かかったのですが、11月末~12月に入り急に寒くなり平年並みの気温に下がりました。
11月は多くの日が快晴か晴れで土も良く乾いたのですが、11月末~12月になって一転、どんよりした曇り空の多い日本海側気候らしい空模様となってきました。
ラウイは紅葉して葉のふちのピンク色が濃くなってきました。11月中旬から直射日光の当たる所に置いています。水やり頻度は2週間に1回程度です。11月は肥料としてマグアンプ水も与えました。
10ヶ月目(2024.1)
【1/18記】更新が遅れ気味になって申し訳ありません。
昨年から引き続き非常に暖かい冬とは思えないような日が続いています。
ラウイは撮影が半月遅れたのもあってか、1.5ヶ月前の写真より一回り大きくなっているのが分かります。エケベリアは寒さにも適応し10℃の気温でも緩く生育を続けるようです。
3月頃の植え替え適期までには鉢が一杯になり、1苗1ポットずつに植え替えることになりそうです。
水やりは他のエケベリアに合わせて2週間に1回行っています。
11ヶ月目(2024.2)
【1/31記】1月半ばまでは暖かかったですが、下旬に入り急激に気温が低下、毎日0℃まで下がる低温が続いています。多肉植物は昨日まで全種類で室内に取り込みしていました。
もうすぐ種まきから1年ですね。葉の枚数は多い個体で10枚を超えました。あれほど小さかった種からここまで生長したのに強い生命力を感じます。
0℃の日以外は外の日なたに置き、水やりは2週間に1回です。
あと1ヶ月、3月にもなればまたエケベリアのまき時です。色々な種類を蒔きたいと思います。
12ヶ月目(2024.3)満1年!
【3/14記】今年の2~3月は雨や曇りの日が多く、晴れの日が少ないです。しかし気温は非常に高い日が続いており、厳冬期と思えない暖かさでした。
ラウイの種をまいて1年が過ぎました。6苗ですが、よく生き延びてくれたと思います。(写真中の1苗は2022年度苗です)
プレステラ90では窮屈になってきたため、2月に植え替えを行いました。といっても1ポット1苗ずつではなく、株間を空ける程度に2鉢に分けたのみです。
話はそれますが、今年は2/20に色々なエケベリアの種をまきました。コロラータ、カンテ、アガボイデス、クスピダータなどケーレスから輸入した種を12種類ほど育てています。2月はまだエケベリアの発芽には気温が低いため、室内で園芸ヒーターマットを使って人工的に暖かい環境にしています。土の表面は15~22℃ぐらいと思います。もう少し暖かくなって屋外でも20℃程度を保てるようになったら、遮光したうえで外に出そうと思います。
また、10を超える種類の中でカンテだけ発芽しなかったので、not over 20 C (20℃を超えないように)という札の表記を参考にして室温そのままで再度播種しました。カンテの発芽適温が分かったらこちらでご報告させていただきたいと思います。
以下は実験状況です。(ごく細かい株が発芽しています。)撮影日:2024/3/13
2023/3/18
カンテ発芽してきました。最低14℃~最高19℃の環境です。また昨日より室温が20℃近くなってきたため、カンテ以外に使っていたヒーターマットを撤去しました。
1年1ヶ月目(2024.4)
【3/31記】3月はこの時期には珍しく雨・曇りの日が多めでした。しかし晴れるとかんかん照りで落差が激しく遮光ネットは快晴の日に合わせてかけっぱなしになっています。気温は相変わらず高めで日中は20℃、夜間も14℃程度あります。
ラウイの生育は順調です。また2024年2月にまいた色々なエケベリアも順調に発芽しています。
またカンテですが、再度蒔いた分はたくさん発芽してきました。ざっと見て20苗ぐらいでしょうか。やはりnot over 20 Cの表記は正しかったようで、2月の最初の種まきではヒーターマットが悪さをしていたようです。しっかり発芽してきてほっとしています。
こうしてみてみると一口にエケベリアといっても、種子の大きさは大小が激しいですし、発芽適温も異なることが感じられます。
以下は主なケーレスの今年の種まきの発芽状況です。
いずれも24/3/27時点の写真です。
種まきしてちょうど1ヶ月目の3/20にマグアンプ水(ぬるま湯300mlに3gのマグアンプK小粒を溶かしたもの)を1苗1滴ずつ散布しました。現在3/31と施肥後10日過ぎていますが、既にもう葉が大きくなってきています。
ただ濃厚な肥料が表土にかかっていると発芽率が低下します。(過去の紫帝玉の件で判明)そのため発芽がほぼ揃ってから与えるようにしています。また直接葉の上に滴下すると苗が倒れるので付近の表土に垂らすようにしています。
1年2ヶ月目(2024.5)
【5/1記】日中は24℃、夜も16℃程度と徐々に気温が上がってきています。天気も気温も平年並みだと思います。
2023年春にまいたラウイは、7苗が生存中だったのですが、この1ヶ月間で1苗が溶けてしまいました。右の鉢の下の株です。こうなるともう救済できません。
ラウイは相変わらず簡易ビニール温室の最上段で日を浴びながら過ごしています。遮光ネットは白(22%)を2枚かけていますが、そろそろシルバーのネットに掛け替える頃と思います。
水やりは10日ごと程度です。
ケーレス種子の生育状況
ケーレスのエケベリア種子は順調に成長しています。この1ヶ月で本葉が出て早いものでは2対の本葉が出ている株もあります。早くも鉢が小さくなってきました。しかしこのサイズ、この柔らかさでは植え替えはできず、ぎゅうぎゅうにならざるを得ないようです。
エケベリアはリトープスなどのメセン類に比べると発芽率がよくないと聞いており、そんなに発芽しないだろうと思い、1鉢にたくさん蒔いたのですが、予想外に発芽率がよくこのような状況になりました。
5/1現在播種から2ヶ月とちょっと経ちましたが、常時腰水を終了しつつ、時々腰水を追加して底面吸水させています。
種類ごとの写真(2024/4/28撮影)です。