- 関東以南は4月に入ったら軽い日よけ(30%程度)を始める
- 関東以北は5月に入ってから軽い日よけ(30%程度)を始める
- 5~7月まで徐々に遮光率を上げる(50%~70%)
- 8~10月までは日よけが必要(70%~50%)
多肉植物の日よけの開始月は?
遮光の開始時期は住んでいる地域や種類によって異なります。また遮光の強さは何月かによっても変わります。
日よけの基本
関東から関東以南の場合は、多くの種類で4月初め頃から10月半ばにかけて遮光が必要になります。(冷涼な気候の寒冷地では1ヶ月程度遅くに開始するなど時期は若干調節します)
最初は遮光の強さは少なくて良く30%程度で問題ありません。5月も半ばになれば日差しはかなり強く、50%程度(半日陰)の遮光が必要になってきます。6~8月は半日陰~弱い種類は70%の遮光が必要になり、9月まで続ける必要があります。
一番太陽光線が厳しいのは6~8月で気温も高いことも重なり、ほとんどの種類で遮光がかかせなくります。その後9月まで日よけを続け、10月に入ると徐々に30%程度のシートに戻していきます。
また6月を中心に5~7月は日が高く昇り、軒下に置いている多肉植物には日が入りにくいですが、8~10月にかけては日が長く差すようになり西日もよける必要が出てきます。
参考:西日よけのため横に張ったネット
多肉植物用の棚などで育てていると5~7月は横から日が差し込まず、ほとんど真上から日光が注がれるので、一番上の段のみ遮光ネットをかけていればよいのですが、8月から10月にかけては上面に加えて前面にもかける感じになります(多肉植物用の棚が東向きに置かれている場合)
種類による違い
それでは種類(属)によってどのくらい違うのでしょうか。
多肉植物は様々な原産地から日本に入ってきているので、夏の強光にとても強いものからとても弱いものまで種類が分かれます。
そこで日差しに非常に弱いもの、弱めから普通のもの、強いものの3つに分類してみました。
非常に弱いもの
ハオルシア、ガステリア、アストロロバ
年間を通して遮光が必要な種類で、室内の窓辺で育てても日が足りるほど。
弱めから普通のもの
アエオニウム、アドロミスクス、オロスタキス、クラッスラの一部、コチレドン、シノクラッスラ、センペルビウム、チレコドン、パキフィツム、パキベリア、ヒロテレフィウム、モナンテス、ロスラリア、アプテニア、コノフィツム、フェネストラリア、ブラウンシア、プレイオスピロス、モニラリア、リトープス、アロエ、チランジア、アナカンプセロス、ポーチュラカリア、セネシオ、ユーフォルビアの一部、プレクトランサス、カリシア、トラデスカンティア、パキポディウムなど
多肉植物の多くはこのタイプで、4~9月まで遮光をするパターン。
やや強いもの
エケベリア、カランコエ、クラッスラの一部、グラプトセダム、グラプトペタルム、セダム、ダドレア、フォーカリア、オスクラリアなど
真夏でも日差しにやや強いグループで6~9月のみ遮光がいるが他の季節ではほとんど遮光が要らない。
強いもの
デロスペルマ、フリチア、アロエの一部、アガベ、ユーフォルビアの一部、ユッカ
強いグループでは真夏でも直射日光に当てて問題ありません。
種類別の遮光率一覧
参考:60%の遮光ネット
遮光率 | 非常に弱い | 弱い~普通 | やや強い | 強い |
---|---|---|---|---|
1月 | 50% | 0% | 0% | 0% |
2月 | 50% | 0% | 0% | 0% |
3月 | 70% | 0% | 0% | 0% |
4月 | 70% | 30% | 0% | 0% |
5月 | 70% | 50% | 0% | 0% |
6月 | 70% | 50% | 30% | 0% |
7月 | 70% | 50% | 30% | 0% |
8月 | 70% | 50% | 30% | 0% |
9月 | 70% | 50% | 30% | 0% |
10月 | 70% | 30% | 30% | 0% |
11月 | 50% | 0% | 0% | 0% |
12月 | 50% | 0% | 0% | 0% |
※半日陰、明るい日陰は遮光率50%程度のことです。
※あくまでもざっくりした参考値で、環境などにより調節が必要です。