Amazonで販売されている、「GREENSINDOOR LED植物育成ライト UV/IR LED 600W相当」を実際に購入して明るさや使いやすさをレビューしています。(Greens indoor)
※このライトは2022年秋に名称が変わり「GREENSINDOOR LED植物育成ライト UV/IR LED 1000W相当」が「GREENSINDOOR LED植物育成ライト UV/IR LED 600W相当」となりました。明るさが減ったのか、実際に管理人が再度2022年11月に購入して照度計で明るさを計測したところ、明るさ自体は全く変わっておらず表記のみ変更されたことが分かりました。そのためこれまで通りの明るさで使用することができます。消費電力も同じ66Wです。
※また高機能版が発売されましたが、こちらはこのページで紹介しているものに比べ明るさが暗めなのでご注意ください。
目次
おおまかなスペック(機能)は?
GREENSINDOOR LED植物育成ライト UV/IR LED 600W相当 | |
---|---|
Amazonでの画像 | |
実際の写真 | |
実勢価格 | 5,300円程度 |
スペック(機能) | |
パワー(明るさ相当) | 600W |
実測の光の強さ ※1 |
20cm下 39,000 lx 30cm下 19,000 lx 60cm下 6,300 lx 100cm下 2,600 lx |
実測消費電力 | 66W |
電気代 | 月443円(1日8時間の場合) |
光の種類 | フルスペクトル+紫外線・赤外線(380nm~760nm) |
調光 | なし |
タイマー | なし |
アームの長さ(高さ) | – |
設置方法 | つり下げ |
コードの長さ | 165cm |
使用感 | |
使いやすさ | やや使いやすい |
照射範囲 | とても広い |
明るさ | とても明るい |
光の色 | 白っぽい色 |
発熱 | やや発熱 |
安定性 | 設置する場所を選ぶ |
静音性 | 静か |
総合評価 | ★★★★ 4点 |
詳細 | 比較ページへ Amazon |
※1 スマホ簡易計測ではなく、照度計での実測値です。
GREENSINDOOR LED植物育成ライト UV/IR LED 600W相当 | |
---|---|
購入レビュー
これが本体です。本体サイズは結構大きく30cm×30cm×3.5mmです。
AC85V~100V~240Vまで対応しています。50/60Hz対応で、東日本・西日本どちらでも使えます。
実測の消費電力は66Wです。またコードの長さは165cmです。
機能・感想を詳しく解説
明るさ・光の色
実測の光の強さ ※1 | |
---|---|
20cm下 | 39,000 lx |
30cm下 | 19,000 lx |
60cm下 | 6,300 lx |
100cm下 | 2,600 l |
明るさは上の表のようになっています。
※1 ページ内は全て照度計で計測したデータに修正しております。
フルスペクトルのタイプで380nmから760nmをカバーします。これは太陽光に似せており、赤、緑、青の全ての色を含みます。また380~410nmの近紫外線を含み、760nmの近赤外線も含みます。
LEDは225個ついており、暖色3000Kが119個、ホワイト5000Kが76個、赤660nmが26個、UV(紫外線)が2個、IR(赤外線)が2個とのことです。光束は8,000lmということです。
20cm下では39,000lxとかなり明るく、30cm程度だと19,000lx程度になります。
カラーは赤みがかった白色っぽい色で、デスクの隣などに置くとやや気になる色ですが、許容範囲です。それより明るさのほうが気になるので、直視しないよう目との間隔は何かで遮ったほうがよいでしょう。
簡易ビニール温室の上から下まで明るく照らせます。
説明書によれば、発芽期間は60cm~80cm離し、開花期は45~60cm離し、結果時期は30~50cm離して設置するとありますが、これは育てる植物の種類によって変わってくると思います。
機能と使いやすさ
タイマー機能や自動オン・オフ機能などはありません。スイッチでONとOFFを操作するのみです。最大輝度しかなく調光機能がないのが残念なところですね。
安定性や発熱など
このライトは吊りタイプで、4隅から金属製のワイヤーを通してつり下げます。つり下げる長さは付属の黒い布製のロープで調節できます。
点灯中は本体が熱くなるため触ってはいけないとのことです。発光面から20cm程度の距離に手をかざしてみると、熱さが感じられます。多肉植物から30cm程度離した方がよいと思います。
消費電力が大きいので音がすると思いがちですが、実際の所無音でノイズはないです。
防水性はなく、雨に濡れるところや湿気ているところ(相対湿度60%以上)では使えません。
消費電力と電気代の試算
実測の消費電力は66Wです。
1段階 | 66W |
---|
調光がないため、消費電力は66Wのみです。
段階 | 消費電力 | 1日 | 1ヶ月 |
---|---|---|---|
1段階 | 66W | 14.7円 | 443円 |
※3 1kWh 28円で試算しています。調光が無いため、消費電力はこの表1通りとなります。
最大消費電力が66Wなので、1日8時間付けると1日14.7円、1ヶ月(30日間)443円です。
他のパネル型ライトとの比較
現在購入済みのGREENSINDOORの600W相当、および400W相当との比較表は以下の通りとなります。
Homute 600W相当 | Greensindoor 600W相当(この商品) | Greensindoor 400W相当 | |
---|---|---|---|
波長 | フルスペクトル+紫外線+赤外線 | フルスペクトル (380~760nm) +紫外線と赤外線を含む |
赤と青のみ (460-465nm、620-740nm) |
明るさ | 600W相当 | 600W相当 | 400W相当 |
30cm下での明るさ | 15,000 lx | 19,000 lx | 10,300 lx |
消費電力 | 53W | 66W | 36W |
色 | 白っぽい | 白っぽい | 赤っぽい |
コードの長さ | 150cm | 165cm | 47cm |
価格 | 3,680円 | 5,300円 | 3,600円 |
販売 | Amazon レビュー |
Amazon このページ |
Amazon レビュー |
メリットとデメリットまとめ
- かなり明るく20cm下で39,000ルクスを越える
- 簡易ビニール温室など広い範囲をまんべんなく照らせる
- フルスペクトルで太陽光に類似した光を照射できる
- とても明るいのに白熱球1個の消費電力ですむ
- 光の強さの調節やタイマー機能がない
- 吊り式なので設置場所を選ぶ
- デスクの横などに置くとまぶしすぎる
- 至近距離では発熱に気をつけたほうがよい
多肉植物の栽培に向いているか?
かなり明るく20cm下では39,000ルクスを越えます。照射範囲も広く、LEDが均等に並べられていて明るさにムラがないのも特徴です。
種類にもよりますが、この明るさ(1~2万ルクス)なら広い範囲の多肉植物(エケベリア、アガベ、サボテン、コーデックスなど)を光合成させることができます。
ただ残念なことに調光機能やタイマー機能などは一切なく、オンオフのスイッチのみです。つり下げ型で設置する場所はやや選びます。発光中はやや発熱しますが、触れないほどではありません。夏は結構熱くなりますが、冬は平気で触れる程度です。
簡易ビニール温室ごと室内に持ちこむ冬や、窓の無い室内全体を照らす場合に効果的です。
逆に棚に数鉢並べているという規模だと明るすぎで無駄が多いと思います。また、ハオルチアなど弱い光を必要とする種類には、もっと暗い製品か調光できるタイプが良いと思います。
使用事例を写真で紹介
管理人は、複数のライトを購入していますが、このライトをメインに使っています。そこで実際にどう吊して使っているのか、どのぐらいの範囲が実用的なレベルの明るさなのか、写真で紹介します。
まず室内に、簡易ビニール温室のビニールを取り外したものを3台並べて、それぞれの間隔に30cmほどの隙間を作って植物育成LEDライトを吊せるようにしています。
ライトに付属の吊り具をつけて、簡易ビニール温室との間に60cm程度の支柱を渡し、そこにぶら下げます。
最後にミニ扇風機を設置します。これは夏の蒸れを予防するためのもので、室内で育てるのに欠かせないものです。
試しに測ってみました。ここでは値が1411となっていますが、10倍表示(x10)となっているため、14,110ルクスを表しています。
管理人はこれをメインで使っており、2枚設置し冬越しや夏の室内での栽培に使用しています。実際に多肉植物を栽培してみた結果です。(4ヶ月間太陽の光に全く当てず、室内でこのライトを使用して栽培したリトープスです。)
リトープスの成長の様子 | |
---|---|
2022/4/28(室内へ取り込み時) | 2022/9/5(外に出す前) |