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オロスタキス属(Orostachys)の特徴と種類・育て方

オロスタキス属の写真

子持ちレンゲ子持ち蓮華 子持ちレンゲ錦子持ちレンゲ錦 オロスタキス 富士富士

オロスタキス属(Orostachys)の特徴

ベンケイソウ科
育てやすさ:
生育型:春秋型
成長速度:
殖やし方:葉挿し× 挿し穂〇
原産地:


※育てやすさ(4段階評価)
◎育てやすい–〇普通–△やや難しい–×難しい

※成長速度(4段階評価)
◎早い–〇普通–△遅い–×とても遅い

オロスタキスはこんな植物
一言で言うと:オロスタキスは日本にも自生している多肉植物のグループ。品種数が少なくマイナーな多肉であるものの、それゆえコレクターの中では高値で取引される種類も。

原産や数:日本をはじめ中国や朝鮮半島、モンゴル、ロシアなどユーラシア大陸に自生している。オロスタキスの種類はたった15、日本に自生する「イワレンゲ」は野生種が減少し絶滅の危機に瀕している。日本では子持ちレンゲはかなりの数が流通しており、初心者でも入手しやすく育てやすい。しかし他の種類はなかなか手に入れることが難しいかもしれない。(高価なことがある)

育て方:オロスタキスは日本を含むユーラシア大陸が自生地ということもあって、日本で育てることはそれほど難しくはない。0℃にも耐えることができ、-5℃などで地上部が枯れても翌年の春、新芽が出てくる。ただ多肉植物なので雨ざらしにはそれほど強くはなく、梅雨時期などは軒下に取り込まないと根腐れしてしまうことがある。

主な種類名

詳細ページと育てレポ掲載予定 2019.8
子持ちレンゲ (コモチレンゲ) : Orostachys boehmeri
子持ち蓮華錦
富士 (フジ) : Orostachys iwarenge ‘Fuji’
岩蓮華 (イワレンゲ) : Orostachys malacophylla var. iwarenge

詳細ページなど掲載予定なし 2019.8時点
金星 (キンボシ) : malacophylla var.iwarenge f.variegata
対馬ツメレンゲ (ツシマツメレンゲ) : japonica Tsushima
鳳凰 (ホウオウ) : malacophylla var.iwarenge ‘Houou’

緑色の葉の「岩蓮華」から様々な斑入り種が生まれた。「富士」は岩蓮華の白覆輪品種、岩蓮華の黄覆輪品種が「金星」、「鳳凰」は岩蓮華の黄中斑種。

年間栽培カレンダー

水やり 寒さに強いが12~2月は生育が鈍る休眠期なので水やりは月1回程度
4~11月は土が乾いたら(月3回くらい)たっぷり与える
7~8月は生育が鈍るので月2回くらいに控えて根腐れを予防する
置き場所 基本屋外で大丈夫だが、雨の多い梅雨時は軒下などに取り込む
冬も-5℃くらいまでなら外でも可能。しかし霜や雪には当てず、不織布などでマルチングしたほうが株が傷まない
7~8月は日差しが強すぎるので50%ほど遮光(明るい日陰)に置いたほうが安全
植え替え 生育期の4~6月、9~11月に植え替える
殖やす 殖やす場合も生育期の4~6月、9~11月頃に挿し木か株分けする。葉挿しはできない
肥料 肥料はほとんど要らないが、生育期の4~6月、9~10月に月1回薄い液肥を与えると生育が良くなる
開花 秋に花を咲かせるが、花が咲いたらその株は枯れてしまうので花芽は切り取った方が良い

育て方のポイント

水やり

零下に耐えるものの12~2月は生育が鈍る休眠期なので水やりは月1回程度に控える。生育期の4~11月は土が乾いたら(月3回くらい)たっぷり与える。梅雨時の6月から夏にかけて徐々に水やり回数を減らしていき、真夏の7~8月は暑さで生育が鈍るので月2回くらいに控えて根腐れを予防する。水やりの方法は季節によってコツがあり、真夏は気温が低くなった夕方に行う。春秋は午前中に、冬は比較的暖かい日の午前中に行い、凍結を防ぐ。水をやったあと、ロゼット(バラのようになっている葉)の中心部に水が溜まっていたら、息などで吹き飛ばしておく。

置き場

基本年間を通して屋外で大丈夫だが、雨の多い梅雨時は軒下などに取り込む。冬も-5℃くらいまでなら外でも可能。しかし霜や雪には当てず、不織布などでマルチングしたほうが株が傷まない。「富士」や子持ちレンゲ錦など斑入り種は寒さに弱いので室内に取り込んだ方が良い。7~8月は日差しが強すぎるので50%ほど遮光(明るい日陰)に置いたほうが安全。25℃以上の気温になる5~6月以降は高温多湿で株がむれ、溶けてしまうことがあるので通気を心がける。通気の悪い室内などに置きっ放しにしていると、せっかく1年かけて群生させていたオロスタキスが1日で溶けてしまうこともある。

耐暑性と最高気温・夏越しの方法

越冬最低温度と冬越し方法

日本でも自生しているオロスタキスは多肉植物の中では低温に強く、全般的には-5℃にも耐えられる。そのため年中戸外でも育てられる。冬の間、葉や茎は枯れるが新芽と根は生きており、冬を越すと新芽から新たな株が登場する。しかし斑入り種は寒さに弱いこと、室内で育て冬でも枯らさずに育てれば株が大きく保てる。

殖やし方

オロスタキスは挿し木か株分け、また子持ちレンゲなどランナーが伸びるタイプはランナーから子株を殖やせる。繁殖のタイミングは生育期の4~6月、9~11月頃に挿し木、株分け、ランナーから子株をつけるのどれかを行う。葉挿しはできない。真夏や冬は温度が高すぎ、低すぎるので生育が鈍り、子株が殖えづらいので10~25℃くらいのおだやかな気候の時に入ったらすぐ作業を開始したい。カットした挿し木用の挿し穂は少し湿った細かい土に挿す。挿すとき割り箸などで穴を空けて丁寧に挿す。7日程度で根が出るので根が出たら本格的に水やりを始める。よく多肉植物は乾いた土に挿すといわれるが、セダムに近縁のオロスタキスは萎びやすく少し湿った土のほうが根が出やすい。

植え替え:

また植え替えも挿し木と同じように生育期の4~6月、9~11月に行う。子持ちレンゲなど繁殖が旺盛な品種は、1年に1回一回り大きな鉢に植え替える。植え替え時は1週間前から水やりをやめ土が乾燥してから作業する。そうすると根が切れるなどのダメージが少ない。

土は他の多肉植物と同じように排水性がよい土を選ぶ。市販の多肉植物用の土が手軽。また普通の「花や野菜の土」に赤玉土やボラ土、パーライトなどを混ぜて排水性をよくしたものでもよい。自分でブレンドする場合は、赤玉土をメインに、くん炭、パーライト、腐葉土、川砂などを混ぜる。オロスタキスは細根タイプで、また性質が肉薄のセダムに近いのでゴロゴロと粒が大きい多肉植物用の土というよりは、比較的細かい普通の花の土に近いものが向いている。

肥料

肥料はほとんど要らないが、生育期の4~6月、9~10月に月1回薄い液肥を与えると生育が良くなる。肥料をあげすぎると徒長(ヒョロヒョロ)してしまう。薄い液肥とは、ハイポネックスなら2000倍(通常の半分)くらいのものを水やり代わりに1回与える。

病害虫

オロスタキスはセダムと同様5~6月特にうどんこ病に注意する。高温多湿の時期、込み入った株や群生株はカビ病であるうどんこ病に罹りやすいので1回ベンレート2000倍液やベニカXファインスプレーなどをかけておくと安全。また蝶の幼虫であるイモムシやアオムシが付きやすいのでチョウが飛んでいる間は殺虫剤が必要。ベニカDX粒剤を月に1回撒くか、月1回ベニカXファインスプレーなどをかけてもよい。

育て方のコツ

  • 子持ちレンゲのカット苗はすぐに水やりしていいの?→シナシナにならないように軽く霧吹きで水を与えるとよい
  • 子供(ランナー)を出すためにはどうしたらよいのか?→春になると新芽が「とう立ち」してくるのでそれを摘み取るとよい
  • ツメレンゲが病気ではないのに弱ってきた→根詰まりを起こしているかもしれないので鉢を掘り返して確認し植え替える

失敗してしまう人へ

ワンポイント

  • 子持ち蓮華は入手しやすく育てやすく、ドンドン殖えるので多肉初心者にもおすすめ
  • 真夏・真冬の水の控えすぎは枯れてしまうのでカラカラにしないように気をつける
  • 富士や金星などは希少でなかなか出回らない。こまめに園芸店に行くかネット通販で購入する
  • 秋に花を咲かせるが、花が咲いたらその株は枯れてしまうので花芽を切り取るか、あらかじめ子どもを殖やしておく

管理人コメント

かわいいからと、子持ちレンゲを4~6月の生育期に室内の窓辺に置いておくと、日光不足で徒長し、ひょろひょろ上に伸びて重みで倒れてしまう。そのため冬以外は外で管理した方が良い。といっても寄せ植えなどで室内に飾りたい場合もある。そんなときは3日室内に飾り4日戸外に置く、というサイクルを繰り返して日光不足を解消するとよい。

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