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スタペリア属(Stapelia)の特徴と種類・育て方

スタペリア属の写真

スタペリア属(Stapelia)の特徴

キョウチクトウ科(旧ガカイモ科)
育てやすさ:
生育型:春秋型~夏型
成長速度:
殖やし方:株分け、挿し木(挿し芽)、種まき(実生)
原産地:東部アフリカ、南部アフリカ


※育てやすさ(4段階評価)
◎育てやすい–〇普通–△やや難しい–×難しい

※成長速度(4段階評価)
◎早い–〇普通–△遅い–×とても遅い

スタペリアはこんな植物
一言メモ:多肉植物の中でもひときわ異質な姿のスタペリア。水をため込む性質のため葉が退化してほとんど茎だけになってしまっている。なんと葉の代わりに茎で光合成しているという。そして花も変わっている。大きな星形やヒトデのような形で斑点があり、最初にみかけると不気味にさえ感じられるが、マニアの中ではこの花が人気を呼んでいる。スタペリアはアフリカ東部からアラビア半島、南米の比較的暖かい地帯に50種類ほどが生息している。

特徴:多肉植物の中では高温を好み寒さに弱い。同じキョウチクトウ科(ガカイモ科)のフェルニアととても近い種類で姿も似ている。しかしフェルニアのほうが耐寒性が強い。スタペリアの花はとても風変わりだが、においも変わっていて腐った肉のにおいを放ち虫を呼んで受粉をしてもらう。葉がなく茎だけなので、サボテンと間違えそうになるが、サボテンではない。

育て方:多肉植物の中では丈夫で栽培もしやすい。育て方のポイントは、冬の寒さ対策を徹底すること。暖かい地域生まれの植物なので寒さに弱く、10℃以下で生育が鈍り休眠する。8℃を切ったら室内か温室に取り込んだほうがよい。凍らせると確実に枯れてしまう。夏の暑さには比較的強いが、多湿には弱いので、風通しに気をつけたい。

年間栽培カレンダー

スタペリアの「生育期」は夏が中心で、春から秋の4~9月頃に生育する。
おおむね、春は3~5月、夏は6~9月、秋は10~11月、冬は12~2月をさす。

水やり
  • 5~9月の生育期は週1回、鉢底から流れ出るまでたっぷり
  • 10~12月は2週に1回~月1回程度、少量与える
  • 1~2月は断水する(全く与えない)
  • 3~4月は2週に1回程度、鉢全体が湿るくらい与える
置き場所
  • 年間を通して雨の当たらない風通しがよい所が望ましい
  • 3~5月は戸外の日なたに
  • 6~9月は戸外の半日陰に
  • 10~11月は戸外の日なたに
  • 12~2月は温室か室内の窓辺に取り込む
植え替え 5~7月に年1回行う
殖やす 5~7月が適期。株分け、挿し木、種まき(実生)ができる
肥料 比較的多めを好む。4~7月の植え替え時期に土に固形の緩効性肥料を混ぜ込んでおく。5~7月と9~10月に月1~2回ハイポネックス1000倍などの液肥を与える
開花 初夏に赤褐色、黄色、赤紫色などの色の花を咲かせる。サイズは種類により直径1cm~30cm

主な種類名

牛角 (ギュウカク) : Stapelia variegata
ディバリカータ : Stapelia divaricata
ピロサス : Stapelia pilosus
紫水角 : Stapelia olivacea
王犀角(オウサイカク):Stapelia gigantea
クラビコナラ:Stapelia clavicorona
エレクティフロラ:Stapelia erectiflora
ガリペンシス:Stapelia gariepensis
ゲッテリフェイ:Stapelia gettliffei
スキンジー:Stapelia schinzii
スキツラ:Stapelia scitula

育て方のポイント

寒さには弱いものの、全体的には丈夫で育てやすいグループに入る。日本の草花と同じように春から動き始め夏に活発になり秋まで育つ。生育期はたっぷり水やりをしてじめじめしていない半日陰で育てる。

水やり

生育期はたっぷりと、休眠期は全くやらないというメリハリをつけることが大切。

◆5~9月の生育期は週1回、鉢底から流れ出るまでたっぷり与える。多肉植物は水やりを控えがちだが、スタペリアは多めでもよい。

◆10~12月は気温が下がり休眠期に近づくため、2週に1回~月1回程度にする。1回当たりの量も鉢底から流れ出るほどではなく、さらっと鉢の真ん中まで湿らせる程度に。(10月はもっと多くてよい)

◆1~2月は休眠期なので断水する(水を全く与えない)この時期水を与えてしまうと、根が水を吸わないので根腐れを起こしやすくなる。

◆3~4月は夏に向けて少しずつ水やりを増やしていく。頻度は2週に1回程度、鉢の中全体が湿るくらい与える。

置き場

年間を通して雨の当たらない風通しがよい所が望ましい

◆3~5月は戸外の日なたに置く。遮光しなくてよい。

◆6~9月は戸外の半日陰か遮光シートをかけて50%程度の遮光にする。夏型の植物といっても日本の真夏の直射日光では葉がやけどしてしまったり高温になりすぎるので、日よけはとても大切。

◆10~11月は戸外の日なたに置く。遮光しなくてよい。

◆12~2月は温室か室内の窓辺に取り込む。スタペリアは寒さに弱いので8℃以上を保つようにする。案外夜の窓辺は温度が下がっていることがあるので、温度計で測ってもし8℃以下であれば、分厚いカーテンで仕切ったり鉢を部屋の中央に移動させる。

耐暑性と最高気温・夏越しの方法

越冬最低温度と冬越し方法

最低越冬温度は8℃、10℃以下で休眠状態になる。暖かい地域の植物なので日本の寒さには弱い。秋の植え替えは避けて秋までに根を丈夫に育てておき、少しずつ水やりの量を減らして休眠させていく。1~2月は全く水をやらず、室内で8℃以上を保ち暖かく過ごさせる。

殖やし方

スタペリアは挿し木、株分け、種まき(実生)の3種類の方法で増やせる。スタペリアの体はほとんど茎でできているため葉挿しはできない。

挿し木の方法:

挿し木は生育期の5~7月に行う。挿し木は茎を5cm程度切り取り切り口を4~5日ほど乾かす。その後新しい乾いた土に挿して1週間ほどしてから水やりを開始する。根が出るまで土は少し湿った状態を保ち、根が出るまで日陰に置いておく。挿し穂を切り取った親株の切り口からは、1~3ヶ月後に新しい芽が出てくる。

株分けの方法:

株分けは4~7月の植え替え時期に同時に行うとよい。株元から子株が出てきたら、数センチ程度に成長するまで待ち、丁寧に親から取り外す。そして新しい乾いた用土に植え付けて発根を待つ。根が出てきたら水やりを始める。その間は日陰で管理する。

種まきの方法:

植え替え:

植え替えは生育期4~7月に行う。スタペリアは繁殖力が旺盛で、鉢で育てていると根で一杯になってしまう。(根詰まり)そのため年に1回植え替えを行う。鉢から抜いたら根を整理し、古い根は切り捨てる。鉢の周囲と底の土を三分の一ほど落とし、一回り大きな鉢に植え付ける。このときマグアンプなどの緩効性肥料と腐葉土(土の10%程度)を混ぜ込んでおくとよい。水やりは植え替え後4~5日後から開始する。

土と鉢

土を選ぶときのポイントは排水性がよいことだが、スタペリアの場合は他の多肉植物よりやや保肥性と保水性がある土を好む。多肉植物用の土を使う場合は、腐葉土やピートモスを追加して水持ちをよくする。ただ花や野菜に使う園芸用の土は肥料が多すぎたり、排水性が悪すぎたりするのでそのまま使うことはできない。自分で土を混ぜて作ってもよい。

◆ブレンド例
自分で土を作る場合は、1種類ではなく4種類以上の色々な土を入れることが大切。
(例1)腐葉土2:赤玉土2:くん炭1:川砂1
(例2)多肉植物の土4:腐葉土1

肥料

スタペリアは生育が旺盛で肥料をやったほうがよく育つ。4~6月の植え替え時期に緩効性肥料を土に混ぜ合わせるとよい。生育は旺盛なので春だけでなく、秋(9~10月)にもハイポネックス1000倍などの液肥を月2回程度与える。

開花

旧ガガイモ科の植物は変わった花を咲かせるものが多いが、スタペリアも珍しい花を咲かせる。種類によって星形やヒトデ型で赤色に毛が生えている、黄色に黒の斑点など目立つものが多い。全てではないが、花の香りが腐った肉のようなニオイで虫を呼び寄せるものがある。犀角は赤紫色の花(直径1.5cm)、牛角は黄色に暗赤色の斑点のある花、王犀角は黄色に紫色の斑点が入った花を咲かせる(直径30cm)

スタペリアの花芽は若い茎にできることが多い。花を見たい場合は、定期的に茎の先を切り取り(摘芯)そこから新しい茎を出させ、そこに花芽が付くのを待つとよい。また株元から花芽が伸びてくる種類もある。

病害虫

乾燥がちに育てるので、根にサボテンコナカイガラムシ(ネジラミ)がついたり、葉の付け根にカイガラムシが発生しやすい。白い虫が付いていたら取り払うかベニカなどの殺虫剤を撒いておく。生育が悪いなと感じたら根にネジラミがついていることが多いので、抜き取ってチェックしてみる。

育て方のコツ

  • なかなか花が咲かない(花芽がつかない)→若い茎に花芽がつきやすいので、茎を途中で切って新しい茎を出させてみるとよい
  • 花付きが悪い→植え替えを怠ると根がいっぱいになり花がつきにくくなるので、1年に1回植え替えを行う
  • 生育が悪い・止まっているように感じる→根にネジラミがついている可能性がある。一度掘り出して白い虫がついていないか調べる

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