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ウスネオイデスの育て方!水やりや増やし方、枯らさないコツを解説

エアプランツ(チランジア)の中でも特に人気なウスネオイデス(スパニッシュモス)、その栽培は意外と難しくいかに枯らさないで育てるかが焦点となります。ここでは実際の育て方のコツや水やり方法などについて解説しています。

ウスネオイデスの写真

ウスネオイデス スパニッシュモス色々なタイプのウスネオイデス ウスネオイデスの花ウスネオイデスの花 ウスネオイデスの花花の拡大写真
ウスネオイデスの節

ウスネオイデスの基本情報

ブロメリア科、パイナップル科
チランジア属(ハナアナナス属)
種類名 ウスネオイデス(スパニッシュモス)
学名 Tillandsia usneoides
生育型 夏型
育てやすさ やや難しい~普通
成長速度 普通
増やし方 株分け、実生(種まき)
耐寒性 やや弱い
耐暑性 普通
耐寒温度 3℃
実測温度 5~30℃
原産地 中南米

※4段階評価
育てやすい–普通–やや難しい–難しい
成長が早い–普通–遅い–とても遅い
耐寒性-強い・普通・やや弱い・弱い
耐暑性-強い・普通・やや弱い・弱い

※耐寒温度は水やりを控えた場合の目安値(書籍などによる推奨値)で、状況によりこれより狭くなることがあります。
※実測値は半日陰の場合で直射日光下ではこれより低くなります。

ウスネオイデスの特徴

ウスネオイデスとは
ウスネオイデス(スパニッシュモス、サルオガセモドキ)はティランジア属の種類の一つで、茎を伸ばしながら右・左交互に巻ながら長く垂れていく珍しいチランジアです。アメリカ南部から南米にかけて自生し、ごく細いものから中くらいのもの、太いものまで様々な種類があります。細いものから太いものにかけて細葉、中葉、中太葉、太葉、極太葉など分けられ呼ばれています。またカールが強いものや直線的なものなど、太さ以外に様々なタイプが存在します。

太さと特徴
細いほど乾燥に弱く枯らしやすいです。そのため初心者の方には中葉以上の太さのものから始めると育てやすいです。中葉はしっかり水やりをしていれば枯れにくく、長く伸びてレース状に育ちます。一方太葉は細いものより保水性があるため、春秋冬は水やりをしすぎないように、中葉以下のものより霧吹きの頻度を下げる必要があります。

枯らさないコツ
中葉以上のタイプで水やりをしっかりする以外に、風通しと充分な日光に当てることが枯らさないコツです。室内栽培ではどうしても日光が不足し、また風通しも悪くなります。(そのための対策は下のほうで解説しています)また屋外では乾燥させすぎないように注意しましょう。チランジア(エアプランツ)は水不足に強いイメージがありますが、本当は水が好きでしっかり水をやることでフサフサにできる多肉植物です。

増やし方は?
増やし方は厳密には株分けと実生がありますが、一般的には株分けがよく行われています。ウスネオイデスは一節ごとが株となっており、成長点をつけて短く切って霧吹きをしていると、次第に新葉が伸びていきます。1本の葉だけがちぎれてしまった場合はそのまま枯れますので、残す株にも新しい株にも成長点をつけてハサミでカットすることが必要です。

育て方のコツ

  • 太さによって水やり頻度がやや異なる
  • 生育期の夏は毎日霧吹きで水やりする
  • 休眠期の冬は水やりはごく控える
  • 真夏は直射日光に当てず日よけ(遮光)する
  • 室内栽培では必ず送風を行う(風通しに注意)

高湿度を好み水やりも多めにする
ウスネオイデスは湿度を好むチランジアの中でも特に高湿度を好み、強い乾燥を苦手とします。葉の面積が多く水分が蒸発しやすいため、水やりは霧吹きかソーキング(水につける)で行い、生育期の夏は毎日の水やりが必要になります。毎日霧吹きしないといけないのでやや面倒ですが、細い葉のものほど乾燥に弱く、水やりを怠ると茶色く枯れてしまいます。

直射日光・強い寒さを避ける
春から秋にかけては直射日光にさらさず遮光された環境か、木陰などに吊します。12~2月頃の冬であれば直射日光で栽培できますが、寒さをやや苦手とするため、3℃を切ったら室内にいれる必要があります。その場合なるべく窓辺など日の入る所につるして光合成させるようにします。

年間栽培カレンダー

生育型 夏型
生育期 4~10月
休眠期 12~2月
緩慢な時期 3月、11月ごろ

※以下は中葉タイプを室内で育てた場合の目安です。

水やり
  • 4~5月は1日おきに
  • 6~9月は毎日
  • 10~11月は1週間に2~3回
  • 12~2月は1週間に2回程度
  • 3月は週に2~3回程度
置き場所(室内)
  • 植物育成ライトで3,000~4,000ルクス程度、または窓辺
置き場所(屋外)
  • 半日陰、50%遮光下、木陰など
  • 3℃を切る場合は室内に取り込む
増やす
  • 株分け、実生(種まき)
肥料
  • 液肥をスプレーする
開花
  • 4~5月、不定期に咲く

※栽培カレンダーはあくまでも目安です。実際は土や鉢の種類、地域によって大きく異なります。この表は福岡県平野部で多肉植物用の棚を使って育てている場合の情報です。お住まいの地域や使っている土、置き場所によって適宜読み替えて下さい。

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※以下に掲載している育て方はあくまで目安です。苗の状態や環境などにより適宜調節してください。

育て方のポイント

水やり

水やりウスネオイデスの水やり方法は霧吹きまたはソーキング(水を張ったバケツに浸ける)です。ただウスネオイデスはトリコームが多くいきなり水にくぐらせてもしっかり湿らないことがあるので、できれば霧吹きで水の微粒子を吹き付けて吸収率をあげたほうがよいと思います。

屋外栽培の場合、ジョウロの散水口(はす口)から与えるか、ホースでシャワーを直接浴びせる形でもOKです。

一年を通して霧吹きの量と頻度はかなり異なり、生育期の夏に多く冬に少なくします。

目安は室内栽培で6~9月を中心とした夏はとにかく乾きが速いため、じっとりぬれて水がしたたる量の霧吹きを毎日する必要があります。10~11月は1週間に4回から3回、2回へと徐々に減らし、12~2月を中心とした冬は1週間に2回程度にします。(室温により暖かい部屋ではもう少し水やりが必要な場合があります。)3月は週2~3回に増やしていき、4~5月にかけて一日おきの頻度となります。

水やりの適量を探るには?
大切なのは、体重が減らないように温度によって水やり量を変えること、そのために定期的に重さを量って水分が足りているか確かめることです。

例えば1週間に1回、霧吹き前に重さを量り、次の霧吹き前にまた重さを量ります。ここで減っていれば水やりが足りないと判断します。少しずつ重さが増えるのは、自然に成長しているため問題ありませんが、急激に増えているときはやり過ぎている可能性があるので、減らし気味にしましょう。

なおここでは室内で1日12時間の送風をした場合の例を紹介しましたが、同じ室内でも室温によって差が出ますので、適宜調節してください。

屋外で育てた場合の目安は不明ですが、おそらく夏は室内よりさらに乾くと推測されます。しかし冬は室内ほど温度が高くないため生育は鈍り、従って水の量も少なくて済み1週間に1回程度で済む可能性もあります。

水やりのタイミング
ウスネオイデスを含むチランジアは夕方から夜間にかけて水やりをしましょう。

普通の植物は朝に与えますが、チランジアは夕方から夜にかけて気孔を開き水分を吸収するため、朝~昼よりは夕方~夜のほうが吸水の効率がよいです。

また夏は暑い時間帯を避けることで、蒸れて枯れるリスクを減らすことができます。

例外として冬の10℃以下になる場合のみ、夕方から夜に与えると植物体を冷やしてしまってよくないので、朝~昼に行うようにします。

置き場

置き場置き場所は室内の植物育成LEDライト下、または屋外の半日陰か木陰、50%遮光下になります。

栽培難易度は室内のほうが高く、室内では光や風通しを人工的に管理する必要があり、屋外で育てるほうが簡単です。

室内に置く場合
室内で育てるには、充分な日当たりと風通しが必須になります。植物育成ライトとサーキュレーターまたは扇風機を準備してください。

まず光線量ですが、4,000~5,000ルクス程度の明るさを照射できる強めの育成LEDライトを設置しましょう。これがなかなかなくて、弱い光のライト(製品)ならたくさんあるのですが、それだと(2,000ルクス以下)日光不足になってしまいます。

光が足りないとウスネオイデスは伸び気味になり、白銀色のところ緑色が勝ってきたり、節と節の間が伸びてだらしなくなってきたりします。

参考までに管理人はGreensindoor製の600W相当の育成ライトを使っています。

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次に風通しですが、外では自然に風が通るので何もしなくてもよいですが、室内ではサーキュレーターや扇風機で空気をかき回す必要があります。

風が当たることでウスネオイデスは常に揺れて光合成し、元気に育ってくれます。

管理人はオーム電器の安い1台1,000円のミニ扇風機と、ダイソーの330円商品のミニ扇風機を使用しています。サーキュレーターもよいのですが、直接風が当たるほうが安心なので、遠くから直接当てています。

屋外に置く場合
屋外に置く場合に必要なのは条件により遮光ネットです。木漏れ日が当たる所やマンションの半日陰になったベランダがあれば、そのままつるすだけでよいですが、直射日光の当たる所しかない場合は、50%光をカットできる50%遮光ネットを張った環境の中につるしてください。

屋外では植物育成ライトがいらないので電気代もかからず、また風も吹くのでサーキュレーターを回す必要もありません。

ウスネオイデスを育てるのに大変都合がよいですが、唯一乾きすぎるというデメリットがあるため、こまめに重さを量って減っているようであれば毎日の水やり、場合によってはホースで水をじゃぶじゃぶかける必要があると思います。

特にウスネオイデスは水分の蒸発が速いので、場合によっては一日2回かける必要があるかもしれません。

耐暑性と最高気温・夏越しの方法

夏越し外栽培していないため、耐暑性については申し訳ありませんが不明です。ただ室内では最高33℃になりますが、全く問題無く耐えています。

チランジアの原産地は中米など暑い地域のため夏の暑さに強いと思われがちですが、実際には山の涼しい地帯に棲息しているので、日本のような40℃近くなる暑い季節は苦手です。

夏の管理

夏は外であればできるだけ涼しい所につるし、直射日光が当たる熱されたコンクリートの上などにつるさないようにしましょう。マンションのベランダでも、日よけシートをしておけば直射日光を遮れるので、コンクリート床も熱されなくてすみます。

また戸建ての庭に置く場合は日陰になるように木に吊すと熱を遮ることができます。また水やりは夕方から夜にかけて涼しくなってから行うようにしましょう。

室内ではほぼ一日中の送風を忘れないようにしましょう。

耐寒温度と冬越し方法

冬越し耐寒性はチランジアの中では強いほうで、耐寒温度は0~3℃とされています。ただ0℃は凍結、霜などのぎりぎりのラインなので、できれば最低気温3℃程度で室内にいれてあげたほうが傷まなくてすみます。

冬の管理

0~3℃を耐えることから、関東以南では屋外で越冬させることも不可能ではありません。しかし寒波は必ず一冬に何回かは来るため、天気予報に注意しながら1℃を切る予報が出たら室内にいれてあげましょう。

室内では暖房の効いている乾燥した部屋よりは、15℃以下のエアコンであまり乾燥していない部屋が適しています。

寒冷地での対策
東北や北海道などの寒冷地では、0℃どころかマイナス10℃、20℃にも下がるためとても屋外では越冬できません。そのため10月末から4月初め頃までの長い半年間、室内につりさげておく必要があります。

窓辺は明るくて光合成にとってはよいですが、時間帯によっては0℃近くなることもあるため、室内の中央に寄せましょう。

半年間も太陽光に当てない訳にはいかないので、植物育成ライトは必須になると思います。冬にしっかり光合成していないと、春からの生育期に花芽がつかず開花しない場合があるので、冬の日照は大切だと感じています。

夜間室温が下がる場合は、植物ヒーターマットも便利だと思います。植物ヒーターマットを敷いて、ダンボールをかぶせその中につり下げたウスネオイデスをいれておけばかなり保温できます。

参考までに、植物用ヒーターマットと育成LEDライトのページを掲載しておきます。

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増やし方(株分け)

殖やし方
ウスネオイデスは実生(種まき)、株分けで増やすことができます。

通常は株分けで増やします。

ウスネオイデスは写真のように一節ごとに成長点を持ち、一つの株になっています。そこで成長点をつけてハサミでカットすることで、カットしたほう(子株)もカットされたほう(親株)も引き続き成長させることができます。

ウスネオイデスは原産地では風で簡単にちぎれ、飛ばされてあちこちに飛散しますが、一節ごとに成長点がついているためそこでも再び繁殖を続けることができます。

しかし成長速度はそれほど速くはないので、例えばカーテン状になった1本のウスネオイデスを複数に株分けすると、それが再びもとの大きさまで成長するまで半年以上の時間がかかります。

カットした後は、通気性のよいカゴなどに入れてぶら下げておきます。季節に応じて水をやり、もりもり増えるのを待ちます。冬は成長が遅いため、株分けは生育期の春から夏、初秋に行うことをおすすめします。

肥料

肥料ウスネオイデスは大量の肥料は必要としません。しかし与えることで成長速度を早めることができます。エアプランツは葉から水分を吸収しますが、肥料分も同じく葉から吸収します。

通常、希釈した液肥をスプレーで与えます。時期は生育期の4~10月頃の間で、春と秋が一番適しています。与える時は1回の水やりと同じ量をしっかり滴るようにします。

(例)ハイポネックス原液、花工場原液などを1,000~2,000倍に薄めてウスネオイデスに散布、次回は水のみを散布して余分な肥料を洗い流す

開花

ウスネオイデスの花
開花は不定期とされています。参考までに管理人のウスネオイデスの場合、4~5月に一斉に花芽を付けて次々と花を咲かせました。

花は珍しい3枚の黄緑色の花弁(花びら)をもつ姿で、よい香りを放ちます。レース状に長く伸びたウスネオイデスは数十の花をつけ、室内を香りでいっぱいにしてくれます。1つの花の寿命は5日程度で、次第に萎び枯れて茶色くなっていきます。

花を咲かせるためには、株を充実させることが大切です。そのためには1年を通して日や育成ライトを当てて光合成させ、生育期にはたっぷりの水を与えることが大切になってきます。水やりが不足していると、せっかくできた花芽が途中で茶色く枯れてしまうことがあります。

病害虫

病害虫病害虫は特に心配がなく、毎日のような霧吹きが必要なためハダニもつきにくく、他のチランジアでありがちなカイガラムシも住み着きにくいです。

また病気に関しても、特に心配ありません。

また束ねている部分が枯れてくるなど完全な枯れの防止はできませんが、風通し、湿度や霧吹きの頻度を調節すれば枯れを最小限に抑えることができます。もし部分的に枯れてきてしまったら、その部分は手でちぎらずハサミでカットするようにしてください。

夏は蒸れ、高温障害、直射日光にあてて葉焼け・日焼けをさせないようにすることが大切で、冬は0℃以下の低温障害に気をつけて管理するようにしましょう。

飾り方と着生

ウスネオイデスは専用のハンガーにつるすほか、手頃な量をまとめて太めのたこ糸で縛ってつるしたり、麻紐でまとめたり、チャームにつけてつるしたり、緑色のビニタイで留めたりなど、さまざまな飾り方があります。

ネット通販や店頭で買った場合、手頃な量をうまくまとめてくくってあります。それを外してしまうとまたまとめるのに結構手間がかかるので最初はそのまま飾り、縛っている部分が枯れてきて抜けてしまうようになったらまとまりをほぐして、なるべくウスネオイデスに負担のかからないまとめ方でくくりなおして吊してあげるとよいですね。

着生

ウスネオイデスは根を出さないので根での着生はできませんが、原産地では樹木、電線などにぶらさがって着生しています。そこでバークチップや流木に着生風に取り付けることは可能です。

細い流木に中太葉のウスネオイデスを絡ませてつりさげる、束ねた部分に水苔巻き付けてクッション代わりにして針金でバークチップに固定するなど。

ウスネオイデスは軽いので飾るところはたくさんあります。

窓辺のカーテンレールを利用したり、壁に画びょうを差してそこにつるしたり、天井からつるしたりなど、ただ通気性が良いところで毎日水やりをするため手の届きやすい所、日当たりがよい所(あるいは植物育成ライトが設置できるところ)である必要はあります。

束ね方
束ね方は、成長点を下むきにして下に伸びるようにし、先端をつまんで太い縫い糸やたこ糸などで縛ります。この時ぎゅうぎゅうに縛ると中が蒸れてしまうので、バラバラにならない程度の緩さで束ねるようにしましょう。

販売店や値段など

ウスネオイデスはキセログラフィカと並んで非常に人気の高いチランジア(エアプランツ)の一つですので、たくさん流通しており入手も容易です。ただ種類もたくさんあり、太さや色味(白銀色か緑っぽい色かなど)がさまざまなので、すぐにお気に入りのタイプに出会うのは難しいかもしれません。

園芸店やホームセンターでは、多肉植物コーナーにつり下げて売られていることがあります。園芸店やホームセンターでは、必ずしもエアプランツに精通したスタッフがいるとは限らず、長い間霧吹きされていないなど枯れかかったものが売っていることがあります。

できるだけマメに店に赴き、入荷したてを狙うと健康な苗が手に入る確率が高くなります。

通販と値段

ウスネオイデスはネット通販でもよく取り扱われています。たとえば楽天市場やヤフーショッピングなど、大手通販サイトでたくさん取り扱いがあります。店舗と異なり、色々なショップが写真つきでさまざまなタイプのウスネオイデスを販売しているので、すぐに好みのものを買うことも可能です。

通販サイトでの購入で大切なのは、サイズ感です。フサフサボリュームがあると思っていたら貧弱なものが届いた、思っていたより小さかったなどのトラブルはつきないので、しっかりサイズが書いてある商品を選ぶようにしましょう。

メルカリやヤフオクには現品を色々な角度から撮った写真がついた商品が販売されているので、一度覗いてみるとのもよいと思います。

最後に価格ですが、束の大きさ、長さ、質感などにより非常に差があります。しかしそれではあまりにアバウトですので、目安を調べてみました。

長さ50cm程度でボリューム(横幅)20cm程度では4,000円程度です。長さ40cmで幅10cm程度では2,000円程度、1,000円程度のものはかなりボリュームが小さいです。

あまりボリュームが大きすぎると、中央付近が蒸れて枯れやすくなったり、お手入れがしにくくなったりするので、初めて買う方には長さ40cm × 幅10cm~15cm程度で2,000~3,000円程のものが良いのではないかと思います。(あくまでご参考までに)

また最初の方にも書きましたが、細いタイプは美しいですが枯れやすいので、初めての方は細葉は避けて少し太いものを選ぶと良いと思います。

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よくあるトラブルとQ&A

疑問 質問 答え

トラブル事例

枯れてしまう

ウスネオイデスは特に観賞用に縛って飾っている関係で、どうしても中央付近が蒸れて枯れてしまいがちです。枯れたウスネオイデスは茶色くなり糸のようになります。これは案外丈夫で引っ張ってもちぎれず、先の方の葉が健康ならそのままにして置いてもよいのですが、気になる場合は一度ばらして枯れた部分を整理し、なるべく中央付近が密にならないように束ね直してあげてください。

花が咲かない・つぼみが枯れる

しっかり水をやらないとつぼみができても開花に至らないことがあります。また通販で取り寄せると輸送ストレスや低温・高温にさらされることでつぼみが枯れてしまうことがあります。いずれもしっかり日光または育成LEDにあてて、水も季節に応じて充分に与えることで、本体が元気に育ち自然と花を咲かせてくれます。

Q&A

成長速度は?

あくまで管理人のウスネオイデスの場合ですが、太葉、中葉、細葉があわせて4束あり、3/17~7/2の3.5ヶ月で、それぞれ、27%、32%、13%、22%重くなりました。これは3.5ヶ月で平均23.5%成長したことを意味しています。

生育期とはいえ、3.5ヶ月でこの速度で増えるのであれば、3ヶ月後の10月初めにはさらに23.5%重さ(長さ・ボリューム)が大きくなることが予想されます。

色々なエアプランツを育てていますが、10%しか重くなっていないものもあり、ウスネオイデスは速く増えるほうといえそうです。

切れ端は成長する?

ウスネオイデスは切れ端でも成長点が1個でも付いていれば、成長を続けていずれ長く伸びてくれます。捨てずに取っておき、こまめに水やりして長く伸ばしましょう。

雨ざらしはしていい?

梅雨時、秋雨が長いとき、集中豪雨などではない限りウスネオイデスは雨ざらしで育てることができます。雨が自然に降っていれば水分が吸収され、好天が続くときはホースなどで水をかければ元気に育ちます。ただ、室内で育てるより黒っぽくなるなど多少汚れます。また0℃できれば3℃以下になる時は室内にいれてあげる必要があります。

水やりの目安が分からない

エアプランツを初めて育てる方はもちろんのこと、ウスネオイデス以外のエアプランツを育てている方でも、乾きやすいウスネオイデスの水やり方法は最初、迷ってしまうと思います。

目安になるのは乾燥時の重さです。数ヶ月栽培しても重さが全く変わらないようであれば、水やりが足りないことを意味していますし、どんどん重くなるようであれば与えすぎか風通し不足と判断できます。重さの変化は非常に少しずつです。そのため重さを量るときは、1g単位のものでなく、0.1g単位で量れる計りを用意することをおすすめします。

お風呂につるすのはどうか

お風呂は確かに水蒸気がたくさんあり、湿度も高いので一見ウスネオイデスによい環境と重いがちです。しかしヒトのお風呂は低くても38℃はあります。ウスネオイデスは最高でも30℃程度を好むので、お風呂場は暑すぎて過酷なことが分かります。またお風呂に常にお湯を張っていると、湿気でカビが大量に繁殖してヒトの体にも悪いので、ウスネオイデスの置き場にはしないほうがよいと思います。

品種ごとの育て方
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