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アルブカの種類と育て方!発芽方法や育成、水やり、置き場所など

アルブカ属の写真

スピラリスの種まき アルブカ スピラリスの種まきスピラリスの種 コンコルディアナコンコルディアナの種子
アルブカ属 アルブカ属 コンコルディアナコンコルディアナ
出典:メルカリ
アルブカ スピラリススピラリス
出典:メルカリ

基本情報

キジカクシ科
アルブカ属(Albuca)
生育型 冬型
育てやすさ やや難しい
成長速度 種類による
増やし方 種まき・株分け
耐寒性 普通
耐暑性 やや弱い
耐寒温度 3℃程度
実測温度 3℃~40℃
原産地 南アフリカ

※4段階評価
育てやすい–普通–やや難しい–難しい
成長が早い–普通–遅い–とても遅い
耐寒性-強い・普通・やや弱い・弱い
耐暑性-強い・普通・やや弱い・弱い

※耐寒温度は水やりを控えた場合の目安値(書籍などによる推奨値)で、状況によりこれより狭くなることがあります。
※実測値は半日陰の場合で直射日光下ではこれより低くなります。

特徴

アルブカ属とは
葉がクルクル巻いているのが特徴の多肉植物です。南アフリカ原産の冬型で比較的冷涼な時期が生育期の球根をもつ植物です。風通しがよく日に当たる場所で育てると、独特なカールを楽しめます。一方しっかり日に当てないと葉がだらっと伸びきってしまいます。

アルブカの種類
細い葉先がクルクルと丸まるスピラリスや、葉全体がゆるくカーブするコンコルディアナ、スピラリスには四倍体のさらにカールの強いものがあります。スピラリスは育てやすく成長が速いですが、コンコルディアナは成長はゆっくりでスピラリスより栽培難易度が上がります。共に種子は真っ黒でペラペラに薄い直径5mm程度と大きいです。

発芽にはちょっとコツが必要
スピラリスやコンコルディアナを発芽させるには、ちょっとしたコツが必要です。それは通常の種まき通りにまいたポット(もちろん腰水)を、冷蔵庫の野菜室に1~2週間ほど入れておくという点です。関東以南の暖地では秋に気温では発芽しづらいため(暑すぎる)、冷蔵庫の2℃などの温度にさらさないと発芽しません。こうすると1~2週間程度で根が出てくるため、根が出たらすぐに冷蔵庫から出し、半日陰の場所に移動させます。

育て方のコツ

  • 夏に蒸れないよう半日陰で風通しをよくする
  • 良く日に当てて葉をクルクルさせる
  • 寒さに弱いので3℃以下では室内に取り込む
  • 夏の休眠中はほとんど水を与えない
  • 発芽にはちょっとコツが必要(冷蔵庫で発芽させる)

育て方
比較的栽培が難しい種類です。多湿を嫌い蒸れやすいです。休眠期(真夏)は球根のみを残して地上部は枯れます。日本の夏では雨に当てず水やりを控えて半日陰(50%遮光)で育てます。秋になって気温が下がってくる(20℃程度)と新葉を出します。種まきか株分けで増やすことができます。もちろん種まきした苗も球根ができ、土の表面より3cm以上深い所で形成されるので、探すときに傷つけないように注意が必要です。

年間栽培カレンダー

生育型 冬型
生育期 3~5月と9~12月
休眠期 6~8月
緩慢な時期 1~2月
水やり
  • 3~5月は生育期で土が乾いたら鉢底から流れるまで
  • 6~8月は月に1回程度少なめに
  • 9~10月に新葉が伸びてきたら少しずつ水やりを再開
  • 11~12月は土が乾いたら鉢底から流れるまで
  • 1~2月は土が乾いてから3~4日後に
置き場所
  • 年間を通して雨の当たらない風通しのよい所に
  • 3~4月は直射日光の当たる屋外
  • 5~9月は明るい日陰(50%遮光)に移動し、球根を直射日光に当てない
  • 10~2月は直射日光のあたる屋外に、ただし3℃を切ったら室内の窓辺へ
植え替え
  • 9月頃が適期
増やす
  • 9月頃に種まき・株分け
肥料
  • 植え付け時に土に緩効性肥料を混ぜるか、生育期に月2回液肥を与える
開花
  • 10~2月頃

主な種類名

コンコルディアナ Albuca concordiana
スピラリス Albuca spiralis
コントラタ Albuca contrata
バッテニアナ Albuca batteniana
フミリス Albuca humilis
マキシマ Albuca maxima
ナマクエンシス Albuca namaqeunsis

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育て方のポイント

注目ポイントの葉の丸まりを再現するにはしっかり日差しに当てることが大切です。ただ種まきしたらすぐに葉のカーブを楽しめるわけではありません。幼苗の時期(種まきから1年ほど)は9月頃の日差しは強すぎて溶けてしまう心配があるので、半日陰である程度球根を成長させる必要があります。球根が大きくなる翌年、翌々年からだんだんに直射日光で栽培できるようになります。

水やり

水やり
細い葉ですが球根に水分をため込むため、他の多肉植物と同じような扱いで水やりをします。(普通の植物のように毎日水をやると過湿になり腐ってしまいます。)

生育期には水をたっぷり与えますが、休眠中は球根だけになるのでほとんど水やりはせず月1回程度になります。また生育期の水やりは1週間に1回などの決まりはなく、株の状態を確認しながら柔軟に対応します。土が乾いていなければ無理に与えません。

球根から栽培時の水やり
種まきからではなく、すでに球根まで大きく成長したものを購入した場合は、9月頃に新葉が出てきたら休眠明けと判断して水やりを開始します。生育期は週に1回程度の目安で、量もたっぷり与えます。詳しくは栽培カレンダーを参照していただきたいのですが、真冬は若干水やりを減らします。春は再び生育期の水やりに、初夏に葉が枯れてきたら休眠期を迎えているため、月1回程度の水やりにします。

種まきから栽培時の水やり
球根からではなく、種まきから栽培している場合、最初の1~2ヶ月は腰水(底面吸水)にします。その後徐々に腰水を乾かすようにし、時折水を張って鉢底から吸わせるようにしていきます。春からはだいぶ株が強くなっているので、ジョウロから水やりします。初めての夏はまだ球根が小さく保水力が弱いため、時々水やりをします。

室内取り込み時
あまり寒さに強くないので3℃以下になったら室内にいれます。室内は暖かいので緩く生育しますが、ここで水やりをしすぎると徒長気味になり葉が倒れてくるため、月1回程度少なめにします。

置き場所

置き場
気候の異なる日本で栽培するためには少し工夫が必要です。

置き場所の基本
まず雨よけがあるところに置きましょう。風通しがよいこともとても大切です。また夏(6~8月頃)以外はしっかり日に当ててください。

夏に葉落ちしたら球根だけになりますが、それでもちゃんと生きていますので日なたに放置したりせず、風通しのよいできるだけ涼しい日陰で保管するようにしましょう。

また冬型ですが、冬型は涼しい気候(5~20℃程度)でよく生育するという意味で耐寒性が特別強い訳ではありません。3℃以下では室内に取り込みましょう。

最後に日光が好きといっても昨今の夏は猛暑のため直射日光下では溶けることがあり、日よけ(遮光ネットなどを使う)も必要になります。

季節ごとの置き場所と遮光の目安

※以下は暖地(西日本)の場合の目安です。

3~4月
3~4月は直射日光の当たる屋外に置きます。

5~9月
5~9月は明るい日陰(50%遮光)に移動し、球根を直射日光に当てないようにします。

10~2月
10~2月は直射日光のあたる屋外に置きますが、3℃を切ったら室内の窓辺へ取り込みます。

※また種まきから1年以内の苗は3~4月、10月頃も30%程度の日よけが必要です。

日照の調節

日当たりが充分かは葉の様子をみて判断します。葉がしっかり巻いていればちょうど良い日照量です。もし溶けたり葉が真っ白になってしまったら、日照が強すぎるため急いで少し暗めの所に移動させます。

特に種まきから1年以内は、30℃を超える日は半日陰に置いてじっくり球根を育てましょう。

耐暑性と最高気温・夏越しの方法

夏越し
葉を落とし球根だけで夏越しをします。1回目の夏は球根を掘り起こさずにそのまま鉢ごと日陰で保管します。

耐寒温度と冬越し方法

冬越し
耐寒性はやや弱いほうで、3℃以下で室内に取り込んだほうがよいとされています。

また生育型は冬型で、5~20℃でよく生育するとされます。ただ冬型だから寒さに強いわけではなく、あくまで冷涼な気候を好むという意味で、3℃を切った状態が続けば冷害に遭う場合があります。3℃以下が予想される日は室内の窓辺に避難させてあげましょう。

冬の管理

西日本など暖かい地域では多くの日を屋外で冬越しできますが、毎日マイナスになる寒冷地では長期間室内にいれる必要があります。

簡易ビニール温室は夜間の保温効果はないため、暖地でも寒波が来るときは過信できません。(室内へいれましょう。)また真冬・真夏は水やりを控えめにすると耐寒性や耐暑性が上がります。

室内にいれる場合は日当たり不足が心配されますが、日に4時間の日照が確保できない場合は植物育成ライトを検討しても良いと思います。また夜間室内でも0℃になる部屋などでは、植物用ヒーターマットも役立つ可能性があります。

参考までに植物ヒーターマットと植物育成ライトの詳細ページを掲載しています。

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増やし方(株分け・種まき)

殖やし方
スピラリスやコンコルディアナなどアルブカ属は、株分けまたは種まきで増やすことができます。

種まき

まず種まきができます。球根植物ですが親株を受粉させれば結実し種子を得ることができます。適期は9月頃です。

種まきでは8月末~9月いっぱいごろの秋まきをします。

先のように種をまいて腰水を満たしたポットを冷蔵庫の野菜室に入れて1週間程度待ちます。8割以上の種の根が出てきたらすぐに冷蔵庫から取り出し明るい日陰に出します。

だいたい一斉に発芽しますが、発芽していない種のみ取り出して濡らしたキッチンペーパーの上に乗せてラップをかけ、再度冷蔵庫に入れて発根を待ちます。

その後は1ヶ月ほど腰水を張ったままにし、それ以降は常時水は張りませんが、時々腰水を入れて底面から吸水させます。

11月頃まで半日陰か50%遮光下に置いて管理し、以降3℃以上の日は屋外の日なたに出してしっかり光合成させ、球根を成長させます。

そして3月頃から再度遮光を行い、5月頃葉が枯れたら水やりをほぼストップします。そのまま秋に新葉が出るまで涼しい日陰で管理します。

以下のページでは、アルブカ属「スピラリス」と「コンコルディアナ」の実生(種まき)の方法と実践結果を紹介しています。

アルブカ「スピラリス」の種まきからの育て方と実生記録
コーデックスでもメセンでもないアルブカ属のスピラリス、クルクルと葉をまく姿が魅力の球根植物です。また葉もかわいいですが、...

株分け

球根を分けることによる株分けでも増やすことができます。

植え替え

植え替えの適期は8月頃です。最初の植え替えは種をまいたちょうど1年後の8月頃で、深い所に形成されている球根を掘り出して顔を出さないぐらい程度の深さに植え直します。球根といっても1年目は小さく直径は5mm程度しかありません。

鋭利な道具で球根を傷つけないよう、ポットごと抜き出して土を分けるようにして掘り出すと良いと思います。この時根はできるだけ落とさないようにして植え付けてください。

土と鉢

土普通の植物用の土は保水性が強く通気性があまりよくないため、多肉植物用のものを使うようにします。ただサボテン用土は粒が大きく水はけが良すぎることがあるため、細粒~小粒程度のものが良いと思います。

種まきから育てる場合は、市販の挿し芽・種まき用土を使うか、自分で配合する場合は表土(鉢の深さ3分の1程度まで)を赤玉土の細粒にして、鉢底までは通常の配合の土をいれると良いと思います。

種まきの場合は腰水にする期間が長いため、新品の用土を使うようにしてください。

鉢はプレステラ90などのプラスチックポットが使いやすいです。他の鉢でもよいですが、必ず鉢底穴があり鉢底から吸水できるタイプのものを選んでください。