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多肉植物への植物育成ライトの種類と効果・選び方とおすすめ

多肉植物やサボテン、コーデックス、エアプランツなどを育てるためには、日当たりの良い場所を確保しなければなりませんが、住宅事情で難しい場合もあります。そのような時は植物育成ライトを使うと便利です。このページでは、植物育成ライトは多肉植物に本当に使えるのか、種類や効果、選び方やおすすめの育成LEDライトについて解説しています。

目次

植物育成ライトとは

本当に太陽光の代わりになる?

植物育成LEDライト

植物育成ライトとは、室内で植物を育てるときに太陽光の代わりとして使うライトのことです。植物育成ライトを使うことで室内など暗い所でも光を補い植物を光合成させ、元気に育てることができます。

それでは本当に植物育成ライトは太陽光の代わりになるのでしょうか?

答えは、なります。

詳しい仕組みは次の章で解説しますが、植物育成ライトの出す光は植物が光合成で必要とする光の波長をしっかりカバーしているためです。また必要な光の波長(色)を含むだけでなく、ヒトが机などで使う電気スタンドと異なり直視できないような強い量の光を供給します。

なぜ育成ライトを使うのか

正直な話、日当たりの良い環境の方に育成ライトは不要です。本体代が高い上に毎月電気代がかかるのでメリットがありません。

なぜ育成ライトを使うのかといわれれば、ひとえに日当たりが悪い環境しかないためです。
一例を挙げると

  • 冬、寒さで室内に多肉植物を取り込む時、日照不足になる
  • マンションのベランダで日が差さない
  • 隣や前の家が高すぎて庭が日陰になってしまう
  • 春秋は日が差し込むが夏になると日が当たらなくなってしまう
  • 窓のない部屋しか多肉植物を置けるところがない

などです。

このような環境の方にとっては多肉植物を元気に育てるために、育成ライトが必須になってきます。

ホームセンターなどで買える?

ホームセンター

画像出典:Google Map

植物育成ライトは店頭ではどこで売っているのでしょうか?

ホームセンター、ニトリ、IKEA、ナフコ、コメリなどには照明用のLEDライトやガーデンライトといった種類はおいているようですが、植物育成ライトはおいていないようです

また、植物育成ライトはたくさんの品数があるわけではなく、Amazonでも数10種類で中国製のものが多く、よく見てみましたが国産のライトはないようでした。

電気代は高いの?

電気代はその植物育成ライトの消費電力によります。Amazonなどで取り扱っている植物育成ライトはパワー110Wなどと書いてありますが、それは110Wの照明相当の明るさということで、実際の消費電力は10W~40W程度です。

仮に消費電力30Wの植物育成ライトを一日8時間つけたとすると、電気代が1kWh 28円として計算すると、0.03kWh × 8時間 = 1日当たり6.72円となり、1ヶ月で208円、1年で2,499円です。

同様に消費電力10Wなら1ヶ月69円、20Wなら138円、40Wなら277円となります。

消費電力 1日当たり 1ヶ月 1年
10W 2.24円 69円 833円
20W 4.48円 139円 1,667円
30W 6.72円 208円 2,499円
40W 8.96円 278円 3,333円
50W 11.2円 336円 4,032円
60W 13.4円 403円 4,838円

直視すると目に悪いの?

ブルーライト

画像出典:Ito Lens

植物育成ライトにはブルーライトが含まれます。ブルーライトは可視光線の中で紫外線に近い青色の光(380~495nm程度)で、長時間見ると目に悪影響があるとされています。ブルーライトが目に悪いのかは否定意見もありますが、紫外線に近いエネルギーの強い光ですので、植物育成ライトも目に悪い可能性が高いということができます。

更に植物育成ライトの中には紫外線を出す商品もあります。これはブルーライトより更にエネルギーが強く、直視しないほうがよいでしょう。

ただし太陽光には植物育成ライトと比較にならないぐらいの大量の紫外線とブルーライトが含まれています。そのため普通に戸外で(サングラスをかけずに)太陽光を浴びている方にとって、植物育成ライトだけが特に危険だとはいえないと考えます。

1年使って分かったメリット・デメリット

初めて植物育成ライトを購入し満12ヶ月間使ってみて、育成ライトのメリットとデメリットが分かってきました。

メリット

  • 多肉植物が徒長せずにちゃんと成長し、外栽培と同じスピードで大きくなっていく
  • 雨の日や曇りの日、梅雨時など天候に関係なく光合成できる
  • 明るさの異なる製品を使い分けることで、種類の違う多肉植物を育てられる
  • LEDなので白熱球1個の消費電力(60W程度)で非常に明るく照らすことができる

多肉植物は植物育成ライトでも(照度が足りていれば)太陽光と同じように成長していきます

特に天候にかかわらず光合成させられる点が太陽光より優れた所です。また多肉植物の種類は色々あり、外では置き場所や遮光ネットの枚数を調節するなどして対応しますが、育成ライトも明るさが様々あり異なる製品を使い分けることで、その種類に合った育て方ができます。

また電気代についてですが、LEDは白熱球や蛍光灯より消費電力が少なく1台10W程度~大きいものでも60W程度で済みます。扇風機は1台30~40W程度、ペット用ホットカーペットも同じくらい、パソコン100W程度にも及びません。エアコンに至っては400W~1,000W必要としますので、育成ライトを数台設置する分には電気代もそれほど気になりません。

デメリット

  • 10台など大量に設置すると毎月の電気代が多くかかる
  • 使い続けるうちにLEDの照度が若干低下してくる
  • 植物の一面にしか当たらないため、株全体をまんべんなく照らすのが難しい(鉢を回す必要性)
  • 一面に当て続けるため、強いライトだと葉焼けを起こすことがある
  • 設置したい場所に応じて置き方を工夫する必要がある

植物育成LEDライトはメリットもデメリットも両方あります。また色々な種類があり、それぞれ得意とすること、苦手とすることがあります。そのため自分の栽培環境に合うものを選んで使っていく必要があります。

特に気をつけたいデメリットその1
特に気をつけたいデメリットとして「使い続けるうちに照度が低下してくる」という点があります。これはどの製品でもみられる現象で、私たちのデスクや室内用LED照明でも起こることなのですが、長く使い続けると次第に暗くなり交換が必要になります。

実際に照度計で測ってみて1年前と比較し7~10%程度低下しました。そのため5年以上は持たないと思ったほうがよいです。また購入も使い古された中古品ではなく、使用時間が0時間の新品を購入したほうがよいと思います。

特に気をつけたいデメリットその2
もう一つ重要な点として、植物育成ライトは太陽のように毎時場所が変わらないため一面に当たり続けます。一面に当て続けると決まった場所しか当たらないので、時々鉢を回したり置く位置を入れ替えたりする必要性があります。

また照射面がいつも決まっていると照度が低くても思いのほか葉焼けしてくることがあるので、同じく鉢の入れ替えが大切になります。

光合成の仕組み

植物育成ライトの選び方を見るためには、そもそもの植物の光合成の仕組みを知っておく必要があります。

光の波長(色)と効果

太陽光

画像出典:http://globalsun.jp

太陽光には、300nm~3,000nmの広い範囲の波長を含んでいます。この中には紫外線や赤外線なども含んでいます。しかし大気の存在で紫外線は大部分がカットされて地上に届きます。

このうち植物の光合成に必要な光の種類(波長)は400nm~700nmです。ヒトが見える光(可視光)は380nm~780nmの範囲ですから、植物に必要な光の種類はヒトにみえる光とほぼ同じということができます。

ご存じのように植物は根から吸収した水と気孔から取り入れる二酸化炭素と、太陽光で光合成を行います。このとき光を吸収するのは葉緑素で、葉緑素にはクロロフィルなどの光合成色素が含まれています。

光合成 吸収率

画像出典:Canon(吸収率は赤と青が高い)

このクロロフィルが主に青い光の領域(波長では400-500nm)と赤い光の領域(波長では600-700nm)の光を吸収します。これが、植物は赤色の光りと青色の光で育つといわれるゆえんです。

しかし実際には緑色の光(波長では500-600nm)も8~9割は吸収でき、青色の光より光合成の効率がよい(吸収は悪いものの)ことから、実際には赤・青・緑のどの波長の光も必要であることが分かります。

光合成

画像出典:https://www.growshop.jp

この図から赤、緑、青の順に光合成できるエネルギーが多いことが分かります。

光の種類と植物への効果
光の色 波長 植物への効果
400~500nm 葉は厚く茎を太く育たせるが、光合成の効率は悪い
500~600nm 光の吸収率は低いものの光合成できるエネルギーは赤に次いで多い
600~700nm 開花や結実に大きく影響し光合成に最重要

紫外線の必要性

植物の光合成には紫外線が必要といわれることもありますが、実際には普通の光合成には紫外線は使えず、むしろ有害なものです。特に280nm以下の紫外線は殺菌線といわれ水草を短時間で枯らしてしまうほどの強さを持ちます。

そのため、紫外線を含まないLEDライトやごく少量含む蛍光灯といった、ヒト用の照明器具でも充分光合成できるということがわかります。

光の強さ

照度計 ルクスメーター

パソコン机の明るさの例(昼間)350ルクス

しかし、人間用の照明器具では充分に光合成することはできません。それは、あまりにも光の強さが弱いからです。窓の無い室内で蛍光灯をつけた状態だと光の強さは500lux(ルクス)しかありません。明るいコンビニ内の照明も1,500lux程度です。

それに対して太陽光では直射日光で100,000lux、日陰でも50,000lux、曇りの日や雨の日でも10,000lux以上あります。

そのため、植物の栽培に使うライトは強い光を出すもの(植物用のライト)でないと意味が無いわけですね。

場所 光の強さ(lux)
戸外(晴れ) 100,000 lux
戸外(曇り) 35,000 lux
戸外(雨) 10,000 lux
室内(コンビニの明るさ) 1,500 lux
室内(蛍光灯の明かり) 400~500 lux

植物育成ライトの種類

植物育成ライトには様々な種類があります。

光源のタイプ

植物育成ライトには、高圧ナトリウムランプ、メタルハライドランプ、蛍光灯、LEDなど複数の種類があります。それぞれ含んでいる波長や発熱の有無、必要な電力量などが異なります。

家庭用の植物育成ライトには、一般的にLEDのものが多く採用されています。LEDは発光ダイオードを素子としており、発熱量が少なく(熱くならない)、消費電力が少なくてすむなどのメリットがあります。

そのため以下では、家庭用の植物育成ライト(植物育成LEDライト)に絞って解説します。

光の波長(色)と強さ

植物育成LEDライトは大きく分けて赤色と青色の波長のみを持つものと、太陽光のような広い波長を持つフルスペクトル(400~800nm)のものの2通りがあります

赤と青のみを持つタイプは、光の色がピンク色にみえ、フルスペクトルのものは電球色~白色に見えます。

また、光の強さは(パワーと書かれている)実にさまざまで、少ないものは20W相当、60W相当、110W相当、400W相当、大きいものでは1,000W相当、1,200W相当などです。

弱いものは少ない鉢数を近距離で照らす、または弱い光を求める種類に使い、強いものはつり下げて部屋全体を照らすのに使います。

形状

形状がさまざまあります。

まず、クリップで家具などに留めるクリップ式、デスクなどに挟む形式で留めるCクランプ式、天井などからつり下げる吊すタイプ、複数の電球が付いているものなどがあります。

それぞれ使い勝手が異なり、設置する部屋に合わせて選ぶことができます。

植物育成ライトの選び方のコツ

植物育成LEDライトはたくさんありますが、一つ一つ精査していくと自然と絞られていき、自分の環境に合うものはそれほどないことが分かります。そこで選ぶ時の注意点・選び方のコツを紹介します。

使いたい多肉植物に合わせる

まず、使いたい多肉植物の種類に合わせて選びましょう。

ハオルチア(ハオルシア)や実生苗(種まき苗)などもともと直射日光では育てられない弱い光を求めるものから、コーデックスやエケベリアなど強い光を好むものまで、色々あります。

そのため目的の多肉植物に合わせて光の強さやカバーできる鉢の数(照射範囲が広いか狭いか)を考えます。

使う場所と置き方

次に使う部屋の環境やライトの置き方について考えます。

窓辺で少々日が当たるけれど少し日光不足なのか、全く窓がなく暗い部屋なのか、またライトは吊りたいのか手軽に移動できるアーム式やスタンド式のものがよいか、また電灯の本数は何本が良いのかによっても品数が絞られていきます。

弱い光の商品は避ける

植物育成LEDライトの様々な口コミをみていると、光が思ったより弱かったという声が多くありました。多肉植物の多くは弱い光では徒長してしまいます。そのため、弱すぎる(暗すぎる)ライトは避けたほうがよいですね。

また赤色と青色しか含まれないタイプの植物育成LEDライトは、緑色の光が入っていない分、ヒトにとっては暗く見えますので、少し暗く見えても問題ありません。

※緑の光も含むフルスペクトルの商品はヒトがみて暗いと、植物に対しても光が弱いです。

できればフルスペクトルのものを選ぶ

植物は赤色と青色の光があれば一応成長することができますが、自然界では緑色の光も入っている太陽光を浴びています。緑色の光の効用性についてはまだ、詳細が明らかにされていませんが、自然界と比べて極端に偏った光で育てると、本来の姿と異なる姿に成長することも分かっています。

自然な光で多肉植物を育てるためには、緑色の光も含むフルスペクトルのものがよいのではないかと考えます。

パワーと消費電力を区別する

商品説明に載っているどのくらい明るいかを示す「パワー」と、実際の消費電力は異なります。パワー110Wの商品でも実際の消費電力は20W程度といったものも多いですので、必ず消費電力の欄を確認するようにしてください。

※消費電力が少ない商品は、買ってみたら思っていたより暗かった、となりがちです。

タイマーや調光機能など

植物育成LEDライトにはタイマーがついているもの、光の強さを調節できる調光機能が付いている商品もあります。

朝8時に点灯して8時間後に消えるようにしたい、強い光と弱い光を求める複数の多肉植物に対応させたいという場合には、タイマー機能や調光機能がある商品が最適です。

おすすめの植物育成LEDライト

植物育成LEDライト 多肉植物
※写真の上の方の白線は1メートルのメジャー(巻き尺)です。

以下では、Amazonで購入できる植物育成LEDライトでおすすめなものを紹介します。実際に使ってみて良かった点と残念な点、どのような目的に合うのかなどを紹介しています。ただ設置場所など環境によって最適なライトは異なるのでランキング形式ではありません。

明るさ(光度・照度)はスマホ簡易計測ではなく、ルクスメーター(照度計)で計測しています。

GREENSINDOOR LED植物育成ライト UV/IR LED 600W相当

GREENSINDOOR LED植物育成ライト UV/IR LED 600W相当
GREENSINDOOR LED植物育成ライト UV/IR LED 1000W相当Amazonでの画像
GREENSINDOOR LED植物育成ライト UV/IR LED 1000W相当実際の写真
実勢価格 5,300円程度
スペック(機能)
パワー(明るさ相当) 600W
実測の光の強さ ※1 20cm下 39,000 lx
30cm下 19,000 lx
60cm下  6,300 lx
100cm下 2,600 lx
実測消費電力 66W(明るさ最大時)
電気代 月443円(1日8時間の場合)
光の種類 フルスペクトル+紫外線・赤外線(380nm~760nm)
調光 なし
タイマー なし
アームの長さ(高さ)
設置方法 つり下げ
コードの長さ 165cm
使用感
使いやすさ やや使いやすい
照射範囲 とても広い
明るさ とても明るい
光の色 赤みがかった白っぽい色
発熱 やや発熱
安定性 設置する場所を選ぶ
静音性 静か
総合評価 ★★★★ 4点
詳細 レビュー
Amazon

コメント
明るさと光の色
かなり明るく20cm下では39,000 lxです。照射範囲も広く簡易ビニール温室1台分が照らせるのではないかと思えるほどです。またLEDが均等に並べられていて明るさにムラがないのも特徴です。明かりは白っぽい色~やや黄色い色をしています。

機能と使いやすさ
調光機能やタイマー機能などは一切なく、オンオフのスイッチのみです。つり下げ型で設置する場所はやや選びます。棒を通してぶら下げると使いやすいです。

安定性と発熱など
ぐらぐらすると思いきや、確かに触るとぶらんとしますが静かに設置している分には安定しています。ライトの基板は3mm程度でごく薄いですが折れるような感じは受けません。基板はやや発熱し、夏場はやや熱くなりますが、冬は温かい程度に下がります。

総合的
抜群の明るさとムラのない照射で広い範囲を明るく照らすのに適しています。簡易ビニール温室ごと室内に持ちこむ冬や、窓の無い室内全体を照らす場合に効果的です。逆に棚に数鉢並べているという規模だと明るすぎで無駄が多いと思います。管理人のメインのライトで、これを室内に設置したビニール温室の上に取り付けて全体に照射しています。(ただハオルチアとエアプランツには強すぎるので別のライト(下で解説)を使っています。)冬になって1台追加し、室内取り込み時の光の確保に役立っています。追記、夏を控えてさらに2023春に1台追加しました。

YTA植物育成LEDライト110W

YTA植物育成LEDライト110W
YTA植物育成LEDライト 110WAmazonでの画像
YTA植物育成LEDライト 110W実際の写真
実勢価格 4,400円程度
スペック(機能)
パワー(明るさ相当) 110W
実測の光の強さ ※1 20cm下 7,100 lx
30cm下 4,100 lx
60cm下 1,400 lx
100cm下  550 lx
実測消費電力 12.5W(明るさ最大時)
電気代 月84円(明るさ最大で1日8時間の場合)
光の種類 フルスペクトル
(380nm~800nm)
調光 6段階
タイマー 3・6・12時間
アームの長さ(高さ) およそ35cm
設置方法 クリップ式
コードの長さ 2メートル
使用感
使いやすさ 使いやすい
照射範囲 広い
明るさ まあ明るい
光の色 電球色(白~黄色っぽい)
発熱 ほとんどない
安定性 ほとんどぐらつかない
静音性 調光すると小さくジーと音がする
総合評価 ★★★ 3.5点
詳細 レビュー
Amazon

コメント
明るさと光の色
多肉植物の多くの種類ではまあまあですが、強い光を好む種類ではやや不足と思います。明るさはやや暗く最大で20cm下の照度が7,100lxです。また照射範囲が広く光がむら無く広がり、光の色は白~黄色っぽく電球色に似ていると感じました。1台で簡易ビニール温室1段分(50cm×70cm程度の範囲)をまんべんなく照らせます。

機能と使いやすさ
6段階で光の強さを調節できてまたタイマー機能もあります。アームが適度な硬さで調節しやすく設置場所も選ばないため使いやすいと思います。また、アームの長さが適度なので簡易ビニール温室1段分を照らすのにちょうど良いです。

安定性と発熱など
クリップ式で安定性は抜群です。ぐらぐらすることもありません。発熱もほとんど感じません。ただ調光(光の強さの切り替え)をしたときに若干ジーっという音がするので、気になる方もいらっしゃるかもしれません。

総合的
1台4,000円台なのでやや割高感がありますが、使いやすさや明るさを考えるとまあ許容範囲です。充分な明るさをカバーできるのは簡易ビニール温室1段分(50×70cm)程度なので、広い範囲の照射は向いていません。鉢数が限られていて設置スペースも限られており、手軽に明るさを補いたいという場合におすすめできると思います。管理人はこのライトを使って冬の間、エアプランツ(チランジア)とハオルチアを育てています。その他、種まきやサボテンの小苗などにも使っており、合計3台を稼働させています。

HOMUTE 600W 植物成長ライト

HOMUTE 600W 植物成長ライトIRとUVを含むフルスペクトルLED植物育成用ライト
HOMUTE 600W 植物成長ライトIRとUVを含むフルスペクトルLED植物育成用ライトAmazonでの画像
HOMUTE 600W 植物成長ライトIRとUVを含むフルスペクトルLED植物育成用ライト実際の写真
実勢価格 3,600円程度
スペック(機能)
パワー(明るさ相当) 600W
実測の光の強さ ※1 20cm下 26,000 lx
30cm下 15,000 lx
60cm下  4,500 lx
100cm下 2,000 lx
実測消費電力 53W
電気代 月381円(1日8時間の場合)
光の種類 フルスペクトル+赤外線・紫外線
調光 なし
タイマー なし
アームの長さ(高さ)
設置方法 つり下げ
コードの長さ 1.5m
使用感
使いやすさ やや使いやすい
照射範囲 広い
明るさ 明るい
光の色 白~ややオレンジがかった色
発熱 少しあり
安定性 設置する場所を選ぶ
静音性 ノイズなし
総合評価 ★★★★ 4.0点
詳細 詳細レビュー
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コメント
明るさと光の色
明るさはかなり明るく、30cm下で15,000ルクスになります。広い範囲をムラなく照らすことができ、高さ30cm~50cmほどで、80cm四方を照射できます。光の色はややオレンジの入った白色で、赤や青の光ではないため、リビングなど生活する部屋においても問題無いカラーです。強い光を当てたければ近づけ、やや弱い光を当てたい場合は付属のロープで高さを調節できます。

機能と使いやすさ
機能は至ってシンプルで、電源オンオフスイッチのみです。電源ケーブルは150cmあり使いやすい長さです。吊り下げ式なので設置場所にはやや悩みますが、吊り下げる所さえ確保できればロープの長さで高さを調節でき使いやすいです。

安定性と発熱など
ちらつきはほとんどなく、頭痛の原因になるノイズも発生しません。パネルは少し発熱しますが、冬場は問題無く触れるレベルです。夏は室温が高い分やや熱くなりますが、多肉植物を30cm以上離して設置すれば全く問題ありません。

総合的
総合的にはとてもよいライトだと思います。明るさが充分あることはもちろんですが、類似のパネル型LEDライトの中では手頃な価格で、複数台設置するのにも向いていると思います。吊り下げる場所がない場合や、管理している鉢数が少ない場合は、手軽に使えるクリップ式のほうがよいかもしれません。2台稼働させていますが、エケベリアやグラプトペタルム、カランコエなどのカット苗の発根までの室内管理や、パキポディウムの実生2年苗などある程度強い日差しを求めるタイプに使っています。

GREENSINDOOR 植物育成ライト LED 400W相当

GREENSINDOOR 植物育成ライト LED 400W相当
GREENSINDOOR 植物育成ライト LED 400WAmazonでの画像
GREENSINDOOR 植物育成ライトLED 400W実際の写真
実勢価格 3,500円程度
スペック(機能)
パワー(明るさ相当) 400W
実測の光の強さ ※1 20cm下 18,500 lx
30cm下 10,300 lx
60cm下  3,600 lx
100cm下 1,600 lx
実測消費電力 36W
電気代 月267円(1日8時間の場合)
光の種類 450~660nm
調光 なし
タイマー なし
アームの長さ(高さ)
設置方法 つり下げ
コードの長さ 47cm
使用感
使いやすさ やや使いやすい
照射範囲 広い
明るさ 明るい
光の色 赤みがかった色
発熱 少しあり
安定性 設置する場所を選ぶ
静音性 電源オン時に小さい高い音がする
総合評価 ★★★ 3.5点
詳細 レビューページ
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コメント
明るさと光の色
明るさは結構明るく、簡易ビニール温室では1段分を容易にカバーします。色は赤っぽくやや気になるところですが、明るさのムラがなく、照射範囲を均一に照らします。30cm下で1万ルクスの明かるさがあるので、強い光を求める種類にも安心して使えます。

機能と使いやすさ
タイマーや調光機能はなく、また電源のオンオフスイッチがないため、コードで抜き差しする必要がありやや使いづらいです。また、コードの長さが47cmしかないため実用的には延長コードが必要になります。また電源ON時は若干ノイズがあるため、高い音(16,000Hz程度)が苦手な方は注意が必要です。

安定性と発熱など
本体は軽く付属の吊り具を使えば安定的に使えます。また吊り具の長さが10cmほど調節できます。冬の室温なら点灯中でも問題なくさわれます。夏は室温が高いのでやや発熱すると考えられます。30cm離して設置すれば問題ありません。

総合的
総合的にはそれなりの明るさがあり、値段とのバランスもよくおすすめできます。ただ1番目に紹介した600W相当のライトと比べると明るさは半分程度なので、鉢数が少なくて面積が狭い場合や明るすぎが心配な場合に向いていると思います。2番目のYTAのライトより照射範囲は広いですが、設置場所をやや選びます。

Bozily 植物育成ライト 2020最新版 LED

Bozily 植物育成ライト 2020最新版 LED
Bozily 植物育成ライト 2020最新版 LED 32WAmazonでの画像
Bozily 植物育成ライト 2020最新版 LED実際の写真
実勢価格 4,700円程度
スペック(機能)
パワー(明るさ相当) 記載なし
実測の光の強さ ※1 20cm下 36,000 lx
30cm下 21,000 lx
60cm下 13,000 lx
100cm下 5,800 lx
実測消費電力 32W(明るさ最大時)
光の種類 フルスペクトル(380nm~800nm)
調光 4段階
タイマー なし
アームの長さ(高さ) 55cm
設置方法 Cクランプ式
使用感
使いやすさ やや使いづらい
照射範囲 狭い
明るさ とても明るい
光の色 電球色(白~黄色っぽい)
発熱 そこそこする
安定性 重みでぐらつきやすい
静音性 静か
総合評価 ★★★ 3.5点
詳細 レビュー
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コメント
明るさと光の色
明るさはかなり明るく、近距離では非常に明るいです。20cm下では36,000ルクスを越えます。ただ照射範囲が狭く近くで使った場合、中心に近い部分は明るくなりますが、周辺では暗くなります。

機能と使いやすさ
4段階の調光機能があるのですが、スイッチを素早くオンオフにしないとならないので、明るさの調節はややコツがいります。またアームが長く重いためやや使いづらく、簡易ビニール温室の1段分を照らすのには大きすぎる感じがします。

安定性と発熱など
留め具はしっかりしていますが、ややアームが不安定で、定位置に留めると重みで下に下がることがあります。発熱は最高輝度ではそこそこします。

総合的
近くだとかなり明るく、葉ヤケを起こす可能性があります。照射範囲を広げるためには植物のやや遠くに設置する必要があり、また思ったより本体が大きいので設置場所に工夫がいります。感覚としては50cm~1メートルは多肉植物から離して設置したほうがよいと思います。

TURBOSII 植物育成ライト LED 2~4チューブ(1本10W)

TURBOSII 植物育成ライト LED 2~4チューブ(1本10W)
TURBOSII 植物育成ライト LED 10WAmazonでの画像
TURBOSII 植物育成ライト LED 10W実際の写真
実勢価格 2,000円~程度(チューブの本数による)
スペック(機能)
パワー(明るさ相当) 1チューブ10W相当
実測の光の強さ ※1 2チューブ仕様の場合
20cm下 3,600 lx
30cm下 1,900 lx
60cm下  640 lx
100cm下  240 lx
実測消費電力 8W(チューブ2本で明るさ最大時)
光の種類 フルスペクトル
(380nm~800nm)
調光 10段階
タイマー 3・9・12時間
アームの長さ(高さ) およそ35cm
設置方法 クリップ式
使用感
使いやすさ 使いやすい
照射範囲 広い
明るさ やや暗い(2本時)
光の色 電球色(白~黄色っぽい)
発熱 少し
安定性 ほとんどぐらつかない
静音性 静か
総合評価 ★★★ 3点
詳細 レビュー
Amazon

コメント
明るさと光の色
2チューブ(電灯2個)では明るさはやや暗めで、最大輝度にしても多くの種類の多肉植物に不十分な感じがします。一番最初に出てきたYTAのライトの中間ぐらいが、このライトの最大輝度程度でしょうか。照射範囲は広くムラはありません。色は黄色っぽく電球色のような感じで違和感がありません。

機能と使いやすさ
機能は充実しており、10段階の明るさとタイマーがあります。クリップ式で使いやすく狭い所にも設置しやすいです。

安定性と発熱など
安定しておりぐらつかず、発熱もほぼありません。ただライトを取り付けるとき、回転式なのですがちょうどうまく下に回すのが難しく、取り付けに工夫を要します。

総合的
2チューブで2,000円からと低価格で使いやすいです。明るさは暗いものの、ハオルチアなど弱い光を求める多肉植物には適切だと思います。照射範囲は簡易ビニール温室1段分(50×70cm程度)で広い範囲には向いていません。鉢数が限られていて設置スペースも限られており暗めを求める種類には効果的だと思います。

明るさ・照射範囲の比較写真

GREENSINDOOR LED植物育成ライト UV/IR LED 600W相当
GREENSINDOOR LED植物育成ライト UV/IR LED 1000W相当 GREENSINDOOR LED植物育成ライト UV/IR LED 1000W相当
YTA植物育成LEDライト110W
YTA植物育成LEDライト110W YTA植物育成LEDライト110W
HOMUTE 600W 植物成長ライト
HOMUTE 600W 植物成長ライトIRとUVを含むフルスペクトルLED植物育成用ライト HOMUTE 600W 植物成長ライトIRとUVを含むフルスペクトルLED植物育成用ライト
GREENSINDOOR 植物育成ライト LED 400W
GREENSINDOOR 植物育成ライトLED 400W GREENSINDOOR 植物育成ライトLED 400W
Bozily 植物育成ライト 2020最新版 LED
Bozily 植物育成ライト 2020最新版 LED Bozily 植物育成ライト 2020最新版 LED
TURBOSII 植物育成ライト LED 2~4チューブ(1本10W)
TURBOSII 植物育成ライト LED 2~4チューブ(1本10W) TURBOSII 植物育成ライト LED 2~4チューブ(1本10W)

多肉植物の種類ごとのおすすめLEDライト

以下で多肉植物やサボテン、コーデックス、エアプランツなどでおおまかな種類で強い光を必要とするもの、中くらいのもの、弱い光を必要とするもの、に分けてどの育成ライトが適しているかざっくりと表にしています。

表の見方
◎ 最適
〇 適している
△ あまり適していない
× 弱すぎまたは強すぎる

※以下のライト名をクリックすると、このページの上の方の製品紹介欄にジャンプします。

多肉植物(強めの日差しを求めるタイプ)

エケベリア グラプトペタルムの肥料を与えた例
春から秋にかけて主に直射日光で栽培する(7・8月のみ少し遮光する)タイプのエケベリアやセダム、カランコエなどは室内で育成ライトだけで育てる場合は強い光が出るものが最適です。弱い光のLEDだと徒長気味になってしまいます。

この場合、GREENSINDOOR 600W相当やHomute 600W相当のような600W相当で1万ルクス以上出るものがおすすめです。

多肉植物(セダム、グラプトペタルム、エケベリア、パキフィツム、カランコエ、ダドレア、アロエ、グラプトベリア、ユーフォルビア)
GREENSINDOOR 600W
YTA 110W
Homute 600W
GREENSINDOOR 400W
Turbosii LED ×

多肉植物(中くらいの日差しを求めるタイプ)

クラッスラ 不明種
クラッスラ、コチレドン、セネシオなど春秋は直射日光で育てるものの、夏は30~50%遮光(半日陰)にしないといけない種類は中くらい~ある程度強い光を出せるものが合っています。育成ライトは太陽のように移動しないことと、風が吹かずに一面だけに強くLED光が当たるため、思いのほか葉焼けしやすいです。しかし強いライトでも距離を離せば弱くなるので、エケベリアなどと共通で使いたい場合は、距離を調節することで共用できます。

多肉植物(クラッスラ、コチレドン、セネシオ、オトンナ、アエオニウム、オロスタキス、センペルビウム、ヒロテレフィウム、アドロミスクス、クセロシキオス、フェルニア、スタペリア、セロペギア、ポーチュラカリア、カリシア、プレクトランサス、アナカンプセロス、アプテニア、モナンテス、ロスラリア)
GREENSINDOOR 600W
YTA 110W
Homute 600W
GREENSINDOOR 400W
Turbosii LED

ハオルチア(ハオルシア)

ハオルシアの遮光ネット
ハオルチア(ハオルシア)は自生地では直射日光が当たりにくい所に生えているため、強い光を当てるとLEDでも赤っぽく葉焼けしてしまいます。3,000~5,000ルクス程度のものがうまくいくようです。そのため、YTA110Wのような調光できる(強さが調節できる)ものがよいのではないかと思います。(赤っぽくなったら段階を落とし、徒長気味になれば段階を上げて距離も縮めるなど)

ハオルシア(ハオルチア)、ガステリア、アストロロバ
GREENSINDOOR 600W ×
YTA 110W
Homute 600W
GREENSINDOOR 400W
Turbosii LED

アガベ

アガベ 笹の雪

アガベは夏の直射日光でも斑入りや一部の種類を除いて無遮光で育てることが多いです。そのため強い光を出せるLEDが適しています。しっかり日差しを当てたい種類は、30cmの距離で2万ルクスほど出るGREENSINDOOR 600WかHOMUTE 600Wですが、これでも足りないケースもあると思います。その場合は最初は遠くから、だんだん近づけていき適切な強さを探っていく必要がありそうです。また太陽と異なり、育成ライトは朝から夕方にかけて移動しないので、思いのほか一部分が葉焼けします。そのため最初は遠めからスタートすることをおすすめします。

アガベ
GREENSINDOOR 600W
YTA 110W
Homute 600W
GREENSINDOOR 400W
Turbosii LED ×

メセン類(中くらいの強さを求める)

リトープスの花

一口にメセン類といってもさまざまな種類があり、必要とする日光の強さも異なります。そこで一概にいうことができないのですが、比較的強めの日差しを求めるものは、1万ルクス程度出るほうがよいです。下ではGREENSINDOOR 600WやHomute 600Wが30cm下で1万ルクス以上出ます。パネル型のLEDライトは高さ調節で自在の明るさにできるので、最初は高くつり下げ徐々に近づけていくのが良いと思います。

メセン類(ブラウンシア、モニラリア、リトープス、プレイオスピロス、フリチア、デロスペルマ、ベルゲランサス、フォーカリア、オスクラリア、フェネストラリア)
GREENSINDOOR 600W
YTA 110W
Homute 600W
GREENSINDOOR 400W
Turbosii LED

メセン類(弱めを求める)

メセン類の中には春の日差しでも小さな苗だと溶けてしまうこともあるほどマイルドな光を好むものもあります。コノフィツムやオフタルモフィルムがその例になります。またリトープスのような種類でも実生(種まき)1~2年の苗は成株より暗い遮光環境で育てます。そのような場合は強いライトを1万ルクス以下に調節するか、初めからマイルドな光を出すライトがよいと思います。YTA 110Wもよいですが、範囲が狭めなのでたくさん鉢がある場合はHOMUTE 600Wも候補に挙がるかと思います。

メセン類(コノフィツム、オフタルモフィルム、メセン類の実生1年程度(種まき))
GREENSINDOOR 600W
YTA 110W
Homute 600W
GREENSINDOOR 400W
Turbosii LED

サボテン(強い日差しを求めるタイプ)

エキノカクタス 金鯱

サボテンは強い日光が好きな種類と優しい日差しが好きな種類があります。強い日光が好きなタイプはしっかり1万ルクス以上当てないと立派な棘が育ちません。そこで下の◎がついている製品が距離を調節することで1万ルクス~2万ルクス程度出せます。ただサボテンの場合、太陽光でないと側面に光が当たらないので、時々置き場所を交代したり、鉢を回したりしてまんべんなくLEDを照射するようにしてください。

サボテン(エキノカクタスなどの強刺類、花サボテン(開花期以外)、マミラリア)
GREENSINDOOR 600W
YTA 110W
Homute 600W
GREENSINDOOR 400W
Turbosii LED ×

サボテン(優しい日差しを求めるタイプ)

ロフォフォラ 烏羽玉の開花

森林性サボテンやロフォフォラ、アストロフィツム、ギムノカリキウムなどの柔らかな日光が好きなタイプは、ガンガン当てると日焼けしてしまうことがあります。そのため下の◎か〇がついている製品がおすすめです。サボテンは頂部を当てたり、側面に斜めのLEDを当てたりまんべんなく当たるように工夫してみてください。もし、日焼けするようであれば距離を遠くしてみてください。

サボテン(リプサリス、セレウス、ロフォフォラ、アストロフィツム、アリオカルプス、ギムノカリキウム、オプンティア、ハティオラ)
GREENSINDOOR 600W
YTA 110W
Homute 600W
GREENSINDOOR 400W
Turbosii LED

コーデックス(強い日差し)

アデニウム

アデニウムやパキポディウムなども育成ライトで育てることができます。特に夏型コーデックスは寒さに弱いため冬場に室内にずっと入れっぱなしになるため育成LEDが必須です。ですが強い光を出せるものでないと日光不足になってしまいます。下の表の◎がついている製品は30cm至近距離で1.5万ルクス以上出せます。〇や×のものだと照度が不足してしまうと思います。ただし育成ライトは一部の葉の部分にずっと当たるため、思いのほか葉焼けします。鉢を回したり、距離を調節したりしてみてください。

コーデックス・塊根植物(アデニウム、パキポディウムなど)
GREENSINDOOR 600W
YTA 110W
Homute 600W
GREENSINDOOR 400W
Turbosii LED ×

コーデックス(普通の日差し)

冬型コーデックスは全体的に夏型よりマイルドな日差しを好みます。そのため強いライトを遠ざけて使うか、元々マイルドな照度のものを使うかになると思います。たくさん鉢がある場合は広い面を照らせるように強めのライトを遠ざけて使うか、鉢数が少ない場合は、アーム式(スタンド式)のものでもよいと思います。

コーデックス・塊根植物(ペラルゴニウム、オトンナ、チレコドン、モンソニア、ディオスコレアなど)
GREENSINDOOR 600W
YTA 110W
Homute 600W
GREENSINDOOR 400W
Turbosii LED

エアプランツ(チランジア)

エアプランツ(チランジア)をバークチップに着生させる方法

エアプランツ(チランジア)は銀葉種と緑葉種があり、銀葉種のほうが遮光率を弱めて育てる必要があります。またエアプランツは全体的に5℃以下の寒さに弱く、寒い時期(一年の半分ぐらいの期間)は室内で取り込む必要があります。そこで育成ライトが大切になってきますが、緑葉種と銀葉種に強さを使い分けるため調光機能が付いているものが便利です。またたくさんエアプランツがあるのであれば、HOMUTE 600Wなどやや強めのライトを遠めに設置して広く照らす方法も考えられます。

エアプランツ(チランジア、ティランジア)
GREENSINDOOR 600W ×
YTA 110W
Homute 600W
GREENSINDOOR 400W
Turbosii LED

管理人のおすすめライト(メイン使い)

GREENSINDOOR LED植物育成ライト UV/IR LED 600W相当
室内で長期間多肉植物(エケベリアやアガベ、サボテン、塊根植物など中~強い日差しを求めるタイプ)を育てるのに一番大切なのが、実測の明るさです。この点を強調するのは暗い製品が多いためです。

直射日光は想像以上に明るく、直視できない明るさを持ちます。室内でこれを実現するためには、強い光が出せるライトが欠かせません。

おすすめは、Greenindoorの「GREENSINDOOR LED植物育成ライト UV/IR LED 600W相当」(紹介の1番目のライト)です。

これはパネル状で30cm下で1万ルクスを照射できるかなり明るいライトで、実用的な範囲として周辺30cmまでを照らすことができます。

植物育成ライトでの多肉植物の栽培

多肉植物のリトープスに使っている風景

管理人はこれをメインで使っており、3枚設置し冬越しや夏の室内での栽培に使用しています。実際に多肉植物を栽培してみた結果です。(4ヶ月間太陽の光に全く当てず、室内でこのライトを使用して栽培したリトープスです。)

リトープスの様子(その1)
2022/5/1 2022/9/5
リトープスの様子(その2)
2022/4/28 2022/9/5

Greensindoorの600W相当パネルライトは、吊り下げ型のため設置にやや工夫がいるというデメリットがありますが、とにかく明るく多肉植物を徒長させない効果があるため、エケベリアやグラプトペタルムを始めカランコエなどのベンケイソウ科の多肉植物、リトープスなどのツルナ科(メセン類)の多肉、アガベ、夏型コーデックス、ユーフォルビアなどの利用に迷ったらおすすめします。(ハオルチアは至近距離に置くと焼けてしまうのでご注意ください。)

YTA植物育成LEDライト110W
チランジア エアプランツの育て方

その他ではYTA植物育成LEDライト110W(紹介の2番目のライト)を小さめの苗の室内栽培に使用しています。こちらのライトも20cmの至近距離で使う場合は7,100lxとそこそこ明るく、管理している鉢が少ない方にはとても使いやすいと思います。

アマゾンのレビューにたくさん写真が掲載されていますが、やはり狭い住宅事情では、クリップ式に取り付けられて、アームの場所やライトの明かりの向きが自在に変えられる点が、パネル状ライトにない使い勝手の良さだと思います。

管理人も何かと便利で3台フル稼働させています。

特に役立っているのがエアプランツの栽培です。エアプランツ(チランジア)は種類によって求める日光の強さが異なるため、照度(明るさ)を6段階で切り替えられ、また2本のライトをそれぞれオン・オフさせられるので種類ごとに調節できて便利です。またハオルチアのようなやわらかい日差しを好むタイプにも調光できるこの製品は便利です。

合計10台ほど稼働させています!

春秋は屋外でも日が当たるのでよいのですが、6月を中心として夏は太陽が高く昇り日差しが入らなくなってしまいます… そこで夏の日当たり不足の対策として室内の植物育成ライト環境を強化しています。

設置する度に一台ずつ育成ライトが増えていき、今ではGREENSINDOOR 600W相当ライトが3台、YTA 110W相当ライトが3台、HOMUTE 600W相当が2台、その他3台と合計11台になりました。

ほとんど全部点灯して稼働させていますが、部屋全体がものすごく明るくなっています。まぶしいですが、多肉植物を徒長せずに育てるのには仕方ないと思っています。ちなみに電気代は月当たり合計2,600円かかっています…(汗)

それでも最も消費電力が少ないLEDライトなのでこれで済んでいます。蛍光灯とかを使っていれば、その数倍になっていると思います。