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パキポディウム(Pachypodium)の特徴と種類・育て方

パキポディウム属の写真

パキポディウム グラキリウスグラキリウス パキポディウム グラキリウスの花グラキリウス パキポディウム 光堂光堂
パキポディウム バロニーバロニー パキポディウム デカリーデカリー パキポディウム ラメリーラメリー
恵比寿笑い(エビスワライ)恵比寿笑い(エビスワライ)

※画像は全てWikipediaより引用

パキポディウム属(Pachypodium)の特徴

キョウチクトウ科
パキポディウム属(Pachypodium)
生育型 光堂のみ冬型種で他は全て夏型
育てやすさ やや難しい
成長速度 遅い
殖やし方 実生(種まき)、挿し木
原産地 マダガスカル・アフリカ

※4段階評価
育てやすい–普通–やや難しい–難しい
成長が早い–普通–遅い–とても遅い

パキポディウムはこんな植物
根塊植物コーデックスの代表
根塊ができる多肉植物をまとめてコーデックスというが、パキポディウムはその代表属で25種類ほどが知られている。パキポディウムは茎や根が大きな塊になり、その中に水分やデンプンをしっかり含んでいる。それは葉を切ればそこから水がしたたるほど。

数十年かけて育てる
パキポディウムは成長が遅いものが多く、種まきから育てると大きくなるまで数十年の年月がかかる。挿し木から増やすこともできるが、肝心な芋(根塊)が太らないため、コーデックスらしい形にするには種まきから栽培する。

冬の栽培にやや難あり
パキポディウムは典型的な夏型種なので冬の寒さに弱い。最低越冬温度は7℃だが、できれば10~15℃を保ちたい。冬でも日当たりを好むので、室内取り込み時にはよく日に当たる部屋を確保しないといけない。

育て方のコツ

  • 春から夏、秋にかけてしっかり水をやり日に当てる
  • 寒さに弱いので、10℃を下回ったら室内に取り込む
  • 冬11~3月は完全に水を与えない断水をする
  • 冬型は夏型と逆の栽培をする

年間栽培カレンダー

夏型種の場合(光堂以外)

生育型 夏型
生育期 4~9月
休眠期 11~3月
緩慢な時期 10月頃
水やり
  • 3月末頃新芽が出てきたら水やりを開始する
  • 4~9月は土が完全に乾いたらたっぷり与える
  • 10月に入り落葉したら水やりを止める
  • 11~3月は全く水をやらない断水をする
置き場所
  • 通年風通しがよく日が当たる所に置く
  • 雨ざらしにできる種類もある
  • 11~3月は室内か温室で7~15℃以上を保つ
植え替え
  • 3~5月頃が適期
殖やす
  • 3~5月に種まき
肥料
  • 植え替え時に緩効性肥料、4月~11月は月1~2回液肥を与える
開花
  • 4~7月頃

冬型種(光堂)の場合

生育型 冬型
生育期 9~4月
休眠期 6~8月
緩慢な時期 4~5月頃
水やり
  • 3~4月は鉢が完全に乾いてからたっぷり
  • 4~5月は徐々に減らす
  • 6~8月は水を与えない断水をする
  • 9~11月は鉢が完全に乾いてからたっぷり
  • 12~2月は月1回程度軽く霧吹きする程度
置き場所
  • 4~6月は直射日光の当たる屋外
  • 7~8月は明るい日陰かやや遮光する
  • 9~翌3月の時期で5℃以下の場合、翌日の当たる室内か温室へ取り込む
植え替え
  • 年に1回、3~5月か9~10月頃が適期
殖やす
肥料
  • 植え替え時に緩効性肥料、3~5月頃、10~12月頃に月1回液肥を与える
開花
  • 4~6月頃

主な種類名

恵比寿笑い(エビスワライ) Pachypodium brevicaule
恵比寿大黒(エビスダイコク) Pachypodium densicaule
光堂(ヒカリドウ) Pachypodium namaquanum
アンボンゲンセ Pachypodium lamerei ssp. Ambongense
イノビナツム Pachypodium rosulatum var. inopinatum
ウィンゾリー(ウィンドゾリー) Pachypodium baronii var.windsorii
エブレネウム Pachypodium rosulatum var.eburneum
カクティペス Pachypodium rosulatum var. cactipes
グラキリウス(象牙の宮) Pachypodium rosulatum var.gracilius
ゲアイー Pachypodium geayi
サキュレンタム(天馬空) Pachypodium succulentum
タッキー Pachypodium densiflorum ‘Tackyi’
デカリー Pachypodium decaryi
デンシフローラム(シバの女王の玉櫛) Pachypodium densiflorum
バロニー Pachypodium baronii
ビカラー Pachypodium rosulatum avar. bicolor
ビスピノサム Pachypodium vispinosum
フィフレンセ Pachypodium fiflense
ブレビカリックス Pachypodium densiflorum var.brevicalyx
ホロンベンセ Pachypodium horombense
ラメリー Pachypodium lamerei
レアリー Pachypodium lealii
ロスラツム Pachypodium rosulatum
亜阿相界(アアソウカイ) Pachypodium lameri ssp. geayi
白馬城(ハクバジョウ) Pachypodium lealii ssp. sundersii
鬼に金棒(オニニカナボウ) Pachypodium rutenbergianum
グリグエンセ Pachypodium succulentum ‘Griguense’
マカイエンセ Pachypodium rosulatum var. makayense
休眠期とは?
多肉植物の日本での栽培は自生地の環境と異なる。そのため日本の寒さや暑さに耐えられなくなると生育が鈍ったり成長が止まったりする。その時期のことを「休眠」という。時期は種類によって異なり、夏に休眠するタイプと冬に休眠するタイプがある。休眠期は生育が鈍るので肥料や水やりを控え、挿し木や株分けなど株へ負担をかける作業を控える。

育て方のポイント(夏型)

水やり

水やり基本的には雨ざらしにしてもよいほど水が好きで、生育期の4~10月は夏も含めて週1回鉢土がカラカラに乾く前に与える。ただし梅雨時と秋雨の間は雨よけが必要になる。雨ざらしにする場合水やりは要らない。冬は休眠するため全く水を与えないようにする。

暖かくなってくると葉をつけ休眠が終わったことを教えてくれる。目覚めの時期は4月頃で、4~5月は土が完全に乾いたらたっぷりの水を与える。梅雨時の6月は無理に与えず土が乾いてから水を与える。7~10月も生育期が続き、土が乾いたらたっぷり与える。温度が下がってくると葉を落とし11~3月は完全に休眠するので、一切水を与えないか月に1回ほど霧吹きをする。休眠期に大量の水を与えてしまうと腐りの原因になってしまう。

置き場

置き場パキポディウムは日が当たり風通しのよいところに置く。春から秋の気温の高い時期は屋外で日に当てて栽培する。種類によるが遮光もほとんどいらない。寒さが苦手なので冬場10℃を切ったら、室内か温室に取り込む必要がある。雨ざらしにしてよい品種と雨ざらしNGの種がある。一般的に多肉植物は7~8月は遮光したり水やりを控えたりするが、パキポディウムは真夏に日に当ててよいしたっぷりの水を与える。

具体的な季節ごとに4~6月は休眠から覚めて生育が旺盛になるので、直射日光の当たる屋外に置く。雨ざらし可能の品種でも梅雨時は雨の当たらないところに移動する。続いて7~8月は基本日なたに置くが、冬型のパキポディウムと弱い種は遮光が必要になる。9~10月は直射日光のあたる屋外でたっぷり水を与えて育てる。寒さに弱く10℃を切ったら室内に取り込む必要がある。およそ11~3月は室内か温室に置くことになる。

耐暑性と最高気温・夏越しの方法

夏越し耐暑性は強く7~8月でも日なたに出してよい、夏越しがしやすい属。梅雨時以外は雨ざらしも可能で日本の夏でも育てやすい。ただ冬型の光堂などは断水して日陰で育てる必要がある。他の多肉植物を育てていると、夏に水をやるのは怖くなってしまいがちだが、水と光が芋を太らせるので欠かさないようにする。

越冬最低温度と冬越し方法

冬越しマダガスカル産なので寒さに弱く、最低越冬温度は7℃、できれば10℃程度を保つ。日本では暖地でも5℃は下回るので、日本ならどこでも室内か温室に取り込む必要が出てくる。休眠の目安は、春につけた葉を枯らして落とすとき。室内に取り込んだ後は完全に水をやらない断水をする。葉が枯れても根塊(芋)で光合成しているので、冬でもしっかり日に当てるようにする。また室内だと窓側の半分しか日が当たらないので、時々鉢を180度回してまんべんなく日に当てる。

殖やし方

殖やし方
パキポディウムは挿し木と種まき(実生)ができる。さし木をすると根塊が太らないので、種まきすることが多い。種まきは4~6月の春まき。種まきでは開花後に種をとり撒く。

挿し木の場合は伸びた枝に葉を2~3枚残し枝先をカットして挿し穂とする。その後2~3日切り口を乾かし乾いた用土に植え付ける。

植え替え

子株では1年に1回、大株では2年に1回植え替えが必要で、生育期の少し前の4~6月ごろに行う。土から掘り出して周りの土を落とし古い根を整理する。根を切った場合は2~3日乾かしてから植え付ける。

土と鉢

土他の多肉植物と同じく通気性のよい土を使うが、雨ざらしで育てる場合はさらに水はけのよい土を選ぶことが重要になる。

肥料

肥料肥料を好むので生育期の4月~10月は月1回、薄めた液肥を与える。

病害虫

病害虫高温乾燥時にはハダニがつきやすく、春先はアブラムシの被害に遭いやすい。その他カイガラムシやヨトウムシがつくことがある。

パキポディウムによくあるトラブル

  • 根塊部が腐り始めた・・・長く雨に当てて根腐れしたと思われる。梅雨時や秋雨の降る時期は雨ざらしにせず、水やりを控えめにする
  • 植え替え後、調子がよくない・・・植え替え時に根を切ってしまい株が弱っていると考えられる。植え替え時に根を切らないよう気をつける
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