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多肉植物の様々な繁殖方法と殖やし方一覧

多肉植物は簡単に殖やせる

多肉植物の株分け
多肉植物も普通の植物と同じように殖やすことができます。殖やす方法には株分け、挿し木、葉挿し、実生など種類に応じてできる方法とできない方法があります。全体的に簡単に殖える種類が多く葉挿しや挿し木をしなくても、栽培中に勝手に殖えていることも良くあります。多肉植物の繁殖は初心者にとってもそれほど難しいものではないようです。

とはいえ、実際にはうまく殖やすコツやしてよいこと、すると失敗してしまうことなどもあるので、このページでマスターしましょう。

殖やし方一覧(概要)

ここでは殖やし方の概要とそれぞれの属(種類)でできる方法、できない方法について載せています。個別の詳しいやり方は、葉挿しのページや株分けのページ、挿し木のページに書いてあるのでチェックしてみましょう。

  • 株分け
  • 挿し木(さし芽・挿し穂)
  • 葉挿し
  • 胴切り
  • 縦割り
  • 根ざし(根伏せ)
  • 実生(種まき)

株分け

ハオルシアの植え替え
育てていたら知らぬ間に子株がふえ群生したり、根元からたくさんの新芽がでてくることがあります。そんな場合は「株分け」してみましょう。株分けは根がついている子株を分けてそれぞれ植え付けることを指し、根がないものは挿し木として扱っていきます。株分けは植え替えと同時に行うことも多いです。

ここでは概要だけですが、株分けをするには鉢から株を抜き出して、根が取れてしまわないよう慎重にほぐしていきます。それぞれを新しい鉢に植え付ければできあがりと簡単です。

詳しくは株分けのページを参照

挿し木(さし芽・挿し穂)

細い根タイプ
挿し木は枝を切ったものから根を出させる方法のことです。上に伸びていくタイプ、木立性のある種類は「挿し木」に向いています。根のついていない子株や、ランナーが伸びてできた子株も挿し木にできます。

親株から枝を切って挿し穂にするか、根元から出てきた脇芽を切り取って4~5日乾かした後、新しい乾いた土に植え付けます。

挿し木は簡単で成功率も高く育つまでの時間も短いです。デメリットとしては根がでて水やりをする時のタイミングが見分けにくいことが挙げられます。水やりを間違えると腐らせてしまうことがあります。

詳しくはさし芽のページを参照

葉挿し

葉挿し
葉挿しは仕立て直しの時出てきた葉や、親株からもいだ葉、花壇の中に自然と落ちた葉から発根、発芽させる方法です。葉挿しはできるタイプとできないタイプがあります。葉が落ちやすいタイプは葉挿しに向いています。

葉をもぎ取ったらトレーの上で発芽発根を待ち、出たら乾いた土に植え付けます。

たくさんの株が欲しい場合に最適ですが、挿し木と比べて育つまでに時間がかかる、芽も根もでなくて失敗するケースがあるというデメリットがあります。

詳しくは葉挿しのページを参照

胴切り

サボテンなど幹をカットし子を殖やす方法です

縦割り

子株が出にくい種類から強制的に子株を作らせる方法のことです。

根ざし(根伏せ)

根を切り取ってそこから新芽を出させる方法のことです。ハオルシアなど一部の種類で可能。

実生(種まき)

リトープス実生2年目
種から育てることを実生(みしょう)といいます。一般的種まきと言われている方法で、リトープスなどのメセン類やエケベリア、サボテン、アナカンプセロス属などで盛んに行われています。

詳しくは実生(みしょう)のページを参照

種類ごとの向いている方法

このようにふやしかたには色々の方法があります。しかし全ての種類ができるわけではなく、できないものもあります。そこで属別にできる殖やし方を表にしてみました。※属で分けているが同じ属でもできない品種もあるので注意しましょう。

属別の殖やし方〇×表

属別の殖やし方〇×表
種類(属) 株分け 挿し芽 葉挿し 実生
エケベリア
グラプトペタルム
グラプトセダム
グラプトベリア
セデベリア
クラッスラ
セダム(軟葉系) ×
セダム(硬葉系)
アドロミスクス
オトンナ ×
種類(属) 株分け 挿し芽 葉挿し 実生
ヒロテレフィウム ×
ダドレア
パキフィツム
パキベリア
クセロシキオス ×
ハオルシア ×
センペルビウム ×
オロスタキス ×
アエオニウム ×
セネシオ ×
カランコエ
コチレドン ×
種類(属) 株分け 挿し芽 葉挿し 実生
アロエ ×
アガベ × ×
ガステリア
コノフィツム × ×
プレイオスピロス × ×
フェネストラリア × ×
リトープス × ×
モニラリア × ×
セロペキア ×
ポーチュラカリア ×
スタペリア ×
フェルニア ×
アナカンプセロス ×

〇・・・できる
×・・・できない
△・・・種類による

Q&A

  • 繁殖はいつできる?・・・その多肉植物の生育期の始まる少し前~生育期に行う
  • どこに置いたら良い?・・・根が出てしっかり張る(活着する)までは直射日光の当たらない日陰に
  • 土はどんなものを使ったら良い?・・・根が生えているなら親株と同じ土、根がない株にはさし芽用土を使おう
  • 根がない場合、根はどこから出る?・・・種類により切り口から出る、下葉を落としたもぎ口から出るの2つがある
  • 切り口にルートンやロウはつけるのか?・・・切り口を塞いでしまうので避けて
  • いつから水やりをする?・・・発根してから
  • 親株はどうなる?・・・1~2ヶ月で新芽が出てくる
  • 斑入りはどうなる?・・・そのまま挿し木すれば斑ありに、葉挿しは斑が入らないこともある

繁殖に大切な6つのポイント

  • 元気な株を選ぶ
  • 時期を守る
  • 清潔な土と道具を使う
  • 発根まで水やりしない
  • 半日陰で管理する
  • カットしたら原則乾かす

元気な株を選ぶ
元気な株からとった挿し穂を選びましょう。根詰まりなどを起こして力がなくなっている株から取った挿し穂は、根の出方が悪く成功率も低くなってしまいます。

時期を守る
その多肉植物の生育期に行いましょう。生育期は生育が旺盛で根が出やすく失敗が少ないですが、休眠期は根が出るのが遅かったり腐ってしまったりと、失敗する確率が高くなってしまいます。

清潔な土と道具を使う
根や茎をカットする際は切り口から病原菌が入るのを防ぐため、ハサミやピンセットなどを火であぶって殺菌しておきましょう。また病害虫が発生しないようにするため土は新品のさし芽用土など清潔なもの、雑草の種などが入っていないものを使いましょう。

茎をカットしたら原則乾かす
挿し穂用に茎をカットした場合は、一部例外があるものの基本はすぐ土に挿さないで切り口を乾します。これは茎の切り口から細菌が入ったり腐ったりするのを避けるためです。

半日陰で管理
さし木の後はしっかり根が出るまで日なたに出したりせず半日陰で管理します。

必要なものの例

用意するものの例

  • 元の鉢か一回り大きな鉢
  • 新品の種まき・さし芽用の土
  • スコップ
  • スプーン
  • 割り箸
  • 鉢底網
  • ハサミ
  • カッター
  • 殺菌剤
  • 鉢底石
  • 通常の土
  • ピンセット

繁殖のデメリットと実生のメリット

このように繁殖には色々な方法があります。しかし1点注意すべきことがあります。それはウイルス病の問題です。さし芽や葉挿し、株分けは親株のクローン(コピー、無性生殖)です。そのため親株がウイルス病にかかっている場合、それが子株にも伝染してしまいます。どんなに殖やしてもウイルスもコピーされるため罹患したままになってしまいます。

一方、種まきは有性生殖のため親株のウイルス病の有無の影響を受けないので、病気のない健全な株を作ることができます

種まきは栽培が難しく初心者むきではありませんが、実生にはこのようなメリットがあるということを知っておきましょう。

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