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多肉植物の生育型とは?

自生地との環境の違い

マダガスカル
ナミビア
アフリカ南部
北米

雨季と乾季がある砂漠周辺、
氷つくような高山地域
砂利だらけのなだらかな山地

そんな、日本と違う環境で自生する多肉植物、多肉植物の原生地の共通点は、乾燥した極端に水分の少ない地域だということが分かります。

日本には四季があり、雨が降る時期が圧倒的に多く降水量も年間2000ミリを超えます。
全く異なる環境で育つ多肉植物は、日本でそのまま普通の植物と同じように育てることができません。

生育型とは

それでは、日本で他国の異なる環境で育つ多肉植物を育てるにはどうしたらよいのでしょうか?

そのために考え出された考え方が「生育型」(生育パターン)です。生育型とは自生地の環境を日本の四季に合わせて上手に育てるための便宜上の分類のことをいいます。

多肉植物は気温の高いところで育つものや氷点下のもとで育つものなど種類ごとに生育環境が異なります。それを日本で育てた場合に春と秋によく生育ものを「春秋型」、冬によく生育するものを「冬型」、夏によく生育するものを「夏型」と分けました。

多肉植物の一つ一つ原産地を覚えて、特徴を覚えて、・・というのは手間がかかります。しかし生育型を3つに分けることで、「アエオニウム属は冬型だから夏が近づいたら水やりを減らそう」というふうに栽培や管理がしやすくなります。

生育型と生育温度

生育型はそれぞれ以下のような性質と特徴をもっています。

春秋型・・・生育温度10℃~25℃、春と秋に生育し、夏と冬は生育が緩慢になったり休眠したりします。
夏型・・・生育温度20~35℃、夏にかけて生育し、春と秋は生育が緩慢になり冬は休眠します。
冬型・・・生育温度5℃~20℃、秋から冬にかけて生育し、春は生育が緩慢に、夏は休眠します。

例えばカランコエは夏型に分類されています。夏型は20~35℃の環境でよく生長するグループです。そのため夏は水やりを多くしたり、挿し芽などの繁殖作業をしたり、植え替えや株分けなどの作業をしたりするのに適切な時期です。逆に冬は休眠するので水やりを控え、越冬温度を下回ったら室内に取り込むなど対策ができます。

このように3つの生育型に分けて育てると多様な多肉植物を判りやすく育てることが出来ます。

しかし問題点もあります。まず生育型の分類が関東と関東以南の想定になっているので、寒冷地では寒さ対策などの工夫が必要になることです。北海道でも同じ問題が起こりますし、逆に沖縄では一年中気温が高いので独自の工夫が必要になります。

また、例えばカランコエ属とひとくちにいっても、それぞれの品種の温度への耐性や水をどのくらい欲しがるかは異なるので、属の分類で簡単に割り切れるものでもありません。また最近は猛暑が続き温暖な冬が多いこともあり、生育型にとらわれない工夫が必要になってきています

しかし初心者のうちはやはり、植物ごとに生育型を覚えてまずは生育型ごとの栽培をしてみることが大切です。そこで3種類の生育型でどんな特徴があるのか、どう栽培すれば良いのか「生育型別の多肉植物の温度管理方法」にまとめてみました。

多肉植物とは
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